人外花境

暇人の何でも自然観察日記

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久高島の御嶽(ウタキ)

2008年03月08日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

 久高島は別名「神の島」と呼ばれ、シャーマニズム・アミニズムの古代信仰の伝統が色濃く残っている(いた)。 この伝統も、第二次世界大戦と島の過疎化により薄れ、島内に多く残る御嶽(ウタキ)や拝所にその片鱗を見るだけ である。少なくとも、我々部外者にとっては。

 琉球列島の信仰は、古神道の祖型とも言える自然崇拝・祖先崇拝であるから、日本本土の神社仏閣に見られ る様な、虚仮威し(こけおどし)の華美な建築物や神像・仏像は一切無い。芸術家 岡本太郎が「何もないことの眩暈 (めまい)」と言って絶賛した所以である。

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 これは集落の中に有る拝所。小さな森の中の小さな空間。

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 伊敷浜入り口に有る拝所。石を積み上げただけ。

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 森の中の拝所。岩陰に切石の香炉が有るだけ。

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 昔は飲料水を得るための湧水地、現在は禊ぎ(みそぎ)の場、拝所・聖地と成っているヤグルガー。

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 久高島最高の聖地である「クボーウタキ」入り口、男子禁制であるため今でも入る事は出来ない。

 写真家 比嘉康雄 が外間ノロの許しを得て入って撮った写真が残っている。

 岡本太郎も外間ノロの息子に案内されて入ったみたいだが、「大御嶽」としか記載されていないので、ここかどう かは解らない。左の看板は白トビしてしまったので、別に撮ったものを合成してあります。


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