オリンピックの東京招致で株価が一気に上昇した。特に、事前のマドリード有利の情報から9月6日に売り込まれ、逆転による反動も有った。日経新聞のメール便では日経平均3万円の文字も有った。久しぶりの急上昇。ところが、水曜日あたりから為替にも幻惑されじりじり下がり始める。
このたび、オリンピック期待で株を購入した人は多いと思う。決定後に購入した人は多くが値下がりでやられている。
米欧の金融筋やヘッジファンドは日本株の急落を仕掛けては利益を稼ぐパターンが出来ており、大量売りが出ると材料もへったくれも無い、全てのコンピューターが一斉売りを出す。少数派の国内トレーダーも売りを強烈に意識せざるを得ない。
その典型的な手口は、例えば、朝方為替を大幅円安にしておいて、昼あたりから、円高に転換させ、バンバン売ってくる(株先物を売ると株価も下がる)。しかも、為替レートとの関係は極めて流動的で、円が10銭安くなって日経平均が50円上がったとしても、10銭円高になると100円下がったりとか、円安になっても上がらない場合も有る。
為替と株価(先物と同じ動き)の動きを見ると、為替が動いて株価が動く場合と逆の場合も有る。つまり、その手口が両方を連動させている場合(両方を同時に仕掛ける)は、株も為替に強く連動するが、為替だけなど単独の動きでは連動が弱い場合が有る。
株価が為替に大きく影響されるようになったのは、つい最近の話だ。数年前は自動トレードのソフト開発者でさえ、株価と為替の関係を否定していた。その関係の書籍には為替と株価の関係を記述したものが無いと言い切った。
日本株は外人トレーダーが動かしているんだから、株価=アベノミクスが上昇するには彼らの理解が必要だ。「消費税を3%上げて腰折れしないよう2%を経済対策としてばら撒」報道が出れば、従来の官僚主導と一緒じゃない・・・と嫌気売りが入る。永田町界隈の怪しげな経済対策は受け入れられない。
麻生大臣の「法人税減額は効果が無い発言」も嫌気がされている大きな原因。一体、口の曲がった漫画頭のおじさんは、「アベノミクス=今のところ日本を救う唯一の道」を成功させたいのか、財務省の既得権益を増やして日本を滅ぼしたいのか。
金曜日の国の44事業所を地方に移管の情報は素直に受け入れて貰えたのではないか。やや株が戻した。引き続き、55事業所も前倒しでやったらよい。
思うに、構造改革や新しい経済モデルの発表などを間断なく、積極的に実施し、シリア爆撃や不測の事態が無かった場合で、年末あたりの18,000円かな。今のペースだとダウ平均の数字(現在15376:ドル)を抜くのがなかなか難しいですよ。
驚きの発表が有れば、株価はすぐ反応しますよ。例えば経済対策じゃないが、5万円札発行でも良い。日立のICチップを2個埋め込んで、偽札対策。今どき、お札なんていらないよとの批判は有るだろう。しかし、効果は絶大。安倍首相へ色々提案した中に、2回書いたが、スタッフの方、読んでくれてるのかな?
今だから書くが、日経平均は暴落、1万円割れもあり得ると予想されていた。ネットにもその情報が流されていた。過去の経験則でテクニカルなサインが出ていたのだと思う。テクニカルサインが出ると、機関投資家・プロ筋の人が安心して売ってくるから、誰も止められない。そのプロセスを形成していた可能性が有る。
1万円を割れば、暫くは復帰できないからアベノミクスは大失敗、消費税議論も吹っ飛んだ。そこで、安倍首相、アメリカ大使館、ゴールドマンサックス、JPモルガンなど対策の提案やら、アベノミクスへの協力のお願いやら、書留手紙、FAXなどバンバン送った。破り捨てられるかどうかは問題ではない。
たった一人の日本人でも、やれることはやる。日本のためだ。