2022年4月5日毎日◆☆ 皇位継承議論を封印するな 危機感がない政府の報告書 <野田佳彦・元首相> 要旨転載
・ これまで評論家やコメンテーター、或は研究者・学者が述べてきた内容と大枠においては同じである。 それは政府の”逃げの姿勢”を糾弾し、危機感の無さを危ぶむ点だ。
共通する危機感は<今年1月「有識者会議」が天皇退位に関する皇室典範特例法の付帯決議に基づいて議論されたもので、付帯決議で求めた「安定的な皇位継承を確保するための諸課題、
女性宮家の創設等」についての検討結果が書かれているはずだった。しかし、その中身は疑問だらけであり、国会を軽視したものだったと言わざるを得ない>:此の冒頭の一言に詰まっている。
⇒ <国民統合の象徴としての天皇>ならば、国民が選んだ代表の集まる国会を飛ばして議論もせず、政府が勝手に方向付けすることは現在の【天皇制存立基盤】に違反した姿勢である。
・ <報告書の提出が遅いうえ、安定的な皇位継承については「機が熟していない」として回答していない。遅い上にさらに先送りしてしまったのだ。
これは「皇族方の御年齢からしても先延ばしすることはできない重要な課題」とした付帯決議を真っ向から否定するものであり、国会軽視も甚だしい>。これは意図的な先延ばしに過ぎない。
<女性宮家創設により伝統を大きく変えてしまう可能性があり、反対する考え方があるのは理解できる。しかし、最も重要なのは皇統を途絶えさせないことだ。それを実現するためには、あらゆる
選択肢を考え検討して議論していく必要がある。合理的に考え、側室制度がない時代に男系男子を継続させていくことが科学的に可能なのかという点も含め、検討していかなければならない。>
<現在の皇室典範のままでは、悠仁さまがご結婚し男児を授からなければ、皇統が断絶してしまう。悠仁さまはもちろんのこと、悠仁さまに嫁ぐ妃殿下の精神的負担は計り知れない。上皇后さまも
皇后さまも大変苦しい思いをされたと思うが、それ以上の重圧となるだろう。さらにご結婚後は、皇統の存続がかかるという想像を絶するプレッシャーの中、公務という激務もこなさなければ
ならない。それに耐えられる女性がいるのか。そのような皇室に自分の娘を嫁がせようとする親御さんがいるのか> これも多くの人が指摘してきた現実的リスクであり ”ケセラセラ”ではない!
⇒ これらは、日本人・日本の為政者が最も嫌い不得意でもある『あらゆる選択肢を先入観無く、感情論ではなく、客観的・論理的にシュミレーションする』から今の政府も逃げている生きた証拠だ。
ウクライナから逃げる人を『避難民』という新語まで急ごしらえし受け入れる≪ 場当たり・その場しのぎ ≫政策。此の裁量行政も上に述べた”逃げ”と同根である。 もう、お気づきであろう。
・ 野田氏の指摘で最も重要なのは次のポイントだ。<戦後、皇族から離脱したいわゆる「旧宮家」の子孫に皇位継承資格を認めようとしているのではないかとの見方がある。
旧宮家の男子を養子で皇族に復活させ、その子どもに皇位継承資格を持たせることで「男系男子」を維持していくという。
しかし、旧宮家が皇族だったのは数世代も前のことだ。配偶者や子が一般国民のまま女性皇族と婚姻する案や養子縁組による皇族復帰案は、憲法との整合性への疑義や違憲の可能性が指摘されて
いる。多くの問題が横たわっており、簡単に認められるような案ではない。>
← これは単なる不作為では済まない、憲法無視に繋がる重大な指摘だ。男女差別を導く男系限定など、矛盾だらけとはいえ「皇室典範」も現行憲法の制約下にある、ここを踏みにじってはならない!
★ <報告書は、皇室を巡る課題について「政争の対象」としないようし「静ひつな環境の中で落ち着いた検討」をするよう求めており、まるで議論を封印しようとしているように感じる。
しかし、皇位継承を巡る課題は国家体制の根幹の問題だ。党利党略で議論しようとは誰も思わないし、さまざまな考え方について大いに議論しなければ、国民が納得する考え方・制度は生まれる
はずがない。少なくとも女性天皇、女系天皇という選択肢も排除してはならないだろう。残された時間は少なく、今すぐにでも議論を活発化すべきだ。>
・ これまで評論家やコメンテーター、或は研究者・学者が述べてきた内容と大枠においては同じである。 それは政府の”逃げの姿勢”を糾弾し、危機感の無さを危ぶむ点だ。
共通する危機感は<今年1月「有識者会議」が天皇退位に関する皇室典範特例法の付帯決議に基づいて議論されたもので、付帯決議で求めた「安定的な皇位継承を確保するための諸課題、
女性宮家の創設等」についての検討結果が書かれているはずだった。しかし、その中身は疑問だらけであり、国会を軽視したものだったと言わざるを得ない>:此の冒頭の一言に詰まっている。
⇒ <国民統合の象徴としての天皇>ならば、国民が選んだ代表の集まる国会を飛ばして議論もせず、政府が勝手に方向付けすることは現在の【天皇制存立基盤】に違反した姿勢である。
・ <報告書の提出が遅いうえ、安定的な皇位継承については「機が熟していない」として回答していない。遅い上にさらに先送りしてしまったのだ。
これは「皇族方の御年齢からしても先延ばしすることはできない重要な課題」とした付帯決議を真っ向から否定するものであり、国会軽視も甚だしい>。これは意図的な先延ばしに過ぎない。
<女性宮家創設により伝統を大きく変えてしまう可能性があり、反対する考え方があるのは理解できる。しかし、最も重要なのは皇統を途絶えさせないことだ。それを実現するためには、あらゆる
選択肢を考え検討して議論していく必要がある。合理的に考え、側室制度がない時代に男系男子を継続させていくことが科学的に可能なのかという点も含め、検討していかなければならない。>
<現在の皇室典範のままでは、悠仁さまがご結婚し男児を授からなければ、皇統が断絶してしまう。悠仁さまはもちろんのこと、悠仁さまに嫁ぐ妃殿下の精神的負担は計り知れない。上皇后さまも
皇后さまも大変苦しい思いをされたと思うが、それ以上の重圧となるだろう。さらにご結婚後は、皇統の存続がかかるという想像を絶するプレッシャーの中、公務という激務もこなさなければ
ならない。それに耐えられる女性がいるのか。そのような皇室に自分の娘を嫁がせようとする親御さんがいるのか> これも多くの人が指摘してきた現実的リスクであり ”ケセラセラ”ではない!
⇒ これらは、日本人・日本の為政者が最も嫌い不得意でもある『あらゆる選択肢を先入観無く、感情論ではなく、客観的・論理的にシュミレーションする』から今の政府も逃げている生きた証拠だ。
ウクライナから逃げる人を『避難民』という新語まで急ごしらえし受け入れる≪ 場当たり・その場しのぎ ≫政策。此の裁量行政も上に述べた”逃げ”と同根である。 もう、お気づきであろう。
・ 野田氏の指摘で最も重要なのは次のポイントだ。<戦後、皇族から離脱したいわゆる「旧宮家」の子孫に皇位継承資格を認めようとしているのではないかとの見方がある。
旧宮家の男子を養子で皇族に復活させ、その子どもに皇位継承資格を持たせることで「男系男子」を維持していくという。
しかし、旧宮家が皇族だったのは数世代も前のことだ。配偶者や子が一般国民のまま女性皇族と婚姻する案や養子縁組による皇族復帰案は、憲法との整合性への疑義や違憲の可能性が指摘されて
いる。多くの問題が横たわっており、簡単に認められるような案ではない。>
← これは単なる不作為では済まない、憲法無視に繋がる重大な指摘だ。男女差別を導く男系限定など、矛盾だらけとはいえ「皇室典範」も現行憲法の制約下にある、ここを踏みにじってはならない!
★ <報告書は、皇室を巡る課題について「政争の対象」としないようし「静ひつな環境の中で落ち着いた検討」をするよう求めており、まるで議論を封印しようとしているように感じる。
しかし、皇位継承を巡る課題は国家体制の根幹の問題だ。党利党略で議論しようとは誰も思わないし、さまざまな考え方について大いに議論しなければ、国民が納得する考え方・制度は生まれる
はずがない。少なくとも女性天皇、女系天皇という選択肢も排除してはならないだろう。残された時間は少なく、今すぐにでも議論を活発化すべきだ。>
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