静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

≪ 西洋人のいう『対等・フェアネス』 ≫  東洋の”お返し”と同じではないことを忘れるな

2018-11-22 08:39:20 | トーク・ネットTalk Net
◆ 【毎日】木語:「お返し」求める米国=坂東賢治 https://mainichi.jp/articles/20181122/ddm/003/070/131000c?fm=mnm
・ <お歳暮やクリスマスと贈り物のシーズンが近づいた。物を贈られたらお返しをするというのは人類が大昔から持つ文化だそうだ>。
  <フランスの文化人類学者、マルセル・モースは「贈与論」(1924年)で贈り、受け、返すという「三つの義務」が存在してきたと説いている。この贈与と返礼の関係を
   レシプロシティーと呼ぶ。トランプ米大統領が好きな言葉に挙げるのがこのレシプロシティーだ。>
・ <レシプロシティーの概念はつかみにくい。「ギブ・アンド・テーク」も「目には目を」もレシプロシティーだそうだ。トランプ氏は鏡(ミラー)と言い換えたことがある。  
   鏡に映ったように相手に同等の対応を求めることだと考えているのだろう。>
 ⇒ さあ、ここで西洋と東洋の「レシプロシティーに対する概念の差異」が今の”米中冷戦”の遠因になっているとの指摘が活きてくる。

・ <中国は世界貿易機関(WTO)で途上国として優遇され、先進国から対等な関係を求められることはなかった。このため、レシプロシティーという言葉で対等の市場開放や貿易慣行を
  求める米国の意図が理解できず、当初、米製品の輸入を増やして互恵につなげれば米国側も納得すると考えたというのだ>。
   中国は意識/無意識か、WTO加盟の意味を理解しなかった? それがReciprocityを中国語の「対等」ではなく「互恵」と翻訳したミスの原因でもあったという。
    さて、日本人も同じ誤解をまさかしてはいまいな?← 何故なら日本語の「お返し」は常に対等な返礼とは限らない用法を含むからだ。


 つまり、中国が対等の相手でない間は同等の対応・返礼を求めないが、発展途上国でなくなった現在、同等の対応/返礼を「レシプロシティー」として求めるのは当然だと米国は
 考えている。 ・・・卑近な例えで言うなら、(子供にお年玉をあげてお返しを求める大人は居ない)に近いだろう。

★ アメリカ人と身近に接した体験者が決まってもらす愚痴が<フェアネスと事ある毎に奴らはくちにするが、フェアの概念がいまひとつピンとこない>である。非関税貿易障壁だと
  アメリカが事あるたびに攻撃する各国の国内事情への配慮も「レシプロシティー」の前では何の意味ももたない。それが米国人の思想だ。 ここを忘れてはならない。 < 了 >
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