Brawn GP & SAF1 & HRF1 - Fan

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2006シーズンを終えて ~SAF1編 その1~

2006年12月08日 12時28分09秒 | SUPER AGURI
やっときました。SAF1です。
いつにも増して、駄長文なので覚悟を(笑)。

開幕戦までたった4ヶ月でよくできたものだなと、今更ながらに思います。
去年の11月1日の参戦表明の段階では何にも決まっていなかったそうで。
あの時はまさか何にも無かったとは夢にも思っていませんでしたよ。
『こうやって発表すると言うことは、ある程度は準備が進んでいて大丈夫だという確信があるからだ』と、発表直後は思い込んでました。

それが、あったのはオーナーの『何も無いけど大丈夫』という確信だけだった(爆)。
本当、恐ろしいです(笑)。
ただ、『無理して今年参戦』はまさに大正解!というか、本当に今年しかなかった。
もし、今年参戦できていなかったら、2008年からのエントリー承認はプロドライブの次はカーリンとかで、まぁ落選していたでしょうからね。

でも、このチームの船出は綱渡りの連続で、開幕までは『レイトエントリーが認められるのか?』が最初の心配があって。
で、次に『マシンは間に合うのか?』
4年前のマシンは組立てたが、『今年のレギュレーションに沿ったマシンが間に合うのか?』
1台出来たら出来たで、『バーレーンにはちゃんと2台あるのか?』
と、ひとつクリアしても常にハラハラドキドキでした。

色々噂は入ってきてましたが、実際『バーレーンに2台持ち込んできている』という事実が解るまではホント半信半疑でしたねぇ。
でも、このチームは間に合わせた。
オーストラリアの空港に展示してあったマシンを引っ張り出してでも間に合わせた。

言っちゃなんですが、マジ無茶。
何よりよく、“デキる人材”を集められたなと思います。
オーナー自身、「もう一度この時に戻ったらやらない」って言うくらいですから、当時は心の中の葛藤は凄まじいものだったでしょう。
よくぞやりきってくれた!と感謝せずにはいられません。

やはり速さの面ではバトルなんて全然無理なレベルでしたが、それでも約6秒落ちは個人的には『予想より全然速い』でしたね。
8秒落ちでも仕方ないくらいに覚悟してましたから。
世界的にもこのチームの成り立ちから4年落ちのマシンを改良しながら戦っていく姿は、非常に興味深い存在だったと思います。

開幕戦でいきなりの完走
マレーシアでリウッツィを抜いて
オーストラリアで本家を抑えて
イギリスでライバルに大きく離されて
カナダではあと1周で力尽きたけど
アメリカで初めて予選で他チームの前に出て
ドイツでSA06登場
イタリアで初めてレースで他チーム超え
中国での戦えているレース振りと失格処分があって
母国凱旋ラン
そして最終戦の驚き。

そのどれもに興奮し、本当に一喜一憂させてもらいました。
ただ、サンマリノ後のスーパーライセンス剥奪問題だけはどうしても納得いかないです。
あの問題だけがとにかく残念で・・・

それでも、このチームの今シーズンは素晴しかったです。
結果は11チーム中最下位でしたが、たくさんの感動を頂きました。


SUPER AGURI F1 TEAM : 0pt 11位
最高位 : 10位 1回
予選最高位 : 18位
予選平均順位 : 21.00位


改めて数字で見てみると、予選平均が21.00位というのは凄いですね(笑)。
まぁ、終始決勝重視の戦略でしたし、仕方ないですかね。
心残りは予選Q1の突破が出来なかったことですが、こちらは来季開幕戦でサクッと2台揃って果たしてくれるでしょう。

あとは、常にブッツケ本番を強いられたことも、しょうがなかったこととは言え残念でした。
SA06AがデビューしたドイツGPから最終戦終了まで、新車で走行した全て(テストも3rdカーのフリー走行も予選もトラブルでトロトロしか走れなかったラップも全て入れて)の距離を合わせても、約9,180km。
トップチームはオフのテストで新車を発表してから10,000kmは軽く走ってから開幕戦に行くんですからね。
ミッドランドですら5,660km走ってから開幕戦を迎えました。ちなみにドイツからシルバーストンテスト終了までの走行距離は5,340kmです。
もし、もっと早く新車が完成して、ミッドランド並にテスト出来ていれば、単純計算で(信頼性も含めて)中国GPの状態でドイツを迎えれていた。

あぁ、なんというタラレバでしょう。
それでもそれくらいテスト出来ていれば、波乱のハンガリーGPはポイント獲れてたのではないでしょうか。
クゥ~、時間がもっとあれば~。
まぁ、それくらいの可能性がSA06にはあったのだと言うことで。

そんな過去ばかりを考えていてもしょうがないですよね。
来季は琢磨&デビッドソンのコンビ。
このラインナップに鳥肌立つのは私だけでしょうか?
カーリン最強コンビは、SAF1でも最強コンビになってもらいたい期待で一杯です。

来季のマシンは一体どうなるのか?も、超超注目事項。
オーデッドは、トロロッソのベルガー同様、「独自の新車を造る」とは言っていますが、実際どうなんでしょうかね?
トロロッソはそんなこと言ってても、100%独自でやれる設備を持っていませんから、限りなく元に近いRB2改なんだと思いますが、SAF1はそれなりの設備ありますからね。

RA106の知的財産権をHonda Racingから栃木研究所に移したという話もありますし、ベースはやっぱりRA106?
最近色々と問題にされているようなので、もしNGの決定が出たことも想定して、かなりオリジナル色の強い新車を用意しているのでは?と、最近思ってきてるんですが、如何に。

デビッドソンは「全てが順調にいったら、開幕戦は予選10番手の位置にいる」と言ってるようですが、是非そうなって欲しいものです。
(RA106の色を塗り直しただけのものでは、予選10番手なんて絶対に獲れないから)
今のところ、2月上旬(2月8日あたりか?)に発表が予定されている新車に対し、不安と楽しみが入り混じっています。