Dear Mr.Jonesの校正を隣々市バンドのKさんにお願いしている間、Mambo medleyの総譜作成に着手した。
まず、ヤマハの総譜をPCに読み込ませてみた。37ページあるのでメモリーがオーバーフローしないか心配だったが大丈夫だった。
僕のソフト(Kawai Score Maker 9)は、読み込んでから認識に入るまでの「下準備」が作業効率を上げるために重要なファクターになっている。
原本の総譜がA4サイズに15パートも詰め込んであるので、ソフトがラインの識別を誤るページがある。例えばピアノは右手と左手のパートを2行を1パート(大譜表)で記載しているが、これを最初から最後まで「大譜表」として認識してくれればいいのだが、ときどき単独譜表2ラインと認識してしまうページがある。また例えばバストロのパートを37ページ通してずっとバストロパートとして認識してくれればいいのに、ページによっては上のパートと干渉して違うパート番号を振ってしまうこともある。なので、1ページづつパート番号を確認し、誤認識があればパート番号の修正をしていく。
パート識別のチェックがすんだら、次に1ページづつ調号や小節区切りなどをチェックしていく。楽譜読み込み時に少し傾いてスキャンしたためか、小節の区切りの認識エラーが結構多かったので、逐次修正していく。
楽譜の下準備が済んだら、ソフトの「認識」処理をスタートさせる。これは15パート×37ページあるので、結構時間がかかった。でも10分はかからなかった。
ソフトの認識処理が終了すると、小節内の音符数計が合わない個所に「エラー表示」がでる。音符数が足りない小節は「青」、音符数が超過している小節は「赤」の表示。このエラー表示箇所を順次原本総譜と確認しながら修正していく。
エラー処理が終わったら、PC総譜をプリントして、机の上で「原本総譜」と「PC総譜」を見比べていく。
実は、今回、PCが認識して音符を張り付けた「PC総譜」は、30%くらい誤認識した音符が張り付いている。今回の総譜はトランペット1、2が1ライン、トランペット3,4が1ライン、トロンボーン1,2が1ラインに詰め込んでいるので、これらのパートで誤認識が頻発している。そりゃそうだよな、狭いところにちっちゃな音符を詰め込んであるから、いくらスキャナでも正確に読み取れないよな!
Dear Mr.Jonesでも30%くらいは誤認識だった。でも、逆に言えば70%近くはちゃんと正解を認識してくれているので、白紙に一音一音打ち込むより、こっちの方がスピ-ディーに作成できる。
ただし、紙に印刷した原本総譜とPC総譜を見比べて、誤認識箇所を探し出して印をつけ、後からそれをまとめてPCで修正入力する、という作業は、地味でがメチャクチャ手間がかかり、根気がいる。まあ、気長に作業していきます。