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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅡⅭⅩⅧ

2023年08月28日 | 歴史
 海辺のカフカの作者は無国籍で生きられるかが売り物で、現在やや限界が出てきています。

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下記カレンダーをご参照ください。
当院では一緒に働いてくださる方を募集しています。詳細はメール等でご連絡ください。









「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅡⅭⅩⅦ

2023年08月27日 | 歴史
 EUという実験国家を米国や中国みたいに作って、今や周辺を巻き込んで世界中実験国家花盛りです。
独自の文化を平面化した物しか地球上になくなってきています。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅡⅭⅩⅥ

2023年08月26日 | 歴史
 各国独自文化がなくなってしまったと言う問題に関連して最近のエピソードをご紹介します。
私の処女作『ヨーロッパの個人主義』がつい最近絶版になってしまったのですが、
編集者曰く「先生、それヨーロッパと付いているから駄目なんです。『個人主義とは何か?』でうちで出し直しましょう」。
つまり、今はヨーロッパとは誰も言わないと知りました。死語になったのですね。EUもしくはユーロなのですね。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅡⅭⅩⅤ

2023年08月25日 | 歴史
不毛であると気づいたにもかかわらず我々はそれに縛られています。
三島はこのますますひどくなる惨状を見ないで逝ってしまったが彼なら今なんと言うでしょう。
問題は変わっていないということです。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅡⅭⅩⅣ

2023年08月24日 | 歴史
 スターリニズムとファシズム二項対立という不毛な選択は妥当性がないとようやく40年かけて気がつきました。
でも今日日本が今なお引きずっている問題です。
アメリカはスターリニズムに荷担し、それゆえ日本はファシズムに荷担したと見なされ、二項対立の構図に入り込んでしまいました。
三島事件以降、日本の過去は全て悪いことをしてきた、おぞましい歴史なんだというストーリーができていきます。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅡⅭⅩⅢ

2023年08月23日 | 歴史
 今日本はリングに上がらざるを得ない状況にあります。
これだけ多極化して北朝鮮の問題もあります。観客席にずっといられるわけがありません。
家憲も変えなければいけません。でも現実の動きは遅すぎます。
い三島が言ったのはここで自衛隊が立ち上がらなければアメリカの傭兵になってしまうぞと言う警告です。
日米同盟、日米安保の意味はありますが、今の状態で日本はアメリカの核の傘に入っていいのか、
このまま観客席にいていいのか、非常にアクチャルな問題を提示しているのです。


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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅡⅭⅩⅡ

2023年08月22日 | 歴史
この分水嶺以降、今現在、各国に文化は存在するでしょうか。一九世紀には英、独に国家哲学に基づいた文化がありました。
今、独自の文化という物が存在するでしょうか。六〇年代はグローバリズムの始まりだったのでしょう。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅡⅭⅩ

2023年08月20日 | 歴史
この評論にチェコの問題が登場します。
「ハンガリー動乱と違ってベトナム戦争以降のチェコ問題は大きな衝撃を日本の世に与えている。
世界は今や当事者と見物人の両側に分かれ、あたかもボクシングのリングと観客席のようにはっきりしてきた。
後進諸国はいつもいつリングに上がるか分からない不安に襲われながら、
けっしてリングに上がる心配の無い大国が観客の中に入り交じって観客の同じような反応に和している姿が見られる。
我々は観客席とリングの微妙な境目に生きている。
そして我々はリングに登る自分を持って血を沸かすのであるが当分自分が観客席にいることは確実であり
我が家の家憲もそれを強制している」。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅡⅭⅨ

2023年08月19日 | 歴史
亡くなるなる2年前『文化防衛論』の中で自由と権力の状況を三島が語っています。
この評論は三島のしゃべりを編集者が文字興ししたものですが、
編集者は原稿用紙40枚でぴったり語り終わった三島の一気のしゃべりに驚愕したそうです。
この自己統御能力、完璧性は軽い気持ちでは絶対にありません。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅡⅭⅧ

2023年08月18日 | 歴史
チェコの侵入の直後に世界の構造変化が起こりました。チェコの繁栄社会は崩壊し、
ハベル大統領が出てきてスターリニズムから完全離脱するまでにさらに20年を要しました。
いずれにしても知識人の二者択一の問いはナンセンスだという、足場の急激な崩壊を前にして、
三島という作家の肉体はその問いを誤魔化すことができなかったのです。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅡⅭⅦ

2023年08月17日 | 歴史
戦後もサルトル-カミユ論争で依然と生き残って、
依然とスターリニズムを擁護する声がサルトルを始めチェコの動乱1968年あたりまで続きます。その二年後に三島事件です。
ちょうどあの時期に二者択一の問いが意味を失いました。
「スターリニズムかファシズムか」、この二者択一の問いはナンセンス、多くの人がはっと気がつきます。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅡⅭⅥ

2023年08月16日 | 歴史
 「スターリニズムかファシズムか」と言う問いは二〇世紀に入ってからの知識人に突きつけられたと問いであって、
ナチズムを押さえ込むためにマルクス主義、スターリニズムを利用した自由主義勢力の思惑、
その結果スターリニズムの延命を助けてしまった必然の歴史の中で、
「スターリニズムかファシズムか」と言う問いがずっとありました。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅡⅭⅤ

2023年08月15日 | 歴史
 彼の文学的内面の継承の意志がどれほどのものだったのでしょうか。
それを挫折させる現実があり、矛盾の中で文学的死を遂げたのが常識的解釈でしょう。
だが、どうしても考えなければならないのは三島の死の時点、そして戦後、戦後の日本です。
60年代から70年代にかけて世界史の大きな変動が起こったのです。

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「戦後日本と三島由紀夫の残した物」2006年平成18年ⅡⅭⅣ

2023年08月14日 | 歴史
 三島が亡くなる時、残った仲間に自分の追悼公演としてサロメを上演させました。
サロメの血だらけの舞台をあえて自分の死後上演させて演出など全部自分で決めて託しています。
流血場面を見たら誰もが三島の切腹場面を連想するでしょう。観客は政治的な意味でそれを見ることは無いでしょう。
はるかに生々しい印象を持ってしまいます。彼はそれを想定していました。政治的側面だけで三島を集約するのは間違いです。

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