安城市緑町 ミドリペットクリニック0566-77-6047

目標毎日更新
動物病院の日常、広報、呟き
午前9:00-12:00 午後4:00-7:00
休診:日曜祭日、水午後

福田恆存と國語問題Ⅹ

2013年11月16日 | 歴史
民間で國語問題を巡る議論が再燃したのは、少なくとも福田さんがそれに介入するようになったのは昭和28年2月のことです。
この時、文藝春秋に小泉信三さんが『日本語』と題する随筆を発表されました。
今度はそれに対して金田一京助、桑原武夫というお二人の学者がそれぞれ、中央公論、文藝春秋で反論を呈しました。
福田さんはこの年の9月から翌昭和29年の9月までロックフェラー財団の資金援助を受けてアメリカ、ヨーロッパに遊んでおられました。
そこですぐには論争に加わる機会はありませんでした。
その翌年帰国した昭和30年10月に河出書房から出ていた『知性』と言う雑誌に「國語改良論に再考を促す」と題して書かれ、
こうして國語改良論者の金田一博士と桑原武夫氏に対する反駁論の火蓋を切ることになります。
金田一京助氏は福田さんを若輩扱いし、何となく見くびって嵩に懸かったような反応を加え、福田さんがそれにすかさず再反駁し、
31年の夏まで論争が数回取り交わされています。
この雑誌『知性』を舞台としての國語問題論争に福田さんは44才から45才にかけて、もう脂の乗りきった働き盛りであります。
気力、知力充実しておられ、その福田さんの論戦における太刀のの切れ味の鋭さはちょっと類を見ない見事さでありました。

☆お知らせ
営業日の午後12時~午後4時は、手術、治療業務のため留守番電話にしている場合があります。
11月の予定:学会出席のため11月15日(金)午後より獣医師不在、16日(土)終日獣医師不在。両日ともスタッフはおりますのでサービス内容はお問い合わせ下さい。



最新の画像もっと見る