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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅡⅭⅢ

2023年08月13日 | 歴史
 古典のフォルム、外観は噴水であり滝であると同時に『ベニス・・・』の最高のギリシア美少年の口の中が朽ち果てている、
あの感覚をいつも三島自身の中に持ち続けていました。
美少年と滅びる作家と二重になって『ベニス・・・』は三島の内面を感じる作品です。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅡⅭⅡ

2023年08月12日 | 歴史
 三島の仏教哲学は、晩年かなりにわか造りで、例えばそれは唯識、阿頼耶識(アラヤシキ)・・・、その後に18の識が続くわけですが、
仲間内でその構造を松山俊太郎という東大の先生に一生懸命講義してもらっているうちにみんな訳がわかんなくなってきます。
三島さんが手近にあった小皿を重ねて「この上にこれがあってさらにその上に・・・」再度解説を試みます。
それにうんざりした澁澤龍彦に「それじゃあサラヤシキ(番町皿屋敷)でしょう・・・」とからかったという逸話があります。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅡⅭⅠ

2023年08月11日 | 歴史
 彼はそこではかなり無理をしている様に感じます。
デュニソス的な感覚が阿頼耶識の方に移しただけじゃないかと思います。両者は似たところがあります。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅡⅭ

2023年08月10日 | 歴史
人間の五感の一番奥にあるもので、
世界との関わりの中で正に滝のように流れている阿頼耶識(あらやしき)という仏教哲学のことを書いています。
そういう世界観、それと彼の行動と文学が出会ったのでしょう。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅨⅩⅨ

2023年08月09日 | 歴史
 もう一つ、三島は下へ落ちていく滝に異常な興味がありました。
大宮神社の滝、アジェンダの滝、鎮める滝、黄金岬の滝・・・。これは沈む方向性でしょう。
しかし噴水は上行性です。「常に動いて一つの形を成す」。それは『豊穣の海』に出てくる唯識論です。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅨⅩⅧ

2023年08月08日 | 歴史
 三島はちょっと首を傾げるようなことも言っています。
『文化防衛論』の中で日本の文化についての最後の部分です。
主体性、再起性、全体性の3つを提示して、最も重要な物が全体性である。
噴水は遠くから見ると固まった形を形成しているが近づくと絶えず激しく運動しています。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅨⅩⅥ

2023年08月04日 | 歴史
 ほとばしるのは長編においては感じません。一方短編には感じます。
戯曲にそれがあるのは三島が歌舞伎から芝居に入ったゆえではないでしょうか。三島自ら演劇の方が才能があると言っています。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅨⅩⅤ

2023年08月03日 | 歴史
 戯曲で言うと登場人物を設定して言葉で構築する作業になります。
構築するという発想は西洋のドラマツルギーの物で、日本の演劇の伝統においては戯曲の演出は二の次三の次です。
役者がまず第一です。役者が何を演ずるかが重要で、役者が演ずる事を整理するために演出があり戯曲があります。
三島は物書きだから書くことによってこの演劇に参加する道しかありませんでした。
近代演劇しか三島の入り口はありませんでした。
三島が書くことによって構築性を突きつけたかったのは言葉です。そこで言葉を紡ぎ出す演技をしていたと考えるべきでしょう。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅨⅩⅣ

2023年08月02日 | 歴史
 三島由紀夫にF104戦闘機に乗って宇宙の果てまで飛んでいくという作品があります。
小編『雨の中の噴水』において、噴水の描写が非常にすばらしく描かれています。
地上を蹴って限りなく天高く上るけれども常に挫折する、その挫折の繰り返しがすばらしいと三島は語ります。
三島の絶え間ない実験精神が垣間見えます。その噴水のモデルが皇居前の先帝陛下成婚記念の噴水です。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅨⅩⅢ

2023年08月01日 | 歴史
 トーマス・マン、『ベニスに死す』にて、死にかけた作家が夢でファイドロスと話場面を引用します。
「私たちは空は飛べない。地上を徘徊するだけだ」。
船だとしたら東西南北どこへ行こうが海の上に存在するだけです。
空を飛ぶか海中に沈むか、この感覚がある種の芸術や文化であり、天皇でもありました。
今この縦軸がなくなって右翼左翼、自民党共産党、どこへ行っても同じようなもの。
ありとあらゆる物が等質化平面化してぺたっとしているものばかりに感じられます。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅭⅨⅩⅡ

2023年07月31日 | 歴史
 本来警察は政体を守る組織で軍は国体を守る組織です。
その国体が明瞭でない以上本当に自衛隊は軍隊なのか判別できません。
防衛省になるのは段階として評価できますが三島の疑問は続いているといえるでしょう。

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