◎◎ 日本株は下落、原油急落で景気懸念強まる-原油関連や不動産売り
長谷川敏郎
2020年4月21日 7:50 JST
更新日時
2020年4月21日 9:17 JST
WTI原油先物5月限1バレル=マイナス37.63ドルと初のマイナス
米GMなど中古車価格下落で巨額損失の恐れ、5月は米経済転換点も
21日の東京株式相場は続落。米原油先物価格の急落から景気懸念が強まり、商社や鉱業など原油関連や素材など景気敏感業種のほか、不動産や建設にも売りが先行している。
TOPIXは前日比13.18ポイント(0.9%)安の1419.23-午前9時3分現在
日経平均株価は211円99銭(1.1%)安の1万9457円13銭
〈きょうのポイント〉
米WTI原油5月限終値は1バレル=マイナス37.63ドルと初のマイナス、米国株はエネルギー株中心に大幅安
GMとフォードの金融部門、巨額損失抱える恐れ-中古車価格の急落で
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州内の新型コロナウイルス流行は下降局面に入る-クオモ知事
大和証券投資情報部の石黒英之シニアストラテジストは「原油価格急落は供給サイドが量を絞ろうとしているが、それ以上に需要の落ち込みが大きいためだ」と分析。新型コロナウイルスの悪影響で経済活動が完全にストップしている表れとし、「自動車など他の需要も原油同様に落ち込んでいることを示唆する」と述べた。
アジア時間21日の原油先物価格はマイナス幅を急速に縮小しつつある。石黒氏は「NY原油先物は限月が先になるに伴って緩やかな上昇を見込んでいる。夏場以降に経済活動が再開されるなら減産効果も加わってどこかで需給が均衡点を迎えそう」とも話していた。
続落で始まる
東証33業種では鉱業や石油・石炭製品、ガラス・土石、不動産、鉄鋼、保険、建設が下落
医薬品は上昇
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