昭和の全日本プロレス

全日の旗揚げからG馬場三回忌追悼興行までの記録です。当ブログの記事や画像を、ブログ等にそのまま転載する行為は禁止します。

'75オープン選手権大会

2011年09月17日 20時00分49秒 | '75全日本プロレス
全日本プロレス創立3周年・力道山13回忌追悼・アメリカ建国200年記念
'75オープン選手権大会

参加選手
ジャイアント馬場(209cm145kg新潟出身)PWFヘビー級&インタータッグ王者
ドリー・ファンク・ジュニア(190cm110kgアメリカ・インジアナ出身)
アブドーラ・ザ・ブッチャー(186cm132kgスーダン出身)
ハーリー・レイス(185cm110kgアメリカ・ミズーリ出身)ミズーリ州ヘビー級王者
ジャンボ鶴田(197cm115kg山梨出身)インタータッグ王者
ラッシャー木村(185cm125kg北海道出身)IWA世界ヘビー級王者
大木金太郎(185cm122kg韓国出身)インター・ヘビー級王者
ホースト・ホフマン(194cm118kgドイツ出身)
ダスティ・ローデス(186cm136kgアメリカ・アリゾナ出身)
バロン・フォン・ラシク(188cm130kgアメリカ・コロラド出身)
ザ・デストロイヤー(183cm110kgアメリカ・ニューヨーク出身)USヘビー級王者
ディック・マードック(186cm114kgアメリカ・テキサス出身)
ヒロ・マツダ(185cm110kg神奈川出身)NWA世界ジュニア・ヘビー級王者
ドン・レオ・ジョナサン(196cm138kgアメリカ・ユタ出身)
パット・オコーナー(185cm112kgニュージーランド出身)
ミスター・レスリング(188cm125kgアメリカ・ジョージア出身)
マイティ井上(175cm108kg大阪出身)IWA世界タッグ王者
グレート草津(193cm118kg熊本出身)IWA世界タッグ王者
ケン・マンテル(181cm102kgアメリカ・カリフォルニア出身)
アントン・ヘーシンク(198cm140kgオランダ出身)

全日本プロレス出場選手
高千穂明久
サムソン・クツワダ
グレート小鹿
大熊元司
桜田一男
肥後宗典
伊藤正男
大仁田厚
淵正信
園田一治
(国際プロレス)鶴見五郎12/17
(レフリー)ジョー樋口、ジェリー・マードック、和田京平

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第1戦~第3戦('75オープン選手権)

2011年09月17日 19時50分39秒 | '75全日本プロレス

開幕戦 12月6日(土)東京・足立区体育館 観衆3200人(超満員)
オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャイアント馬場(8分9秒片エビ固め)バロン・フォン・ラシク
ラシクが馬場をロープに振りブレーンクローを狙ったが、馬場は逆に16文キック。さらにラシクが立ち上がったところへ32文ドロップキックを決めフォール。

オープン選手権試合 30分1本勝負
アブドーラ・ザ・ブッチャー(10分2秒反則勝ち)ドリー・ファンク・ジュニア
ドリーはブッチャーへエルボーバットを決め、ブッチャーからイスを奪い取ってイスで一撃。続けて横殴りに振ったイスをブッチャーにかわされ、後にいたレフリーを殴ってしまった為反則負け。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ハーリー・レイス(10分41秒体固め)ダスティ・ローデス
レイスはローデスのエルボードロップをかわし、倒れたローデスの頭へニードロップを落としてからコーナー最上段へ上りダイビング・ヘッドバットを決めフォール。

タッグマッチ30分1本勝負
デストロイヤー&鶴田(0-0)マードック&ホフマン
①時間切れ

オープン選手権試合 30分1本勝負
大木金太郎(12分58秒体固め)ケン・マンテル
大木にコーナーへ振られたマンテルは、コーナー2段目に飛び乗り振り向きざまのフライング・ボディアタック。これを大木が体を沈めてかわし、一本足頭突き2連発を決めフォール。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ドン・レオ・ジョナサン(8分リングアウト)アントン・ヘーシンク  
ヘーシンクがジョナサンにすくい投げを決めフォールにいくが、ロープに近く両者もつれて場外に落ち場外戦に。場外カウントが進む中ジョナサンはヘーシンクを客席に突き飛ばしてリングに戻り勝利。

オープン選手権試合 30分1本勝負
マイティ井上(15分32秒両者リングアウト)ミスター・レスリング 
井上がヘッドロックにきたレスリングをロープに振るが、レスリングは逆に井上へタックルを決め倒すと、再度ロープの反動をつけてタックル。これを井上がかわしてロープの反動をつけてフライング・ボディアタックを決めたもののロープに近く、レスリングが受け止めた状態でトップロープ越しに両者場外転落してダウンしリングへ戻れずドロー。

20分1本勝負
肥後宗典(6分19秒体固め)大仁田厚

15分1本勝負
淵正信(4分57秒首固め)園田一治

(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録(生中継)

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第2戦 12月7日(日)埼玉・川越市民体育館 観衆3900人
オープン選手権試合 30分1本勝負
ドリー・ファンク・ジュニア(時間切れ)ハーリー・レイス

オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャイアント馬場(12分45秒両者リングアウト)ダスティ・ローデス
馬場が16文キックを決めフォールに入ったところで、セコンドについていたマードックが手を出してきた為、馬場がリングからマードックを蹴ると、マードックは馬場の足を引っ張り場外へへ落として攻撃。ここにローデスも加わり場外戦となりドロー。

オープン選手権試合 30分1本勝負
大木金太郎(9分45秒両者リングアウト)ディック・マードック
マードックはボディへヘッドバットにきた大木を抱え込んでトップロープ越しに場外へ。そこへローデスが乱入してきて場外戦となりドロー。

タッグマッチ30分1本勝負
ブッチャー&ジョナサン(1-0)鶴田&草津
①ジョナサン(12分40秒体固め=ハイジャック・バックブリーカー)草津

オープン選手権試合 30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(時間切れ)ミスター・レスリング
残り時間わずかとなりデストロイヤーが4の字固めを決めたもののレスリングがロープに逃げ時間切れ。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ホースト・ホフマン(7分7秒両者カウントアウト)ヒロ・マツダ
マツダがチョップ、ホフマンがエルボーの応酬となりコーナーへもつれ込んだところでホフマンが強引に原爆固め。この時マツダが足がコーナーに接触した為か体勢が崩れ両者の肩がマットにつく形となり、両者同時フォール。

オープン選手権試合 30分1本勝負
バロン・フォン・ラシク(8分53秒リングアウト)マイティ井上
井上に場外に落とされたラシクは、井上の足を引いて場外戦に引き込み客席に叩きつけてリングに戻り、リングに戻ろうとする井上を蹴り落としてリングアウト勝ち。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ラッシャー木村(10分34秒片エビ固め)ケン・マンテル
木村はクロスチョップから抵抗するマンテルへ強引にパイルドライバーを決めフォール。

20分1本勝負
桜田一男(6分13秒エビ固め)肥後宗典

15分1本勝負
伊藤正男(5分25秒体固め)大仁田厚

(試合開始18時)

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第3戦 12月8日(月)広島・呉市体育館 観衆3000人
オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャンボ鶴田(時間切れ)ディック・マードック
残り時間わずか、マードックのブレーンバスターからのフォールを返した鶴田がダブルアーム・スープレックスを決めたものの、ここで時間切れ。

オープン選手権試合 30分1本勝負
アブドーラ・ザ・ブッチャー(5分28秒体固め)グレート草津
ブッチャーはタックルにきた草津へキックを決めて倒し、ジャンピング・エルボードロップを決めフォール。

オープン選手権試合 30分1本勝負
大木金太郎(9分46秒両者リングアウト)ハーリー・レイス
大木がレイスにタックルにいったところで、両者もつれてトップロープ越しに場外転落。そのまま場外戦となりドロー。

タッグマッチ60分1本勝負
馬場&デストロイヤー(1-0)ドリー&ジョナサン
①馬場(19分47秒体固め)ジョナサン

オープン選手権試合 30分1本勝負
ラッシャー木村(11分14秒体固め)バロン・フォン・ラシク
木村はラシクをロープに振り水平チョップ2連発からクロスチョップ。続けてブレーンバスターを決めフォール。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ホースト・ホフマン(11分59秒片エビ固め)ミスター・レスリング
レスリングはホフマンへタックル。続けて2発目を狙ったところで、ホフマンがサイド・スープレックスに切り返しフォール。

オープン選手権試合 30分1本勝負
マイティ井上(8分20秒反則勝ち)ダスティ・ローデス
ローデスは井上をコーナーに逆さ吊りにしてキック攻撃。制止するレフリーを投げ飛ばし反則負け。

オープン選手権試合 30分1本勝負
アントン・ヘーシンク(8分12秒両者リングアウト)ケン・マンテル
マンテルはヘーシンクの逆エビから逃れ場外へ。するとヘーシンクが追いかけてきて場外戦となりドロー。

20分1本勝負
桜田一男(11分25秒片エビ固め)伊藤正男

15分1本勝負
淵正信(7分15秒片エビ固め)大仁田厚

(試合開始18時30分)

オープン選手権試合得点
4点ーブッチャー、木村
3点ーレイス
2点ー馬場、大木、ジョナサン、ラシク、ホフマン、井上
1点ードリー、デストロイヤー、レスリング、鶴田、マードック

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第4戦~第5戦('75オープン選手権)

2011年09月17日 19時40分03秒 | '75全日本プロレス
第4戦 12月9日(火)福岡九電記念体育館 観衆5700人
オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャイアント馬場(時間切れ)ハーリー・レイス
残り時間2分、レイスが馬場をボディスラムで叩きつけ、コーナー最上段からダイビング・ヘッドバット。これを寸前でかわした馬場は、脳天チョップ、ジャンプしての脳天チョップと連発しフォールに入るがカウント2。殴り合いの後、馬場はレイスのブレーンバスターを浴びせ倒して押さえ込むも、これもカウント2。続けてロープへ振って16文キックを決めるが、レイスの足がロープにかかりカウントならず。再度ロープへ振っての16文キックからニードロップを決め押さえ込んだところで時間切れ。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ドリー・ファンク・ジュニア(14分33秒体固め)バロン・フォン・ラシク
ドリーがスピニング・トーホールドを決めると、下からラシクがブレーンクロー。クローを決められたまま立ち上がったドリーはパンチで振りほどき、再度ブレーンクローに向かってきたラシクをショルダースルーで投げ、ロープの反動を利用したエルボーバットからダブルアーム・スープレックスを決めフォール。
※公式記録では14分33秒ですが、試合終了1分ほど前にリングアナが15分経過のアナウンスをしている為、ノーカットで放送された映像を確認したところ実際の試合タイムは15分4秒でした。
 
オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャンボ鶴田(15分7秒体固め)ホースト・ホフマン
ホフマンが鶴田をロープに振ってすくい投げを決めるが、鶴田は投げられながらも腕を離さず巻き込むように回転して押さえ込みフォール。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(15分23秒体固め)グレート草津
4の字固めで決着したら負けた方が100万円を払うという事になったこの試合、両者4の字を狙うものの決まらず。草津がデストロイヤーをロープへ振ってキチンシンク。再度ロープへ振ったところで、デストロイヤーがフライング・ボディシザース・ドロップを決めフォール。

タッグマッチ30分1本勝負
木村&井上(1-0)ブッチャー&マンテル
①木村(11分9秒片エビ固め=パイルドライバー)マンテル

オープン選手権試合 30分1本勝負
ヒロ・マツダ(8分23秒両者リングアウト)ダスティ・ローデス
マツダがローデスを捕まえてトップロープに腰掛けるような状態からローデスと共に場外へ。そして先にリングへ戻ろうとするが足の引っ張り合いとなりカウント10。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ドン・レオ・ジョナサン(16分12秒体固め)ミスター・レスリング
レスリングのパンチで場外に落ちたジョナサンは、リングに戻る際エプロンからレスリングにショルダータックルを決めて倒し、後頭部に手刀を落とした後、ハイジャック・バックブリーカーで回転しリングに落とし、サンセット・フリップを決めフォール。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ディック・マードック(10分9秒リングアウト)アントン・ヘーシンク
マードックはヘーシンクを場外に投げ落とし、追いかけてテレビ放送席の机へ2度叩きつけてリングに戻りリングアウト勝ち。

15分1本勝負
大仁田厚(9分28秒体固め)淵正信

(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録

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第5戦 12月10日(水)岐阜市民センター 観衆4000人
オープン選手権試合 30分1本勝負
ラッシャー木村(10分5秒片エビ固め)ドン・レオ・ジョナサン
ジョナサンがアトミックドロップで倒した木村へサンセット・フリップ。これを木村がかわしてジョナサンが自爆したところを押さえ込み勝利。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ハーリー・レイス(15分33秒両者リングアウト)アブドーラ・ザ・ブッチャー
ゴング前からブッチャーがレイスに襲いかかり場外乱闘。ゴングが鳴っても場外戦を繰り返し、レフリーの警告を無視して2階席までなだれ込んでの場外戦を続けた為、場外ドロー。
※試合タイムが15分33秒となっていますが、5分33秒という情報もあり。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャンボ鶴田(時間切れ)マイティ井上
井上の逆さ押さえ込み、十字固めを返した鶴田が、シュミット流バックブリーカーからダブルアーム・スープレックスで反撃したところで時間切れ。

タッグマッチ30分1本勝負
馬場&ヘーシンク(1-0)ドリー&ホフマン
①ヘーシンク(17分26秒エビ固め)ホフマン

オープン選手権試合 30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(時間切れ)ディック・マードック
マードックがパイルドライバーを決めフォールに入るがこれを返されると、マードックがカウントが遅いとレフリーに抗議。このスキをついてデストロイヤーが背後から近づきマードックを倒して4の字固めを決めるが、ここで時間切れとなりドロー。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ヒロ・マツダ(11分49秒両者リングアウト)バロン・フォン・ラシク
ラシクがマツダへキチンシンクを決めたが、ロープに近く両者もつれて場外転落。先にリングへ戻ろうとする相手の足を引っ張り合い、両者リングへ戻れずドロー。

オープン選手権試合 30分1本勝負
グレート草津(10分59秒4の字固め)ミスター・レスリング
草津はヘッドロックにきたレスリングの足をかかえて持ち上げてニークラッシャーを決めた後、即座に4の字固めを決めて勝利。

20分1本勝負
ダスティ・ローデス(3分12秒体固め)桜田一男

15分1本勝負
伊藤正男(9分13秒体固め)淵正信

(試合開始18時30分)

オープン選手権試合得点経過
6点ー木村
4点ーブッチャー、レイス、ジョナサン、鶴田、デストロイヤー、マードック
3点ー馬場、ドリー、井上
2点ー大木、ラシク、ホフマン、草津
1点ーレスリング

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(海外情報)NWA世界ヘビー級王座交代
12月10日フロリダ州マイアミビーチ・コンベンション・ホール 観衆12000人
NWA世界ヘビー級選手権 60分1本勝負
テリー・ファンク(1-0)ジャック・ブリスコ
①テリー(28分首固め)
ブリスコがテリーへバックドロップから4の字固めを決めようと前かがみになったところで、テリーがブリスコの首を取って回転し首固めでフォール。
※テリーが第51代NWA世界ヘビー級王者となる。

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力道山13回忌追善特別合同大試合

2011年09月17日 19時30分10秒 | '75全日本プロレス

力道山13回忌追善特別合同大試合
主催 力道山家 
提供 全日本プロレス・国際プロレス・日本プロレス

12月11日(木)東京・日本武道館 観衆14500人(超満員)
タッグマッチ60分3本勝負
馬場&デストロイヤー(2-1)ドリー&鶴田
①デストロイヤー(13分56秒体固め)ドリー
ドリーがデストロイヤーを持ち上げた瞬間、馬場がデストロイヤーの背中を押して倒し、デストロイヤーがそのままフォール。
②鶴田(2分27秒片エビ固め)デストロイヤー
デストロイヤーへドリーと鶴田が交互にダブルアーム・スープレックスを決めてフォール。
③デストロイヤー(5分29秒エビ固め)鶴田
鶴田はデストロイヤーがボディスラムにきたところを首固め。しかし馬場がこれを反転させデストロイヤーを上にしてフォール。
馬場のコメント
「思ったより鶴田はやるよ。ジャンピング・ニーパットを決められた時は焦ったが、タッグとシングルは別だからね。仙台の一戦、タイツのひもを締めてかからないと痛い目にあわされるかな。」
鶴田のコメント
「これで仙台は戦いやすくなった。馬場さんをスープレックスで投げてみせる。」

時間無制限1本勝負
大木金太郎(0-0)アブドーラ・ザ・ブッチャー
①(5分45秒両者リングアウト)
欠場の挨拶をしているレイスへブッチャーが殴りかかり乱闘に。レイスが引き揚げ試合開始。
ブッチャーが大木を場外に投げ落とし追いかけて場外戦となり、客席になだれ込んで乱闘を続け両者リングアウト。
またセコンド陣に分けられリングサイドに戻ってきたブッチャーが、百田義浩リングアナに襲い掛かり、百田リングアナは額から大流血。
この後百田リングアナは応急手当てをしてメインのリングコールを行った。

NWA世界ジュニア・ヘビー級選手権 60分3本勝負
ヒロ・マツダ(2-1)マイティ井上
①マツダ(11分49秒片エビ固め)
ジャンピング・ニーパットからドロップキックを決めフォール。
②井上(3分29秒体固め)
フライング・ショルダーアタックからサンセット・フリップを決めフォール。
③マツダ(2分18秒回転エビ固め)
井上がマツダを肩に担いだところで、マツダが回転エビ固めに切り返しフォール。
※マツダがタイトル防衛に成功。
マツダのコメント
「井上は堂々と勝負してきた。土壇場でうまくローリングクラッチが決まって防衛できたが、井上がもっとキャリアを積んだら怖い相手になる。」

30分1本勝負
ラッシャー木村(11分5秒逆エビ固め)バロン・フォン・ラシク
ドン・レオ・ジョナサン(10分49秒体固め)サムソン・クツワダ

タッグマッチ30分1本勝負
オコーナー&レスリング(0-0)ジ・アウトローズ
①時間切れ

30分1本勝負
グレート草津(11分7秒両者リングアウト)ホースト・ホフマン
アントン・ヘーシンク(9分40秒首固め)ケン・マンテル

タッグマッチ30分1本勝負
駒&百田(1-0)鶴見&米村 
①百田(13分5秒リングアウト)米村
百田は場外の米村にリングからボディアタックを決め、すばやくリングに戻り勝利。

15分1本勝負
伊藤正男(9分20秒体固め)淵正信

バトルロイヤル(11人参加)
参加選手=高千穂明久、アニマル浜口、グレート小鹿、寺西勇、大熊元司、田中忠治、ミツ・ヒライ、大位山勝三、桜田一男、肥後宗典、園田一治
決勝、桜田(8分49秒体固め)高千穂・浜口

※ジョナサンと対戦予定だったレイスは、10日岐阜大会で左肩を脱臼したため欠場。

(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」「国際プロレスアワー」収録

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第6戦~第9戦('75オープン選手権)

2011年09月17日 19時20分41秒 | '75全日本プロレス
第6戦 12月12日(金)三重・鈴鹿市立体育館 観衆2200人
オープン選手権試合 30分1本勝負
ドリー・ファンク・ジュニア(21分36秒回転エビ固め)ジャイアント馬場
ドリーは馬場がココナッツクラッシュにきたところをバックドロップで投げフォール。何とか馬場がこれを返して立ち上がるが、ドリーは続けてエルボースマッシュから回転エビ固めでフォール。ロープ際だった為、馬場が足がロープにかかっていたと抗議するが判定は覆らず。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャンボ鶴田(時間切れ)ヒロ・マツダ

タッグマッチ60分1本勝負
木村&デストロイヤー(1-0)ブッチャー&マードック
①木村(13分21秒体固め)マードック

オープン選手権試合 30分1本勝負
パット・オコーナー(時間切れ)ホースト・ホフマン

オープン選手権試合 30分1本勝負
ドン・レオ・ジョナサン(11分11秒両者リングアウト)ケン・マンテル
両者もつれて場外転落、場外でダウンしたままリングへ戻れず。

20分1本勝負
グレート草津(7分19秒コブラツイスト)伊藤正男
マイティ井上(8分13秒体固め)桜田一男
肥後宗典(7分39秒片エビ固め)大仁田厚

15分1本勝負
淵正信(11分32秒逆さ押さえ込み)園田一治

(試合開始18時30分)

※レイスは、左肩脱臼の為、またラシク(背中の筋)、ローデス(右足首)、レスリング(背骨)は、11日武道館大会で負傷したため欠場。
ヘーシンクは成績が振るわないことを理由に欠場。
以上の選手は、残り試合を棄権して帰国。
この日から大木も欠場。

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第7戦 12月13日(土)福井市体育館 観衆5500人(満員)
オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャイアント馬場(6分5秒リングアウト)アブドーラ・ザ・ブッチャー
ブッチャーが馬場を場外へ投げ落とし、追いかけてレフリーの制止を聞かずにパンチ・噛みつき攻撃。なんとか馬場がリングへ戻ろうとするが、ブッチャーはエプロンで馬場を捕まえ噛みつき・首絞め攻撃を続け再び場外へ。場外カウントが進む中ブッチャーを鉄柱に叩きつけてリングに転がり込んだ馬場のリングアウト勝ち。
しかし結果に納得のいかないブッチャーは試合後も大暴れし馬場と場内で乱闘を続け、リングで勝ち名乗りを受ける馬場へ再度襲い掛かろうとしたところで、止めに入ったブレアースPWF会長を蹴り倒しエルボーバットを決めるなど暴行した為、ブレアースPWF会長は即座にブッチャーに対し1000ドルの罰金を科した。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャンボ鶴田(9分19秒両者リングアウト)ラッシャー木村
鶴田が木村の顔面へ張り手を連発しロープの反動をつけてフライング・ボディアタックにいくが、ロープに近く両者トップロープ越しに場外転落し、場外で張り手の応酬となりドロー。
鶴田のコメント
「後味がすっきりしないし、こうなったら絶対決着をつける。」

オープン選手権試合 30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(22分43秒両者リングアウト)ドン・レオ・ジョナサン
ジョナサンがデストロイヤーをロープに振り抱え上げたところで、デストロイヤーがトップロープを掴んだ為、両者トップロープ越しに場外転落。場外カウントが進む中、先にリングへ戻ろうとするが足の引っ張り合いとなりリングへ戻れずドロー。

オープン選手権試合 30分1本勝負
パット・オコーナー(15分2秒逆さ押さえ込み)マイティ井上
井上がダブルアーム・スープレックスにきたところをオコーナーが切り返して逆さ押さえ込みを決めフォール。

タッグマッチ30分1本勝負
ドリー&マンテル(1-0)マツダ&高千穂
①ドリー(23分53秒体固め=バックドロップ)高千穂

30分1本勝負
グレート草津(15分58秒両者リングアウト)ホースト・ホフマン

20分1本勝負
ディック・マードック(10分57秒体固め)桜田一男
肥後宗典(10分45秒片エビ固め)伊藤正男

15分1本勝負
淵正信(10分17秒首固め)大仁田厚

(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録(生中継)

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第8戦 12月14日(日)山形・米沢市営体育館 観衆5900人
タッグマッチ60分1本勝負
馬場&デストロイヤー(1-0)ブッチャー&ジョナサン
①馬場(16分48秒体固め)ジョナサン

オープン選手権試合 30分1本勝負
ドリー・ファンク・ジュニア(17分53秒エビ固め)ラッシャー木村
木村がクロスチョップからコブラツイストをを仕掛けたが、ドリーはこれを切り返してグランドコブラに移行しフォール。
ドリーのコメント
「ようやく調子が上向いてきた。木村は粘り強い男だ。グラウンドで勝負したのが勝因だろう。」
木村のコメント
「やはりジュニアはうまい。次は千葉大会の馬場さんとの試合。死に物狂いで頑張る。」

オープン選手権試合 30分1本勝負
ヒロ・マツダ(時間切れ)パット・オコーナー

オープン選手権試合 30分1本勝負
ディック・マードック(11分5秒回転エビ固め)グレート草津
草津はマードックをロープに振りタックルを狙ったが、マードックは草津を飛び越えるように回転エビ固めを決めフォール。

オープン選手権試合 30分1本勝負
マイティ井上(時間切れ)ケン・マンテル

20分1本勝負
ジャンボ鶴田(時間切れ)ホースト・ホフマン
高千穂明久(7分23秒体固め)桜田一男
伊藤正男(11分15秒エビ固め)肥後宗典

(試合開始18時30分)

力道山13回忌追善特別合同大試合の後、欠場していた大木金太郎がオープン選手権を棄権し帰国していた事が判明した。
力道山追善試合でブッチャーに勝てなかった事と、その試合で力道山の長男の百田義浩リングアナにケガをさせてしまった事を気にしていたという証言があり、それが原因だと思われる。

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第9戦 12月15日(月)仙台・宮城県スポーツセンター 観衆6000人(満員)
オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャイアント馬場(16分49秒体固め)ジャンボ鶴田
馬場が鶴田をロープに振り16文キックを狙うが鶴田がロープにしがみつき逃げると、間髪入れず馬場は鶴田の首を取ってネックブリーカー・ドロップから河津落としを決めフォール。
馬場のコメント
「スピードと技は文句がつけようがない。すごくよくなっているのが分かったが、まだ全体的に重みがもうひとつ。」
鶴田のコメント
「やっぱり社長を意識しないつもりでいても、つい意識するような感じになってしまった。」

オープン選手権試合 30分1本勝負
ドリー・ファンク・ジュニア(20分56秒エビ固め)ホースト・ホフマン
ドリーは、ホフマンが波乗り固めにきたところを両手首を掴んで前方に投げ落とし両肩に足をかけダブルアームバー。ホフマンが逃れようと両足をドリーの方へ上げた瞬間、ドリーはその足へ自分の足を掛けて押さえエビ固めに決めフォール。

オープン選手権試合 30分1本勝負
アブドーラ・ザ・ブッチャー(3分9秒体固め)ドン・レオ・ジョナサン
ジョナサンはブッチャーをボディスラムで叩きつけ、ロープの反動をつけてサンセット・フリップ。しかしブッチャーはこれをかわし、ジョナサンが自爆したところへエルボードロップを決めフォール。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(時間切れ)ヒロ・マツダ
残り時間2分、デストロイヤーがマツダをロープに振り体当たりにいくも両者ダウン。先に起き上がったマツダのボディスラムをデストロイヤーが浴びせ倒すがカウント2。マツダがデストロイヤーの技を切り返し、首固め、逆さ押さえ込みを決めるがカウント2。最後、デストロイヤーが仕掛けた4の字固めをマツダがデストロイヤーの左足を押さえて決めさせず時間切れ。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ディック・マードック(時間切れ)パット・オコーナー
残り時間3分、オコーナーが低い体勢のブレーンバスターからマードックをロープに振って後方回転エビ固めにいくがカウント1。さらにパンチの打ち合いからオコーナーが逆さ押さえ込みを決めるもカウント2。続けてロープに振ったマードックをボディスラム気味に投げるもロープブレイクとなり、首投げからのフォールをマードックが返したところで時間切れ。

オープン選手権試合 30分1本勝負
グレート草津(11分37秒両者リングアウト)ケン・マンテル
マンテルが草津を場外に投げ落とし、マンテルが追いかけて殴り合いとなるが、草津がすきをついてリングに戻ろうとするも、マンテルが草津のタイツを掴んで場外へ引き戻しドロー。

タッグマッチ30分1本勝負
木村&井上(1-0)高千穂&桜田
①井上(7分48秒体固め)桜田

20分1本勝負
肥後宗典(7分51秒片エビ固め)伊藤正男

15分1本勝負
大仁田厚(9分35秒逆さ押さえ込み)淵正信

※東京での力道山追善パーティー出席の為に仙台へ来れない百田義浩リングアナに代わって、国際プロレスの鈴木利夫リングアナが選手コールを行った。

(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録

オープン選手権試合得点経過
7点ードリー、馬場、マードック
6点ー木村、ブッチャー
5点ー鶴田、デストロイヤー、オコーナー
4点ーレイス、ジョナサン、井上
3点ーホフマン、マツダ
2点ー大木、ラシク、草津
1点ーレスリング、マンテル

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12月15日午後1時から東京・大田区池上の本門寺で力道山の13回忌墓前祭が行われた。オープン選手権大会に参加中の馬場とデストロイヤーも出席し、墓前祭終了後仙台に向かった。
なお午後5時から東京・ヒルトンホテル「紅真珠の間」で百田家主催の追善パーティーがスポーツ、芸能、政財界から個人にゆかりのあった関係者が多数つめかけて行われた。

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