野の花を求めて奥多摩の低山を歩いてきた。
川井駅からバスに乗って大丹波川をさかのぼり清東橋へ。平日とはいえ客はずっと一人、やがては廃止されるのではと心配になる。
バス停からは少し歩いて、標識の案内に従って右折、小沢を渡る。
ワサビ田に沿って登っていく。
素朴なワサビの花
マムシグサの仲間もお出迎え
この辺は水も豊富で、日当たりも良いので野の花が多い
左上から右上左下の順でハナネコノメ、ツルネコノメ、コチャルメルソウ、既に実をつけたヤマネコノメソウ
同じ順でヤマエンゴサク、ニリンソウ、トウゴクサバノオ、ハコベの仲間
マルバスミレ、カテンソウ、エイザンスミレの紅白、白い方はヒゴスミレかもしれない
ヒトリシズカ
しばらくワサビ田が続く。小さな滝が見えてくると、そこから先はヒノキとスギの林の中を急登していく。
ジグザグの道をひたすら標高を稼いでいく。伐採の音が聞こえてきた。やがて周りが急に明るくなったところで頂上直下にたどり着いた。
棒ノ峰969m、最近の地図では棒ノ折山の表記が先だ。
ここから奥武蔵方面の眺めは非常に気持ちがよい
今日は早起きしてきたのでまだ10時前。頂上には先客が一人いるだけ、軽く挨拶し少し離れたところで思い思いに眺めを味わう。
蕾をほころばせ始めたクロモジの木
頂上の解放感を暫く味わった後は岩茸石山方面に下山。頂上からの下山路は植生回復のため脇道が設けられていた。ゴンジリ峠を通過。
周りはまだ新緑前の早春の景色が続く
起伏が何度も続く。崖を見下ろしたらアカヤシオが崖にへばりつくように咲いていた。
更に少し行った先ではイワウチワも発見。これも登山路脇の崖に生えていた。木で身体を支えながら撮っていたら、走り登山者(最近ではトレイルランナーというらしい、ここのところ急激に増えてきた)が見向きもせず通り過ぎて行った。楽しみは人それぞれなのだなぁとつくづく思う。
ピンク色のきれいな美顔のイワウチワ
名坂峠を過ぎ、岩茸石山への登りで以前は気が付かなかったカタクリを発見した。植栽されたものより色が濃く感じられる。
フモトスミレかな
沢山の人が休んでいた岩茸石山頂上
ヒナスミレ
ヤマザクラ
高水山を過ぎ、常福院が近くなった辺りでミヤマシキミの群落にであった
日当たりのよいところにはセンボンヤリ
コミヤマカタバミの群生も多い
常福院
オオカミの狛犬
常福院からは一気にスギ、ヒノキの針葉樹林帯を駆け下りていく。途中にはナガバノスミレサイシンとコミヤカタバミの花が多かった。
キイチゴの仲間では珍しく上向きに咲くニガイチゴ
これはヒゴスミレでいいのだろうか、本とルーペを持参して調べないと私にはわからない
まもなく林道に出てここからは軍畑の駅まで30分ほどでついた。
今日はこの辺で。