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司馬遼太郎氏がかつて週刊現代でぽつりと「日本は難しい」と書いた内容は 一言では綺麗事社会と言えるのではないか

2018年01月11日 21時42分00秒 | 社会・経済
 司馬遼太郎氏の「日本は難しい」との言葉は感覚的には理解出来たような気がした。しかし、司馬遼太郎氏はその難しさについては具体的に書かなかった。これが気になって、このブログでも何度か推測して触れた。最近、「綺麗事社会だから」が当てはまるのではないかと思い始めた。

 綺麗事とは、率直に言えば嘘を示している。ただし嘘事社会としてしまうとおかしくなる。正しい事に嘘を織り交ぜるが、嘘を嘘と感じさせずに上手に言いまわし、事実との組合せで綺麗に見せる。それにより全体が何となく美しいように装う・・それが綺麗事だ。

 言ってる本人も、いつの間にか自分の才能に酔いしれて、何が事実で何が嘘か分からなくなる。管理統制が厳しく、しかも変化の少ない時代にはそれで良かった。日本が戦後の焼け跡から不死鳥に蘇るプロセスでは、無から、欧米の文化や技術を追いかけ、ひたすらコピーしている間は良かった。

 ところが一旦日本が先頭に立つと、先生も教科書も消え、自分が先頭に立って道を切り開くようになると、綺麗事が全く通用しなくなる。それにも拘らず、全体を見渡し問題点を分析する事も反省も無く、今までどうりの成功の方程式を続けた結果が、日本沈没だ。

 例えば1990年初頭のバブル崩壊から、今日まで日本のGDPは多少のアップダウンは有りながら、伸びていない。かつて追い抜こうとしていたアメリカは遥か彼方、急速に追い上げてきた中国には予想時期より遥か前倒しで抜かれてしまう。

 これは経済の数字だけの課題ではない。すべてに渡って、日本は分析や反省や改善を見送り、ただただ今までどうりを続け、あらゆる組織でおおきな改革が必要になっているが、今に及んで実行される気配も無い。

 司馬遼太郎氏は日本の未来を本気で心配していたが、下手に課題に手が付けられない。小さな過大であっても、改善しようとすると猛烈な反対にあう。戦後の教育のせいか、日本人の傾向として問題を含む現状を肯定する状況が強くなってきている。

 論理もへったくれも無い。社会や習慣に関して現状を維持する事が善で、改善改革は悪なのだ。驚き唖然とする。司馬遼太郎の日本は難しいは まさしくこれら綺麗事社会を見渡して書いたのではないかと僕は思う。

建設中!!

 

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