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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

分子生物学や免疫システムの最新情報が戦略的進化論を後押ししてくれる

2014年06月11日 14時35分47秒 | 生命

 宇宙に神様がいるとしたら、人間に向かって「私があなたに差し上げた最高のプレゼントはあなた自身ですよ」と語るに違いない。生物の構造、しくみ、機能は知れば知るほど驚異そのもの。とてつもないほどのノウハウが詰まっている。

 生命システムは、一つの細胞でさえ人間が作ってきたどのシステムをもはるかに上回る。細かい点に渡って、実に巧みで、あらゆる角度から万全の設計がなされ、嘘もごまかしも無くそれでいて巧妙で柔軟。

 しかも、環境に適応しながら、自ら更に複雑で強化されたシステムに進化してゆく。DNA研究の中で、研究者が諦めた事、それは生命体の作成だ。余りにも気の遠くなるほど出来過ぎていて、人間の知恵や技が及ばない。 

 生命誕生と進化は幼い頃からのテーマだった。NHKの科学番組で生物進化について戦略性が表現され触発された。これが戦略的進化論の一つのヒント。戦略とは何かを考えると実にその真髄が評価に有る事に気付いた。

 さらに評価の最高スキルは循環論理だ。話は変わるが、事実はかなり曖昧だ。見る角度や条件などによって事実は異なる。正確に把握できるのは、複数の要素が存在する時の要素間の関係だ。要素は物質でも、器官でも、システムでも何でも良い。

 論理とは曖昧さを排除した表現である。

 そして、複数の要素が繋がり、その繋がりがループを描いて元の位置に戻る時、そのループの存在(自己保存)が証明されるのだ。生命体には、血液、リンパ球などの循環をはじめ様々な循環が有り、多重のループを形成している。

 これらの循環の安定性や強化を実現する要素の組み合わせ(ループ)の構成を選択するのが進化なのだ。循環性を評価し、より強い循環を選択すれば、進化は通常、複雑で高度な方向に進む。

 それでは生命体のどこに評価(システム)が存在するのかとの疑問が生じる。電気系には便利な言葉が有る。等価性だ。中身はブラックボックス(分からない状態)で良い。等価的に評価システムを形成している。

 平成15年、全く素人の空想から戦略的進化論を考案し電気学会全国大会に発表した。その後、慶応大学、広島大学、広島市立大学、京都大学などの専門家へのアプローチを試みたが、殆ど議論も出来ない状況だった。

 しかし、肯定する発表やデータが次々見つかっており、一方、否定する新たな情報は生まれていない。

 最近、時間を見つけては分子生物学や免疫システムの書籍を読んでいるが実にエキサイティングで、そして嬉しい事に、戦略的進化論を肯定する情報やデータが掲載されている。文章中にも戦略や工夫などの文字(既存の進化論ではあり得ない)が出てくる。

 生命体にとって、単細胞から多細胞への発展は最も画期的な大変革だった。ところが、多細胞のDNAの基は単細胞時代に作られていた。細胞外の情報を細胞内に伝える情報伝達システムは、そっくり、多細胞の細胞間情報伝達システムに応用された。

 基本機能のDNAは隣にコピーされ、更にその組み合わせがコピーされ、多重にコピーされ組み合わせられたグループがまたシャッフルされて、目的を満たす複雑な機能を持つに至っている。そこには戦略性がある。

 免疫システムは実にユニークで、センサーの受容体の分子形状をランダムに作り、自分に近い形状を殺し非自分だけを残す。この非自己の分子形状が5%で、実に1兆種の敵を判別できる。

 従って、非自己を残す方法(ノウハウ)も、結果的にできる非自己の受容体の設計図もDNAには記録されていない。つまり、このようなユニークな方式は、結果から判断して良かったものを残し、進化させるしかない。

 非自己の受容体を作るプロセスを完成させるシステムは、フィードバックがなせる業だが、まさしく循環論理の評価システムが活躍するところ。

 既に、6回ぐらい発表した後に、分子生物学や免疫システムを具体的に調べ始めるとはいい加減な話と強いお叱りを受けそうだが、もし私が生物の研究者なら、とても戦略的進化論の発想は出てくなかっただろう。だから小保方氏を応援したくなる。

 進化だの、DNAだの、免疫だのどうでもいいや、と思っておられる人は多いと思う。私は生物の進化のコアに究極の戦略があると考えており、このスキルを応用すれば人類の発展に大きく貢献できる。

 全く専門家から相手にされず、世間から注目もされていない戦略的進化論だが、1,000年後には認められ、またこれを応用した自動進化・増殖型ロボットなどが開発されている事だろう。


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