① ””大発会の日本株は大幅続落、中東情勢や米景況、円高懸念-自動車安い””
長谷川敏郎
2020年1月6日 7:55 JST
更新日時
2020年1月6日 15:23 JST
米国はイランの精鋭部隊司令官を殺害、イランは報復を表明
- 米ISM製造業景況指数は予想外に低下、円は一時1ドル=107円台
The Tokyo Stock Exchange (TSE) building, operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), stands in Tokyo, Japan, on Tuesday, July 24, 2018.
6日の東京株式相場は大幅続落。米国とイランの関係悪化や米製造業景況感の停滞、為替相場の円高から業績不透明感が強まり、自動車など輸出関連や海運、医薬品中心に幅広く売られた。
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〈きょうのポイント〉
☔⛆⛆ 令和初の大発会は、昨年と同様に大幅安で取引を開始。 原油価格の一段高や米S&P500種Eミニ先物が下落する中、先物主導で下げ幅を広げた。 TOPIXは終値ベースで昨年11月29日以来の1700ポイント割れ、日経平均は12月12日以来の2万3500円割れと、それぞれ心理的節目を下回った。 👤 東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジストは、 地政学リスクを背景とした「原油高はガソリン価格の上昇を通じて米個人消費の打撃、日本企業にとってもコスト高になりかねない」と指摘。 米ISM製造業景況指数については「景況感の戻りの鈍さはサプライズ。米中が貿易問題で正式調印していない中、設備投資が良くなっていない」 と述べていた。 もっとも、先行きを悲観する声は少ない。 👤 しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用部長は、 米イラン関係の悪化について「テロなどがなければ時間とともに消化される材料」だと分析。 重要なのは経済の見通しだとして、「米中貿易問題と同様にボラティリティーが高まる話であっても景気後退にはならない。日経平均は2万4000円台に戻すだろう」とみている。
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