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安城市緑町 ミドリペットクリニック0566-77-6047

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動物病院の日常、広報、呟き
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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅦⅩⅤ

2023年07月14日 | 歴史
そういう意味で非政治的であり、徹底的に追求したのは自分の中の美ではないかと思います。
最後の市ヶ谷での行為がクーデターと結びついていたという意見がありますが、それはなかったと思います。
そこは冷徹に見ていたと思います。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅦⅩⅣ

2023年07月13日 | 歴史
 正しいことが分かるのかという恐れを抱きながら言わざるを得ないのが文士三島由紀夫の実像だと思います。
同時に社会的な行動はきわめてリアルに考えていました。
でも最後の自分の行動が社会的に影響を及ぼすか否かの計算はおそらく彼にはなかったのではないでしょうか。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅦⅩⅢ

2023年07月12日 | 歴史
 夢と現実、三島の天皇論は非常に我々からも遠い存在です。
元帥服を着て白馬にまたがるのが天皇陛下だと三島は言います。
古今集の天皇は毎日夕方に丘の上に登って煙を見て、「あぁ今日も民は安らかなり」、これが理想の天皇のはず。
しかも軍の問題で菊と刀は栄誉の大権でつなぐ、そこだけに焦点がいきます。
天皇陛下が軍人に対する名誉で栄誉の大権を持つ、
戦後の政治の中で数百年数千年という歴史認識がある人ならこれが分かるけれど、
戦後民主主義の価値観しか知らない人にどこまで分かるでしょうか。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅦⅩⅡ

2023年07月11日 | 歴史
 礼儀正しい作法を用いた切腹で日本人がドーンと衝撃を受けました。
戦後の死生観は間違っていたのじゃないかと、命より大事な物があると言うことを今の日本人の99%は忘れていました。
やはり死という物はひょいと隣の部屋に行くようなもので、今我々が生きているのは仮の住まいでしかありません。
それが輪廻転生です。それを思い出させてくれました。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅦⅩⅠ

2023年07月10日 | 歴史
 8月15日、国民全員が一瞬静まりかえってしまいました。国民におしゃべりが始まるのはその後から。
パラダイムが変わる前に日本全体シーンと静まりかえったのです。
三島はその沈黙の瞬間をもう一度国民に求めたのではないでしょうか。「自分の自決によってもう一回沈黙せよ」。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅦⅩ

2023年07月09日 | 歴史
 戦後の4半世紀、彼の自決するまでの時間は自ら夢を見ていたと言うよりは
占領政策とその後の流れの中で日本は夢の中をあたかも現時であるかのように漂っていたと写ります。
国家無き国家、自主性無き民族、夢の中に包まれていました。それを突き破ったのが自決の一戦でした。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅥⅩⅨ

2023年07月08日 | 歴史
 三島の晩年、東京の風景を見ていてネオンサインが輝いています。「これは夢ではないか?」、
彼の心の中には昭和20年8月の廃墟、一面焼け野原、あれが現実であってこの25年間は夢ではなかったのかと自分に問います。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅥⅩⅧ

2023年07月07日 | 歴史
 三島は代議士に立候補を要請されますがきちんと断っています。三島は自分のあり方を分かっていました。
あえてそこで自分の全てを出して行こうと決断をしています。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅥⅩⅦ

2023年07月06日 | 歴史
「私は狂人の世界に親しみを持ったことは一度も無く、狂気を理解しようと努力したことすらなかった。
私がある事件ある心理に興味を持つ時はそれが芸術作品の秩序によく似た論理的一貫性を内包している時に限られており
私が憑かれた作中人物を愛するのは私にとっては物に憑かれていることと論理的一貫性とが同義語だったからである。
論理的一貫性は無限に非現実的になりうるけれど、それはまた狂気からも無限に遠いのである」自分で言っているのです。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅥⅩⅥ

2023年07月05日 | 歴史
三島にもそんなところがありました。
夢は深ければ深いほど、夢ならば現実とは全くずれているにもかかわらず深く現実が見えてきます。
三島が立派なのは『荒野から』という作品で孤独で狂気の青年が自宅に忍び込むという短編があります。
ここに正に三島の世界があります

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅥⅩⅤ

2023年07月04日 | 歴史
 夢を見れば見るほどますますリアリティーが見えてきます。落ちていく物が落ちていく瞬間に一番物が見えるといいます。
人間が死ぬ瞬間に人生がよく見えるなどとよく言われます。マクベスという芝居は没落の物語です。
マクベスの未来は魔女が予言しています。観客も分かっています。マクベス自身も将来の没落を自覚しています。
にもかかわらず落ちていきます。その瞬間にこそマクベスも観客もリアリティーを見ているのです。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅥⅩⅣ

2023年07月03日 | 歴史
 夢と現実、三島の言葉で言えばゾルレンとダイン。
あえてその二つを対立分離させたところに自分の身を置いていくというのが三島の選択です。あえて三島はそれを選んだのでしょう。

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戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅥⅩⅢ

2023年07月02日 | 歴史
三島は気が狂っていたのかというと決してそうではありません。
直木賞作家綱淵謙錠『首斬り浅右衛門 斬』の最後に三島に関して書いています。
綱淵は江戸時代の首斬りに詳しい人物で「三島のその作法、切り方、偉大な精神力がないとできないことだ。
これは専門家の意見として信用できる」。
自決行為のものすごい精神力、一方で自衛隊に常に時代錯誤的武士を見ている。
しかしまた現代を近未来をものすごく洞察しています。
夢と現実、夢想とリアリティー、交錯する正に三島のドラマの全てではないでしょうか。

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戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅥⅩⅡ

2023年07月01日 | 歴史
それに対して全く矛盾しないこととして三島の政治的観測眼があります。
分析は今日にぴたり当てはまるのです。
あの段階で「自民党が最大の護憲勢力になる」、「腐敗は自民そのものから始まっている」。
現実はそうなっています。現実的洞察力。実際の現実は見ていない。この二つの衝突が彼に起こっています。

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戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅥⅩⅠ

2023年06月30日 | 歴史
ところが自衛隊であろうとそういうことは現代日本の社会では起こりえないことは当時も今も同じ事です。
しかし増田総監を武士と見立て、自決の可能性を恐れた三島は現代日本社会からずれた非現実、
大きな夢に生きていたのかという問題があります。

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