樹の幹の2メートルほどの高さのところに、トックリ状の巣がありました。巣の表面は、まるで紐状にした泥で作ったようです。まだ入り口を塞いでいなかったので、作りかけの巣だと思います。巣の中を見ると、天井部分に卵が一つ、餌となる幼虫が1頭入っていました。
球状や鈴状の巣を作るのは、ドロバチ科のトックリバチ類(Eumenes属、Delta属など)で(『狩蜂生態図鑑』)、巣の形などからするとミカドトックリバチかなと思いますが、親蜂を確認していないので正確ではありません(いくつかの巣の写真を見ましたが、表面に紐状にした泥で作ったような痕跡が明らかに見られるものはありませんでした)。
《トックリバチの巣(入り口が開いている) 2014/07/22》
《トックリバチの巣(入り口が開いている) 2014/07/22》
《トックリバチの巣の中(1個の卵と1頭のアオムシ) 2014/07/22》