野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

大清水峠から天上の湿原を目指して

2014-08-03 | 登山

 先月大清水から尾瀬沼、尾瀬ヶ原、至仏山へと歩いたのだが、一月もたたず再び未明大清水峠に降り立った。今回は尾瀬には向かわず、東側の栃木県境を目指す。

夜行バスを降りたのは4時前、30分位明るくなるのを待って歩き出したのだが、間違えて奥鬼怒スーパー林道に入ってしまった。再び出発点に戻ったのは6時過ぎ。辺りはもうすっかり明るくなっていた。

大清水小屋の前から山道に入っていく。

 

沢に沿って登っていく

 

30分ほど歩いたところで根羽沢鉱山跡に差し掛かった。昭和40年代ごろに閉山された金鉱の跡で、鉱石マニアには結構知られているところのようだ。

 

ずり山のあと

 

そこからすぐに湯ノ沢出合。

 

 

 沢を左側に高巻くように登っていく。丸太を刻んだ橋を渡ったところで、沢と別れを告げる。

 

タマゴタケは食菌だが、毒を持つベニテング茸と似ている。

 

これは食べられそうもない

 

沢の音が途絶えた辺りから急登が始まった。

 

 

 出合から1時間20分、やっと展望が開ける稜線に出た。

 

標高1800mぐらいまで登っただろうか。ツルリンドウ

 

咲き残りのゴゼンタチバナ

 

厳しい冬を想像させるデッドツリーが、碧空を突き刺す。

 

 

崖の割れ目に生えたギンリョウソウが仏像のように見えた。

 

イワハゼ、別名アカモノともいう。

 

 さらに一時間半、いい加減急な登りにうんざりとした頃、やっと物見山の頂上らしきところに着いた。

 頂上に標識らしきものはなく、3本の木に山名がくくりつけられているだけ。見晴らしも全くきかない。

 

 護摩札が木の根元に備えてあった。

 

物見山からは20分ほど下って分岐へ。左は鬼怒沼山の頂上を通って尾瀬沼までのハードなコースだ。右に折れて鬼怒沼の湿原へ。

 

オオシラビソの森が突然途切れ、木道と湿原が現れた。

 

一か月前尾瀬ヶ原で見頃だったワタスゲが、今ここで再び最盛期の姿に会えた。鬼怒沼湿原の標高は2000m、尾瀬ヶ原に比べ標高が500mほど高いせいだろうか。

 

 

 こちらが先ほど登ってきた物見山。澄んだ青空が綺麗だ。

 

反対側の小さに起伏が鬼怒沼山

 

 

点在する池塘の上をトンボとともに涼風が吹きすぎていく。

 

木道がずっと天上まで続いている。

 

湿原には大小10数個の池沼があるが、ここが最大の金沼。右にそびえるピラミダルな山が日光白根山だ。

 

 

 今回はこの辺で。