ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

「本間勲引退試合」で心ウキウキ、泣き笑い(4)~最終~

2018-07-04 22:06:56 | アルビレックス新潟
引退試合は、両方のチームに出て得点を決めたイサオだったが、5点ずつを取り合い、引き分けとなった。

その後のセレモニーでは、まずは前日から姿を見せていた3人が挨拶をした。
その3人に共通しているのは、「新潟愛」だった。

最初は、試合の先制点同様ファビーニョだった。

ここに集まっているのは、アルビレックスの歴史を作ってきた皆さんです。
新潟を愛しています。
アリガトウゴザイマシタ!

次の鈴木慎吾も言っていた。

ここに集まった人はみんな新潟を愛しています。
イサオは愛されているイサオです。
新潟のJ1復帰を願っています。

そして、盛り上げてくれた野澤洋輔。

自分で楽しいゲームにしてしまいました。
18年間のイサオの歴史が新潟の歴史だと思います。
これからも、子どもたちに夢を与えてください。
今日は、あの頃の自分たちに戻してもらいました。
もう一回、新潟、盛り上げよっかね~。

そう言ってJ1昇格時の頼れるキャプテンだった山口素弘を呼んだ。
そして、2人で示し合わせて一緒に、叫んだ。

「イサオ、サイコ~!」

あのJ1昇格を決めた試合で山口主将は「新潟、最高!」と叫んだことを、誰もが忘れていないのだった。
皆、イサオの18年間の労をねぎらいながら、アルビレックス新潟というチームへの愛情を表現していた。
なんだか、ウルウルしてきた。
あの頃は、選手もサポーターも、皆アルビレックス新潟というチームが好きだった。
それは、選手たちが、サポーターの期待に応えるプレーを見せてくれていたからだった。
大敗することもあったが、必死に、あきらめずにプレーしているということが、その姿から伝わってきていたのだった。
そして、新潟でプレーした選手たちは、今でも新潟のことを愛し、気にしてくれているのだ。
変わらぬ思いに、ジーンとしてくるものがあった。

最後は、主役である本間勲の挨拶だった。
人柄の現れた、彼らしい挨拶だった。
暑い中集まってもらったことへの感謝。
チーム関係者、スポンサー、サポーターや出場選手等へ、代わる代わる感謝の言葉を述べた。


フリーキックよりも、フリーキックの後の切り替えの速さを見てもらおうと思っていました。


そんな冗談とも本音ともつかないことも言っていたが、しだいに本当に伝えたいことが口から出てきた。

今日は、プレーしながら、J1昇格、2012年の残留を思い出しました。

皆さんにお願いがあります。
背中を押していただき、J1への昇格を勝ち取りましょう。

ビッグスワンに早川選手が戻ってきました。
これからも力を与え続けてください。

最後に、新潟と栃木の2チームでプレーできたことは、誇りです。
素晴らしい仲間と出会えて本当によかった。
18年間関わってくれた皆さん、本当にありがとうございました。


周囲に感謝の思いをもち、配慮ができ、後輩を心配し、チームを愛する、実直な人間性。
だからこそ、周囲から愛され、引退試合が開かれ、たくさんの選手が集まって来たのだ。
まさに、「ミスターアルビレックス」という名にふさわしい人だった。


イサオも、集まった新潟の旧戦士たちも、皆、チームのJ1復帰を熱望している。
こんな素晴らしいプレーヤーたちがいる、素晴らしいチームだったのだ、新潟は。
そう思うとまた、鼻の奥がツンとした。

だから、やっぱり、勝たなくちゃ。
強くないとダメだよ、新潟は。


セレモニーが終わり、場内を1周するイサオや選手たちの顔を見ながら、改めてそう思うのだった。

コメント
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