少し前、梅雨最中の観察記録です。
梅雨の合間に訪れた猿倉山森林公園で、どこからかゆるやかに飛んできた、少し大きくて茶色いジャノメチョウの仲間が、アジサイの植込みの中に潜り込みました。近づいてよく見ると、ジャノメチョウ♀です。
ジャノメチョウは比較的よく見られる蝶とされていますが、富山県ではそれほど普通ではないような気がします
。
《アジサイの葉陰に潜り込んだジャノメチョウ♀ 2020/07/13》
《アジサイの葉陰に潜り込んだジャノメチョウ♀ 2020/07/13》
※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 10/56 タマムシ(夏)
「タマムシ(ヤマトタマムシ)」の副題は、「暑い夏の日。サクラ並木を見上げると飛んでいる。」です。丸山さんにもタマムシは縁遠い珍しい虫だったようですが、「タマムシの成虫は木の高いところを飛ぶ」という盲点を知ったら、実は普通にいる虫だったとのこと。
私も、小さいころに桜並木の下でタマムシの翅を拾って感激しましたが、還暦を過ぎるまで生きた成虫を見たことがありませんでした。甲虫に詳しいNさんに「タマムシはエノキの梢付近を飛んでいることが多い」(これは私にとっての盲点)ことを教えてもらってから、何度か成虫に出会うことができました。
下の写真は、線下伐採されそのまま放置されていたコナラの丸太に産卵にきていた(ヤマト)タマムシです。
《コナラの道管(年輪に沿って環状に配列)に産卵するヤマトタマムシ 2019/07/17》
丸山さんは、こうも言っておられます。「…アオマダラタマムシについては、日本で一番きれいなタマムシ科昆虫だと言う人も少なくない。…」私も、このアオマダラタマムシをアオハダの半枯死木で何度か見かけています(実はKさんから言われてから気にして探していました)。通好みの渋い色合いです。
《アオハダの枯れ木で交尾するアオマダラタマムシ 2013/07/06》
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