野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

ふなばし三番瀬

2014-03-08 | 探鳥

 初めて三番瀬を訪ねた。その前に本来の目的地谷津干潟自然観察センターに寄ったのだが、あいにく月曜日で休館中。京葉線南船橋駅から二俣新町駅までは一駅なので予定変更し、今まで行ったことのないふなばし三番瀬海浜公園に向かうことにした。バス時刻に合わず駅から歩いて二十分、着いたのはちょうど干潮時刻の12時過ぎだった。

 潮のひいた浜には海鳥はあまり見えず、見えるのは潮干狩りの姿のみ。

 

 

左手の堤防まで歩くと、オオバンやヒドリガモの姿が見えてきた。

 

 少し離れたところにはスズガモの群れ

 

白黒のツートンカラーは雄、雌は全体的に黒っぽくくちばしの付け根が白い。さっそく三脚を立て、デジスコをセットする。因みに私のデジスコはニコン1とコーワTSN664に30倍の接眼レンズをセットしたもの。三脚を含めても3kgぐらいで収まり、持って歩いてもかさばりはするがたいして重くはない。腕前は初めて1か月にしかならないのでご覧の通りのぶれぶれの連続。

 

 赤い目が特徴のハジロカイツブリもいた

 

干潟の先端のところにダイゼンの数羽の群れを見つけた

 

 

 ダイゼンはチドリの仲間、旅鳥だが東京湾などでは冬鳥として大群が見られるときもある。

 

 

 

結構剽軽な顔つきをしている

 

さらに沖合には小さなシギの大群がいる。これは300㎜望遠で撮ったものをトリミングしたもの。

 

デジスコで撮ってもぶれが激しく、やっと識別できる程度。どうやらハマシギの群れのようだ。

 

 

群れは突然何かに驚いて飛び立ち、空中に絵を描く。

 

 

 

 右に左に旋回する

 

 

そしてしばらく飛んだ後再び干潟に降り立っていく

 

 

 再び採餌を始める

 

 

 そして大空へ、観察の間これを何度も繰り返していた。

 

 

 少し離れたところにはユリカモメの群れもいる

 

 

 

 西側の沖合には逆光で見えにくいがミヤコドリと思われる群れも見える。

 

 もう少し、シギ・チドリの種類を多くみられると期待していたが、まぁ初めてとしてはこんなもんだろう。干潟にいたのは3時間弱、潮干狩りのおじさんたちが獲物を自転車の荷台に乗せて帰る時刻とほぼ同時刻に帰った。帰りは二俣新町駅までは京成バスに乗った。見事なまで不親切な運転手だったが、満足し充実感一杯の僕には全く気にならなかった。

 

次は4月から5月の渡りの季節にくることにしよう。

 この辺で。


岩槻を歩く

2014-03-05 | 探鳥

 先週 、ひな祭り期間中の岩槻を歩いてきた。人形の町と言われるぐらい人形店の多い岩槻、そこのひな祭りだから今まで行った千葉勝浦や鴻巣などのひな祭りよりもっと見ごたえがあるだろうと期待していったのだが……。

駅のすぐ近くにあった人形店のはめ絵

 

 岩槻は江戸初期以来日光御成街道の宿場町として栄えた町で現在はさいたま市の岩槻区になっている。

 

街を歩くと味のある面白い建物が多かったので、いつの間にかひな祭りはどうでもよくなってきた。

 

高速道路利用センターと埼玉協同住宅と寿し割烹店の3つがコンパクトな建物にまとまって同居していて、「この店でいいとは思いませんが、努力してますわたしたち」というコメント、何と控えめなんだろう、 

 

「ユアーズショップ岩槻」超狭いワンルームアパートのような店構え、タイガーバーとコーン、普通は裏に置かれる室外機が玄関先に置かれている。

 

堂々としたファミリー’酒蔵界’。建物が傾いているのではない、坂に沿っているのでそう見えるだけ。二階のラーメンの丼模様のフェンスもイカしてた。

 

どういうわけか、一つの建物に二軒の店という作りが多かった。今では後ろの建物ともども廃屋になりつつあるようだ。

 

 暫く歩いていたら人形歴史館の前までやって来た。普段は入館料300円のところ、ひな祭り期間中は100円になるといいうので入ってみた。

 

どういう経緯で送ることになったのか。男雛が日本の国旗を持ち、雌雛がアメリカの国旗を持っているのは日米友好ということだろうが……。

 

 

首だけだとちょっと怖い、なお右にあるのは心霊写真ではありません。

 

奥の部屋には大きな雛壇があり、思わず圧倒された。

 

それにしてもこの街には人形店が多い。

 

 

 加盟店だけで22店あるのだとか

 

祭りの間は民家の古いお雛様も随所に展示されている。私はあいにく月曜日に歩いたので、閉まっているところが多く残念だった。

 

 ひな祭りはさておいて、再び興味のひかれた建物を求めてぶらついた。

大衆割烹「便利屋」、この意表を突くコラボ的なネーミングセンスには思わず脱帽した。

 

 シンプルな外観と「お口の恋人」のコピーに思わずパチリ!商いはお菓子だけではありません、文房具も売っていますよ、それとも売ってましたよか。

 

 岩槻郷土資料館。石造りの建物なのだが、妙に平面的に見える変な建物。

 

建物にも味があったが、その前を通るおばあさんが。赤い服に紺の頭巾、青いズボンとまるで赤ずきんちゃんに出てくるおばあさんのようで何とも良かった。

 

そのおばあさんがやって来たのは「八百屋安兵衛」というお店。

 

 かべ将とは壁屋さん?屋根の瓦の鍾馗さんは今まで見たことがなかった。

 

 

老舗のお菓子屋さん、ここの屋根にも鬼を足蹴にした鍾馗さんがいる

 

一見普通の民家に見える屋根にも乗っかっている

 

 この家は二階の窓が目のように見える「顔建物」で、壁の色がシックで優しいまなざしに見られているような感じを受けた。

 

 中央の建物はとてもらしくない自転車屋さん

 

横丁に入るとそれはまた楽しそうだったが、今回はちょっと眺めただけ

 

岩槻名店街の入り口には二つの立てカンがあった。

 

右側の看板には「建物老朽化に付き、通行禁止とします」とあり、左側の看板には「右側の看板は管理会社がテナントを追い出すために勝手に建てたもので、危険性は全くありません、安心してご来店ください」とあった。

 

ここも老舗のお菓子屋さん。右側の「高橋犬猫病院」の浮彫看板もナイス。

 

因みに時の鐘はこちら、はいり口を見過ごして一回りしてしまった

 

この街では、懐かしいトタン塀もまだまだ現役であちらこちらで見かけた。

 

種屋さんと学習塾、どちらも未来志向ということで……

 

今や存在自体が珍しい剥製屋さん

 

両側に床屋さんの例の飾りがあるということは……。それにしても二階の囲いがザンシンだ!

 

少しは観光巡りも。岩槻城址公園の一角にあった 人形塚

 

これはコピーにひかれた。曰く「あなたの町のお直しショップ」。直すのは何だろう。右端は「機械と工具 ナショナルマシン」と気宇壮大な看板。

 

民家の一室には「カラオケステージ 団塊」、連夜の酒盛りとほとばしる汗と大音量の熱唱の光景が目に浮かんでくるようだ。

 

 落ち着いたたたずまいの古民家、これは文句なしにいい雰囲気の建物だ。

 

ガンダムの顔のような建物は服屋さんのようだ。屋号の「足袋一」も粋な名前だ。

 

 シメはこれで。

 

 それにしても久々の町めぐり、あーあ楽しかった。


府中郷土の森梅園

2014-03-01 | 公園

 

 2月初めに訪れたときはもう気の早い梅が咲き始めていたが、その後2度の大雪ですっかり季節は逆戻りしてしまった。それでもこのところの気温の緩みで何とか平年並みに戻り、どうやら中咲きや遅咲きの梅も咲き出したようだ。

 梅まつりは2月8日から3月9日まで。駐車場無料、入園料も大人200円と安い。

 

 

 紅千鳥

 

 

 新茶青

 

これはよそではあまり見たことのない雛雲という品種

 

開花するにつれピンク色が濃くなっていくようだ。

 

緑色を帯びた白梅、月影

 

 どこの梅園でもよく見かける実梅の白加賀

 

 

大湊は濃いピンク色の花弁が特徴

 

 早咲きでもう枯れかかっていた八重寒紅

 

 満月枝垂れは思い切り下から撮ってみた

 

 白牡丹

 

 

 白加賀に次いでたくさん咲いていた唐梅

 

 

 

梅まつりのこの時期は雛飾りの展示もされている。

 

咲き出したばかりの大正梅

 

小向

 

 臥龍梅

 

 陽気に誘われてアブもやって来た

 

 暗紅色の鹿児島紅

 

 

溶け残った雪を背景に

 

花香美という儚げな品種の梅

 

長束(なつか)

 

盆栽にされていた梅

 

 

これは枝垂れ梅の盆栽

 

 道知辺

 

藤牡丹枝垂れ

 

 昼近くになると一挙にたくさんの人たちが来園してきた。

この辺で。