(惜しまれながら2017年に「グランド・フィナーレ」を飾った土星探査機カッシーニ(NASA) )
(この芸術的な写真は、土星のリングの前の衛星エンケラドゥス。南半球からジェット気流を噴射しているのがわかる(NASA) )
(土星の衛星のなかで6番目に大きなエンケラドゥスには有機生命体が存在する可能性があるという(NASA) )
① ""耳すませ!これが土星の音楽だ!探査機カッシーニがとらえたプラズマ波""
(動画)
2018年07月11日 14時11分
※ 最初は小さく横笛が鳴っているような音で、終わりの部分は暴風が吹いているような
ゴーッという音でした。
宇宙の画像は多く見ていますが、天体の音(楽)は初めてで何か感動しました。
URLは貼れませんでした。聞きたい方は、hazard labのサイトにアクセスして
下さい。
画面の下に「ニュース/科学」とありますので、7月11日まで遡ってご覧
下さい。
② 昨年9月、約20年間のミッションを終えて土星に落下した探査機カッシーニがとらえたプラズマ波が出す「土星の音楽」を米航空宇宙局(NASA)が公開した。
この不思議な音が記録されたのは、探査機カッシーニが土星の大気圏に突入する2週間前の2017年9月2日。土星から約24万キロ離れた第2衛星エンケラドゥスとリングの間を横切った際、土星を取り巻く磁場からエンケラドゥスに向かって発せられるプラズマ波を検出した。
アイオワ大学の主任研究員ビル・カース氏が率いる惑星科学チームは、カッシーニがとらえた信号データをもとに、電磁波音を取り出してオーディオファイルに変換し、地球物理学の研究誌『Geophysical Research Letters』に発表。オリジナルのデータは16分間だったが、公開したバージョンは、28.5秒間に短縮されている。
研究チームは、この音が、地球で見るオーロラと同じようにプラズマによって奏でられていることから「オーロラ・ヒス(Auroral hiss)」と名付けた。「hiss」とは、沸騰したヤカンが立てる「シュー」とした蒸気音や、ヘビが「シャーシャー」という威嚇音を意味している。
カッシーニの探査活動によって、エンケラドゥスは表面を覆う厚い氷の下に海があり、南半球の表面からは水蒸気が噴き出していることがわかっていて、有機生命体が生息する可能性が高いと考えられている。