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安城市緑町 ミドリペットクリニック0566-77-6047

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動物病院の日常、広報、呟き
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休診:日曜祭日、水午後

戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅣⅩⅤ

2023年06月14日 | 歴史
 報われないからこそ報われる領域を超えて広く展開できた、もしくは三島はそうせざるを得なかったのでしょう。

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戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅣⅩⅣ

2023年06月13日 | 歴史
 高貴なる敗北の日本史というものがあります。例えば西郷南州のように天皇に弓を引く行為です。
至福の時にエロスを感じる両方あわせて、敗北すること敗れ去っていって滅びていくこと、奥様が一緒に心中してくれること。
三島は醜女の深情けの様な、何か愛していても絶対報われない行為を、
日本の文化にも世界の文化にもいろんな物に対して深く思っても消して報われないという行為を必ず持っていました。
この行為は安定することはありません。

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戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅣⅩⅢ

2023年06月12日 | 歴史
林房雄は言っています「三島さんは本居宣長だったけど最後は平田篤胤になった」。

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戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅣⅩⅡ

2023年06月11日 | 歴史
 相対主義というのは世界のあらゆる文化に眼の行く三島にとってはむしろ当たり前の事です。
そこにはエロティシズム、薔薇系、ルネッサンスも登場します。三島には国境意識がありません。例えば本居宣長にもありません。
至純の天皇制に進む人には国境意識がありません。
逆に、天照大神を中心とした日本の精神は不変だというわけだから世界を総べる不変の思想だから国境意識がなくなります。
三島が相対主義から絶対主義に行くのは最初から国境意識がなかったから難なく行ってしまったのも当然でしょう。
対して小林秀雄や福田恆存は国境意識があります。

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戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅣⅩⅠ

2023年06月10日 | 歴史
絶対と言うよりも文化相対主義の中に留まるべきだという考え方を持っている事が分かります。
最晩年古今集を論じた『日本文学小史』に至ると日本の文化意志というはっきりした物を持って相対主義が消えています。

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戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅣⅩ

2023年06月09日 | 歴史
『小説家の休暇』、昭和30年日記風の文学論でその最後に
「とにかく我々は断固として相対主義に踏みとどまらなければならない。
宗教および政治における唯一神教的命題を警戒せねばならぬ。幸福な狂信を戒めなければならない。
現代の不可思議な特徴は感受性よりもむしろ理性の方が誤った物であろうが人を狂信に導きやすいことである」

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戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅢⅩⅨ

2023年06月08日 | 歴史
 三島はさまざまな西洋的な物を取り入れ、トーマス・マンからギリシャ悲劇・・・。
ある時期まで三島は文化相対主義、
日本文化はいろいろな外来文化を取り入れ、豊かな相対の中で表現できるという考えがありました。

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戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅢⅩⅧ

2023年06月07日 | 歴史
 死とエロスは三島の若い時からのテーマで『仮面の告白』、戦時下で明日死ぬかもしれない世界を描きます。
読み返してみると本当に明日の死をこの当時の三島が感じていたのか疑問に思います。
むしろギラギラするような生存への意志を感じるほどです。
死を持って何かに抗うとか何かを表現するというよりも、死そのものが三島にとってに美意識の表現の素材であったのでしょう。
『憂国』はその点における最後の小説です。転換期の作品だと思います。

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戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅢⅩⅦ

2023年06月06日 | 歴史
 確かに『憂国』は226事件当時の社会を全く描写していません。単なる通過事例のように226を扱い夫婦の至福を描きます。
しかし三島自身はここから明らかにどんどん変わっていきます。

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戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅢⅩⅥ

2023年06月05日 | 歴史
 共同性という点で『憂国』は226事件と交差します。個性の表現ではなく共同体の文学でしょう。

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戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅢⅩⅤ

2023年06月04日 | 歴史
 『憂国』は確かに226事件が背景になっていると思います。
一方で三島が初期から書いてきた心中物、死を共にすることによって生の輝き、至福の時、三島の死とエロスがそこにあります。
『岬にての物語』、『日曜日』・・・、同時にそれが共同性まで広がりませんが、
226事件は三島が探っていった一つの鉱脈であり、そこで三島は固い岩盤にぶつかってしまった。その上で書かれています。
アリバイという批判もありますが、これが一つの転機になったのは顕かだろうと思います。

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戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅢⅩⅣ

2023年06月03日 | 歴史
 三島自身が作った映画『憂国』のカタログに「これは悲劇でも喜劇でもなく、至福の物語である」とあります。
「シュープリームハピネス」という英文も映画中に登場します。

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戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅢⅩⅢ

2023年06月02日 | 歴史
小説のテーマは226であるが、226が出てきません。
腹を切って夫婦仲良く死んでいく、人生で誰もが求める幸福、
それが最絶頂に至った時点をどう表現していくかに三島の意図がありました。でもこれではアリバイ証明にならないでしょう。

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戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅢⅩⅡ

2023年06月01日 | 歴史
『憂国』は小説と映画とはずいぶんと違います。小説に置いては彼の最初の文体に注目したいと思います。
文体は非常に類型的です。あの文体は個人の何かを表現する近代小説とはかけ離れています。
古今集の流れにあるような類型的で、それが故に共同性という物を包み込んでいく小説です。
彼はそういう小説表現がどれだけ可能かという問題意識、エロスと死をどれだけ表現できるかに彼の野心があったのです。

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戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅢⅩⅠ

2023年05月31日 | 歴史
 昭和35年に中央公論事件が起こります。これは深沢七郎が短編小説『風流夢譚』を書いたことに
反発した右翼活動家が起こした殺人です。この時三島も右翼に狙われて警視庁から特別警備が付きました。
どういうわけか、当時三島は左翼だという認識が一般にありました。
これは深沢のデビュー作『風流夢譚』を三島が激賛したからです。
警備が解かれた直後、それは誤解だという意味でこの『憂国』を書き始めています。
自分は右翼だというアリバイ証明です。時系列的に安保騒動が終わってこの事件が起きて『憂国』が書かれました。

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