先月大清水から尾瀬沼、尾瀬ヶ原、至仏山へと歩いたのだが、一月もたたず再び未明大清水峠に降り立った。今回は尾瀬には向かわず、東側の栃木県境を目指す。
夜行バスを降りたのは4時前、30分位明るくなるのを待って歩き出したのだが、間違えて奥鬼怒スーパー林道に入ってしまった。再び出発点に戻ったのは6時過ぎ。辺りはもうすっかり明るくなっていた。
大清水小屋の前から山道に入っていく。
沢に沿って登っていく
30分ほど歩いたところで根羽沢鉱山跡に差し掛かった。昭和40年代ごろに閉山された金鉱の跡で、鉱石マニアには結構知られているところのようだ。
ずり山のあと
そこからすぐに湯ノ沢出合。
沢を左側に高巻くように登っていく。丸太を刻んだ橋を渡ったところで、沢と別れを告げる。
タマゴタケは食菌だが、毒を持つベニテング茸と似ている。
これは食べられそうもない
沢の音が途絶えた辺りから急登が始まった。
出合から1時間20分、やっと展望が開ける稜線に出た。
標高1800mぐらいまで登っただろうか。ツルリンドウ
咲き残りのゴゼンタチバナ
厳しい冬を想像させるデッドツリーが、碧空を突き刺す。
崖の割れ目に生えたギンリョウソウが仏像のように見えた。
イワハゼ、別名アカモノともいう。
さらに一時間半、いい加減急な登りにうんざりとした頃、やっと物見山の頂上らしきところに着いた。
頂上に標識らしきものはなく、3本の木に山名がくくりつけられているだけ。見晴らしも全くきかない。
護摩札が木の根元に備えてあった。
物見山からは20分ほど下って分岐へ。左は鬼怒沼山の頂上を通って尾瀬沼までのハードなコースだ。右に折れて鬼怒沼の湿原へ。
オオシラビソの森が突然途切れ、木道と湿原が現れた。
一か月前尾瀬ヶ原で見頃だったワタスゲが、今ここで再び最盛期の姿に会えた。鬼怒沼湿原の標高は2000m、尾瀬ヶ原に比べ標高が500mほど高いせいだろうか。
こちらが先ほど登ってきた物見山。澄んだ青空が綺麗だ。
反対側の小さに起伏が鬼怒沼山
点在する池塘の上をトンボとともに涼風が吹きすぎていく。
木道がずっと天上まで続いている。
湿原には大小10数個の池沼があるが、ここが最大の金沼。右にそびえるピラミダルな山が日光白根山だ。
今回はこの辺で。