今朝、河川敷へ行ったら人だかりができていました。
中型トラックが横転していました。どうやら上の堤防沿いの道路から転落したようです。あたりに集まっている人の会話から「救急車が来ていた」らしいです。しばらくしたらクレーン車らしき車がきたところを撮影したのが上の写真です。
実は僕も40年位前、クルマを運転していて堤防から転落して横転したことがあります。
その日は前日から雪が降っていました。当時、自動車通勤しており、いつも走る国道は渋滞していると思い、タイヤチェーンをセットして裏道を爆走しました。愛車は三菱ランサーターボ!!堤防の上の道路を爆走していたら、前をセリカがカメみたいにノロノロ走行しているではありませんか!。パッシングしてブンとアクセルを吹かしてハンドルを右にあてたら、ランサーはそのまま堤防から飛び出し、右下の桃畑に。フロントガラスに映った風景はスローモーションのように右に回転していき、桃の木に天井をぶつけて、ちょうどこのトラックのように横転して止まりました。
運転席側が下になったので、苦労して助手席側のドアを「上に」開け、車からはいずり出ました。そのあと、上司が僕の転落しているのを見つけ、レッカー車などを手配してくれ、僕が飛び込んだ桃畑の所有者を調べてくれてました。
その夜、お詫びのお金と清酒をもって、所有者宅へお詫びにいきました。桃の木を1本ダメにしてしまったので、いくら弁償したらいいのかわかりませんでしたが、まず謝りに行くべきだと思いました。
Hさんという方でした。謝る僕を見ながら「孫が4月からあんたとこの会社に世話になる」という話と「雪が降ったらときどきアンタのように転落する車がいままでもあった。でも謝りに来たのはアンタが初めてや」といって、お金は受け取ってくれずお酒だけもらってくれました。
このお孫さんとは20年後にお会いしました。一番最初にこの話をしたのは言うまでもありません。
このあとランサーを修理した際、室内にロールバーをつけてもらい、消火器を助手席に、またボンネット横に「エンジンキル」(緊急時に外からレバーを引いてエンジンを切る仕掛け)まで取り付け、ターボチャージャーをヨーロッパ仕様に換装していました。給料をアホなことに散財していた、青の時代のことです。