やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

トラフシジミ(夏型)(富山市布市)

2022-07-06 03:38:15 | 昆虫類

北陸自動車道のそばにある鬱蒼と茂った屋敷林の下草に、薄茶色で少し大き目のシジミチョウがとまっているのが目に入りました。はじめはミドリシジミ?と思ってびっくりしましたが、こんな平野部でハンノキも生えていない水田地帯にいるはずがありません。

自転車をおりて、静かに近づくと、きれいな夏型のトラフシジミでした。ときどき飛んではすぐに近くの葉にとまり、後翅をすり合わせたりしていましたが、翅を開いてとまってくれませんでした(根気がなくて、観察したのは、ほんの数分でしたが…)。

トラフシジミの成虫には顕著な季節型があります。春型の翅裏面地色は非常に淡い褐色で、茶褐色の帯がよく目立つのに対して、夏型は翅裏面地色が褐色で、褐色の帯との濃淡の差が少なく目立ちません。また、多くの地域では、夏型の成虫の個体数の方が少ないといわれています。(『原色日本蝶類生態図鑑(Ⅲ)』参照)
ちなみに、私は、模様がきりっとした春型の方が好きです。


《鬱蒼とした屋敷林の下草にとまるトラフシジミ(夏型) 2022/07/03》


《鬱蒼とした屋敷林の下草にとまるトラフシジミ(夏型) 2022/07/03》


《トラフシジミ(夏型)の後ろ姿 2022/07/03》


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