昭和の全日本プロレス

全日の旗揚げからG馬場三回忌追悼興行までの記録です。当ブログの記事や画像を、ブログ等にそのまま転載する行為は禁止します。

第6戦~第9戦('75オープン選手権)

2011年09月17日 19時20分41秒 | '75全日本プロレス
第6戦 12月12日(金)三重・鈴鹿市立体育館 観衆2200人
オープン選手権試合 30分1本勝負
ドリー・ファンク・ジュニア(21分36秒回転エビ固め)ジャイアント馬場
ドリーは馬場がココナッツクラッシュにきたところをバックドロップで投げフォール。何とか馬場がこれを返して立ち上がるが、ドリーは続けてエルボースマッシュから回転エビ固めでフォール。ロープ際だった為、馬場が足がロープにかかっていたと抗議するが判定は覆らず。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャンボ鶴田(時間切れ)ヒロ・マツダ

タッグマッチ60分1本勝負
木村&デストロイヤー(1-0)ブッチャー&マードック
①木村(13分21秒体固め)マードック

オープン選手権試合 30分1本勝負
パット・オコーナー(時間切れ)ホースト・ホフマン

オープン選手権試合 30分1本勝負
ドン・レオ・ジョナサン(11分11秒両者リングアウト)ケン・マンテル
両者もつれて場外転落、場外でダウンしたままリングへ戻れず。

20分1本勝負
グレート草津(7分19秒コブラツイスト)伊藤正男
マイティ井上(8分13秒体固め)桜田一男
肥後宗典(7分39秒片エビ固め)大仁田厚

15分1本勝負
淵正信(11分32秒逆さ押さえ込み)園田一治

(試合開始18時30分)

※レイスは、左肩脱臼の為、またラシク(背中の筋)、ローデス(右足首)、レスリング(背骨)は、11日武道館大会で負傷したため欠場。
ヘーシンクは成績が振るわないことを理由に欠場。
以上の選手は、残り試合を棄権して帰国。
この日から大木も欠場。

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第7戦 12月13日(土)福井市体育館 観衆5500人(満員)
オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャイアント馬場(6分5秒リングアウト)アブドーラ・ザ・ブッチャー
ブッチャーが馬場を場外へ投げ落とし、追いかけてレフリーの制止を聞かずにパンチ・噛みつき攻撃。なんとか馬場がリングへ戻ろうとするが、ブッチャーはエプロンで馬場を捕まえ噛みつき・首絞め攻撃を続け再び場外へ。場外カウントが進む中ブッチャーを鉄柱に叩きつけてリングに転がり込んだ馬場のリングアウト勝ち。
しかし結果に納得のいかないブッチャーは試合後も大暴れし馬場と場内で乱闘を続け、リングで勝ち名乗りを受ける馬場へ再度襲い掛かろうとしたところで、止めに入ったブレアースPWF会長を蹴り倒しエルボーバットを決めるなど暴行した為、ブレアースPWF会長は即座にブッチャーに対し1000ドルの罰金を科した。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャンボ鶴田(9分19秒両者リングアウト)ラッシャー木村
鶴田が木村の顔面へ張り手を連発しロープの反動をつけてフライング・ボディアタックにいくが、ロープに近く両者トップロープ越しに場外転落し、場外で張り手の応酬となりドロー。
鶴田のコメント
「後味がすっきりしないし、こうなったら絶対決着をつける。」

オープン選手権試合 30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(22分43秒両者リングアウト)ドン・レオ・ジョナサン
ジョナサンがデストロイヤーをロープに振り抱え上げたところで、デストロイヤーがトップロープを掴んだ為、両者トップロープ越しに場外転落。場外カウントが進む中、先にリングへ戻ろうとするが足の引っ張り合いとなりリングへ戻れずドロー。

オープン選手権試合 30分1本勝負
パット・オコーナー(15分2秒逆さ押さえ込み)マイティ井上
井上がダブルアーム・スープレックスにきたところをオコーナーが切り返して逆さ押さえ込みを決めフォール。

タッグマッチ30分1本勝負
ドリー&マンテル(1-0)マツダ&高千穂
①ドリー(23分53秒体固め=バックドロップ)高千穂

30分1本勝負
グレート草津(15分58秒両者リングアウト)ホースト・ホフマン

20分1本勝負
ディック・マードック(10分57秒体固め)桜田一男
肥後宗典(10分45秒片エビ固め)伊藤正男

15分1本勝負
淵正信(10分17秒首固め)大仁田厚

(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録(生中継)

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第8戦 12月14日(日)山形・米沢市営体育館 観衆5900人
タッグマッチ60分1本勝負
馬場&デストロイヤー(1-0)ブッチャー&ジョナサン
①馬場(16分48秒体固め)ジョナサン

オープン選手権試合 30分1本勝負
ドリー・ファンク・ジュニア(17分53秒エビ固め)ラッシャー木村
木村がクロスチョップからコブラツイストをを仕掛けたが、ドリーはこれを切り返してグランドコブラに移行しフォール。
ドリーのコメント
「ようやく調子が上向いてきた。木村は粘り強い男だ。グラウンドで勝負したのが勝因だろう。」
木村のコメント
「やはりジュニアはうまい。次は千葉大会の馬場さんとの試合。死に物狂いで頑張る。」

オープン選手権試合 30分1本勝負
ヒロ・マツダ(時間切れ)パット・オコーナー

オープン選手権試合 30分1本勝負
ディック・マードック(11分5秒回転エビ固め)グレート草津
草津はマードックをロープに振りタックルを狙ったが、マードックは草津を飛び越えるように回転エビ固めを決めフォール。

オープン選手権試合 30分1本勝負
マイティ井上(時間切れ)ケン・マンテル

20分1本勝負
ジャンボ鶴田(時間切れ)ホースト・ホフマン
高千穂明久(7分23秒体固め)桜田一男
伊藤正男(11分15秒エビ固め)肥後宗典

(試合開始18時30分)

力道山13回忌追善特別合同大試合の後、欠場していた大木金太郎がオープン選手権を棄権し帰国していた事が判明した。
力道山追善試合でブッチャーに勝てなかった事と、その試合で力道山の長男の百田義浩リングアナにケガをさせてしまった事を気にしていたという証言があり、それが原因だと思われる。

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第9戦 12月15日(月)仙台・宮城県スポーツセンター 観衆6000人(満員)
オープン選手権試合 30分1本勝負
ジャイアント馬場(16分49秒体固め)ジャンボ鶴田
馬場が鶴田をロープに振り16文キックを狙うが鶴田がロープにしがみつき逃げると、間髪入れず馬場は鶴田の首を取ってネックブリーカー・ドロップから河津落としを決めフォール。
馬場のコメント
「スピードと技は文句がつけようがない。すごくよくなっているのが分かったが、まだ全体的に重みがもうひとつ。」
鶴田のコメント
「やっぱり社長を意識しないつもりでいても、つい意識するような感じになってしまった。」

オープン選手権試合 30分1本勝負
ドリー・ファンク・ジュニア(20分56秒エビ固め)ホースト・ホフマン
ドリーは、ホフマンが波乗り固めにきたところを両手首を掴んで前方に投げ落とし両肩に足をかけダブルアームバー。ホフマンが逃れようと両足をドリーの方へ上げた瞬間、ドリーはその足へ自分の足を掛けて押さえエビ固めに決めフォール。

オープン選手権試合 30分1本勝負
アブドーラ・ザ・ブッチャー(3分9秒体固め)ドン・レオ・ジョナサン
ジョナサンはブッチャーをボディスラムで叩きつけ、ロープの反動をつけてサンセット・フリップ。しかしブッチャーはこれをかわし、ジョナサンが自爆したところへエルボードロップを決めフォール。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ザ・デストロイヤー(時間切れ)ヒロ・マツダ
残り時間2分、デストロイヤーがマツダをロープに振り体当たりにいくも両者ダウン。先に起き上がったマツダのボディスラムをデストロイヤーが浴びせ倒すがカウント2。マツダがデストロイヤーの技を切り返し、首固め、逆さ押さえ込みを決めるがカウント2。最後、デストロイヤーが仕掛けた4の字固めをマツダがデストロイヤーの左足を押さえて決めさせず時間切れ。

オープン選手権試合 30分1本勝負
ディック・マードック(時間切れ)パット・オコーナー
残り時間3分、オコーナーが低い体勢のブレーンバスターからマードックをロープに振って後方回転エビ固めにいくがカウント1。さらにパンチの打ち合いからオコーナーが逆さ押さえ込みを決めるもカウント2。続けてロープに振ったマードックをボディスラム気味に投げるもロープブレイクとなり、首投げからのフォールをマードックが返したところで時間切れ。

オープン選手権試合 30分1本勝負
グレート草津(11分37秒両者リングアウト)ケン・マンテル
マンテルが草津を場外に投げ落とし、マンテルが追いかけて殴り合いとなるが、草津がすきをついてリングに戻ろうとするも、マンテルが草津のタイツを掴んで場外へ引き戻しドロー。

タッグマッチ30分1本勝負
木村&井上(1-0)高千穂&桜田
①井上(7分48秒体固め)桜田

20分1本勝負
肥後宗典(7分51秒片エビ固め)伊藤正男

15分1本勝負
大仁田厚(9分35秒逆さ押さえ込み)淵正信

※東京での力道山追善パーティー出席の為に仙台へ来れない百田義浩リングアナに代わって、国際プロレスの鈴木利夫リングアナが選手コールを行った。

(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録

オープン選手権試合得点経過
7点ードリー、馬場、マードック
6点ー木村、ブッチャー
5点ー鶴田、デストロイヤー、オコーナー
4点ーレイス、ジョナサン、井上
3点ーホフマン、マツダ
2点ー大木、ラシク、草津
1点ーレスリング、マンテル

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12月15日午後1時から東京・大田区池上の本門寺で力道山の13回忌墓前祭が行われた。オープン選手権大会に参加中の馬場とデストロイヤーも出席し、墓前祭終了後仙台に向かった。
なお午後5時から東京・ヒルトンホテル「紅真珠の間」で百田家主催の追善パーティーがスポーツ、芸能、政財界から個人にゆかりのあった関係者が多数つめかけて行われた。

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