冬の雑木林でいちばん目につく生きもの(またはその痕跡)の一つは、ヤママユの空繭です。先日紹介したウスタビガの空繭よりずっと多く見かけます。ウスタビガの空繭が鮮やかな黄緑色を保っているのに対して、ヤママユの空繭は色が褪せ、薄茶色になっています。
持ち帰った空繭を切って中を見ると、焦げ茶色の大きな羽化殻が残っており、尾部にはこれもギョッとするほど大きな幼虫の蛹への脱皮殻が「お面」のように張り付いて残っていました。
《雑木にぶらさがっていたヤママユの空繭 2019/01/30》
《 薄茶色のヤママユの空繭(赤色)と黄緑色のウスタビガの食害された繭(黄色)》
《ヤママユの空繭の中に残された羽化殻(赤色)と蛹への脱皮殻(黄色)》
《ヤママユの空繭の中に残された羽化殻(赤色)と蛹への脱皮殻(黄色)》