ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

さよなら、私を支えてくれたカバンたち

2020-11-03 21:25:21 | 生き方


部屋の押し入れの中を久々に開けてみたら、現職時代に持ち歩いていたカバンが、ぞろぞろと(?)出てきた。
数にして、6つ。
留め金が壊れてしまったものもあったし、ジッパーの部分の持ち手が壊れてしまったものもあった。
また、最初に買ったノートパソコンの持ち運び専用のものもあった。
懐かしい。

これらのカバンは、およそ22,23年前ごろからのものだろう。
働いていたときの、その時その時のことが思い出される気もする。

パソコンだって、しばらくは公用のものがなく、私物を毎日職場に持ち込み持ち帰りしたものだった。
だから、パソコン専用のバッグが必要だった。
そうすると、2つのバッグを持たなくてはいけないから、1つにしようと考え、パソコンも入るし、その他の書類も入るような大きなカバンに持ち換えたりもしたのだった。

やがて、公用のパソコンが職場に配置されるようになり、パソコンの持ち込みはしなくてもよくなった。
それで、カバンも薄くて済むようになった。
ただ、様々な仕事を抱えて、カバンの中にポケットがたくさんあるものがよいようにもなっていった。

そんなカバンたちも、もう御用済み。
毎日カバンを抱えて家を出るような生活をすることはないだろう。
だから、これらのカバンを処分することにした。

最後にもう一度、すべてのカバンとそのポケットをくまなく探ってみると、1つのカバンから、12年前の画像等が入ったUSBメモリが出てきた。


それを開いてみると、このブログで2012年に「山かんむりに弗 読めますか?」と紹介した「塔のへつり」を、その4年前に一人で訪ねたときの写真があった。


そこを訪ねた後に回ったのは、先日「国道の謎」で取り上げた「甲子トンネル」が新設されて間もない頃の国道289号線だった。



カバンがUSBメモリを出して、「自分たちのことも忘れないでね。」と訴えているような気がした。

さよなら、カバンたち。
空っぽになったポケットにも、たくさんの思い出が詰まっているよ。
私に寄り添い(?)、私の仕事を支えてくれて、ありがとう。
コメント
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