アメリカ人はいまだに日本と日本人を信用していない。それは日本がパールハーバーで騙し討ちしたとのプロパガンダが子供の間にも浸透している。言い訳できない点がある。宣戦布告は真珠湾攻撃の1時間後だった。
おまけに、その日はキリスト教徒の安息のひと時、日曜日の朝だった。計画的な騙し討ちではなかったととても言い切れない。よく、アメリカ軍は日本軍の暗号を解読して知っていたのではないかと言われる。
片や在米日本大使館は前夜のパーティーで日本からの暗号の解読が遅れ、宣戦布告が遅れたとの言い訳も流されている。
私はアメリカ大統領も軍隊のトップも日本軍が真珠湾を攻める事は100%知っていたと思う。歴史的事実として、イギリス軍は日本の無線を解読し、この計画を知り、チャーチル首相がアメリカ側に伝えたことが分かっている。
宣戦布告は攻撃後になるよう予め決められていただろう。山本五十六はアメリカの経済力や底力を良く知っていた。まともに戦ったのでは勝てない事も十分分かっていた。そこで、騙し討ちが必要だった。
実はアメリカ大統領をはじめ首脳部は日本と戦争を開始し、日本を叩く機会を待っていた。出来れば、日本から仕掛けてくれると有り難いと、戦前に語っているのである。その意味で日本の真珠湾攻撃は願っても無い夢のような話だった。
アメリカ軍は航空母艦をはじめ新鋭の戦艦などを真珠湾から退避させ、日本軍が沈めたのはポンコツ戦艦などだった。そこで、にっくきジャップに騙し討ちやられたとの大宣伝が打たれ、厭戦ムードだったアメリカ全土が一気に戦闘モードに燃え上がった。
話は1990年代、ビル・クリントン時代には、日本経済が高度成長しないようあらゆる方面の日本たたきが実施され、銀行や商社や成長エンジンの力をそいだ。その上で、日本から莫大な資金がアメリカに持ち帰られた。
同盟国日本より、中国との信頼関係が強まり、中国が成長するよう、日本政府を動かし日本企業の中国進出を強力に進めた。中国も日本を利用し、日本にたかった。アメリカは巨大に膨らんだ初期投資を回収し、しこたま儲けた。
初めて書く事だが、アメリカは日本を叩きながら、日本から巨額の利益を稼ぐというやりたい放題が出来たのは、実は日本が反撃できなかったことが大きい。しかも、NSAやCIAにより、日本は丸裸だった。
中国の戦略は実にしたたかで、お人好しアメリカをダブらかせては、経済成長させ、軍拡し、強大化した軍事力をバックに経済成長に有利な条件を勝ち取った。例えば中国の元はドルペッグでドルにフィックスしている。
日本がプラザ合意で円が変動制に移行され、その時々のアメリカの都合の良い為替レートで乱高下され、常に後手に回って経済的な不利益を被ったのとは真逆である。
私は安倍首相の軍拡路線は日本の存在感を増すものと見ている。アメリカには根強い日本警戒感があるものの、日に日に拡大強化される中国軍の脅威はアメリカ国民をもおびやかしつつある。
アメリカにとって、日本が中国と正面から向き合い、東アジア地域ぐらいは死守して欲しいとの思いが有る。しかし、強力なミサイルを開発して、アメリカ本土を攻撃しては欲しくない。
アメリカの脅威にならない限り、日本の軍事力強化は大歓迎で、その効果が今後の株価にもじわじわと現れる。
建設中!!