玉川上水の木漏れ日の下

 ワヤン・トゥンジュク梅田一座のメンバー katakura のブログ  since 2013

カヨナンと宇宙

2014-03-23 | ワヤンのお話

「宇宙を撹拌するカヨナン」    制作:デザイン部長(は)

「2001年宇宙の旅」(*)より・・・最後に、ただ一人だけ木星探査船ディスカバリー号に残されたボーマン船長、彼は木星の衛星軌道上で巨大なモノリスと遭遇する・・・ことなっているが、彼が遭遇したのは実は「巨大なカヨナン」であった!・ハ・ハ・ハ
(*)アーサー・C・クラーク原作、スタンリー・キューブリック監督の名作。

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 いま、ワヤン・クリッ「影絵人形芝居」に登場する人形の撮影を計画しています。有名な人形だけではなく、出来るだけ多くの人形を撮影して、整理して記録しておこうという計画です。
 撮影はまだ先ですが、仲間うちで意見を出し合って、事前に撮影方法や記録としてのデータ処理のしかたなど、いろいろなテストを行っています。
 そんな作業の中、一座のデザイン部長(は)から上の合成写真「宇宙を撹拌するカヨナン」(題名は私が勝手につけました)が突然送られてきました、理由はよくわかりません?不思議な人です。
 緻密な作業の中での気晴らしに、作ってみた様です。なかなかお茶目な楽しい作品ですね。
 カヨナンは「宇宙樹」とも呼ばれます。カヨナンに描かれている「渦」と、宇宙の「渦」を見比べていると不思議な気持ちになってきます。カヨナンにこの「渦」の図柄を一番最初に描いた人(いったい誰なのだろう?)は、現在は明らかになっている「無数の銀河の渦の集合にってよって宇宙ができている」ことを、天体望遠鏡も無い遥か昔に、知っていたとしか思えませんネ。面白いですね。(か)


こんな「のどかな情景」バージョンもありました。
カヨナンの背景が透けて見えているところにご注目!凄い!
どうやって制作しているかは一座の「ヒ・ミ・ツ」。


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ダラン(う)のブログ『 バリ島ワヤン夢うつつ 』アーカイブス 
ワヤン>2009-10-12>「カヨナン」 より

 カヨナン?かなりのバリ通だって、ワヤンを見たことがなければ聞いたことの無い言葉だと思います。これは、ワヤンにとって、とても大切な人形の一つ。人形といっても手足のついている人形ではなくて、樹を象った人形です。<略>

 ジャワ島のワヤンではグヌンガンと呼ばれ、バリのカヨナンとは形も少し違います。でもジャワでもバリでも樹の形をして、森羅万象すべてを象徴する人形がワヤンの上演の最初にスクリーンに登場します。ワヤンを見た方なら思い出すでしょう。最初の場面までなら、たいてい起きているし。

 1983年に生まれてはじめてバリでワヤンを見たとき、この最初の部分を観ただけで、すっかりこの芸能に引き込まれてしまいました。そのスクリーンに映る美しさと、グンデル・ワヤンとよばれる音楽が吸い付きあうようなダイナミックな関係とスピーディーな迫力がすばらしいのです。ワヤンを上演するようになってからも、私はこの数分足らずの場面を演じるのが大好きです。  
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