毎日【水説】そこにいない人たち＝古賀攻 （専門編集委員）・・・有料記事/抜粋転載
＜前に東京五輪が開かれた1964年と現在とで大きく違うことの一つに、日本で暮らす外国人の規模と構成比がある。法務省によると、64年当時の外国人は約66万人。うち「朝鮮籍」が
9割弱の57・8万人を占める。特殊な歴史に関わる人びとで、韓国とはまだ国交がなかった。
現在の在留外国人は約290万人。うち約170万人は「技能実習」や、留学生のアルバイトを含む「資格外活動」などに携わっている。これは57年間で日本が外国人労働者に頼らないと
やってゆけない社会に変化したことを物語る。 ＞
＜技能実習生約40万人のうち半分強の約21万人はベトナム人の若者たちだ。米国務省は今月1日に発表した人身売買に関する年次報告書で、日本の技能実習制度を「借金に基づく強制労働」と批判し、
実習生の権利保護に取り組む指宿（いぶすき）昭一弁護士（59）を世界の「ヒーロー」8人の1人に選んだ。＞ ← 日本の省庁で、国内外の「人権保護」に関する白書/報告書を出す部署は在るのか？
指宿さんは指摘する。
＜「そもそも実習生は日本社会との接触を止められている場合が多い。地域の日本語学校なんかに行って、労働時間が長いとか、給料が安いとか訴えられたら困るから」。
こうして実習生は会社の寮に隔離されて、地域の人たちは彼らのことをほとんど知らない。そこにいないように扱われている」＞
＜五輪の聖火リレーが2日後に終わる。公道を外れトーチキスを繰り返す消化イベント。せめて1万人の聖火ランナーに実習生が何人も交じっていれば救いになったかもしれないが、
57年前と同じように日本社会の成員は日本人だけであるかのように振る舞い続いてきた。＞ ← 移民定住を嫌い・亡命難民を認めたがらないマインドの根っこは５７年間 微動だにせず
＜前に東京五輪が開かれた1964年と現在とで大きく違うことの一つに、日本で暮らす外国人の規模と構成比がある。法務省によると、64年当時の外国人は約66万人。うち「朝鮮籍」が
9割弱の57・8万人を占める。特殊な歴史に関わる人びとで、韓国とはまだ国交がなかった。
現在の在留外国人は約290万人。うち約170万人は「技能実習」や、留学生のアルバイトを含む「資格外活動」などに携わっている。これは57年間で日本が外国人労働者に頼らないと
やってゆけない社会に変化したことを物語る。 ＞
＜技能実習生約40万人のうち半分強の約21万人はベトナム人の若者たちだ。米国務省は今月1日に発表した人身売買に関する年次報告書で、日本の技能実習制度を「借金に基づく強制労働」と批判し、
実習生の権利保護に取り組む指宿（いぶすき）昭一弁護士（59）を世界の「ヒーロー」8人の1人に選んだ。＞ ← 日本の省庁で、国内外の「人権保護」に関する白書/報告書を出す部署は在るのか？
指宿さんは指摘する。
＜「そもそも実習生は日本社会との接触を止められている場合が多い。地域の日本語学校なんかに行って、労働時間が長いとか、給料が安いとか訴えられたら困るから」。
こうして実習生は会社の寮に隔離されて、地域の人たちは彼らのことをほとんど知らない。そこにいないように扱われている」＞
＜五輪の聖火リレーが2日後に終わる。公道を外れトーチキスを繰り返す消化イベント。せめて1万人の聖火ランナーに実習生が何人も交じっていれば救いになったかもしれないが、
57年前と同じように日本社会の成員は日本人だけであるかのように振る舞い続いてきた。＞ ← 移民定住を嫌い・亡命難民を認めたがらないマインドの根っこは５７年間 微動だにせず
