(東京証券取引所)

① ""朝イチ情報、<相場の読み筋>""
10月30日更新 : (更新予定時間:8:30頃)
29日の米国株式は、続落した。NYダウが前週末比245.39ドル安の2万4442.92ドル、ナスダック総合指数が同116.921ポイント安の7050.292ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が10億7795万株、ナスダック市場が28億764万株だった。ブルームバーグ通信社は関係者の話として、11月に予定されているトランプ米大統領と中国の習近平国家主席との会談で、貿易面の対立が解消できない場合、同大統領は中国からの輸入品全ての品目に追加関税を課す用意があると報道。再び米中の貿易摩擦激化が警戒され、売りが優勢となった。NYダウ採用銘柄では、ボーイング製の航空機がインドネシアで墜落したことから同社株が急落したほか、IBMやマイクロソフトなどが値下がり率の上位に入っている。
30日の東京株式は、弱含みの展開となりそう。主要企業の18年4-9月期決算が本格化するなか、通期業績予想を下方修正する銘柄や、業績が市場予想の平均に届かない銘柄が散見されるなど、投資家の業績への期待感が後退する可能性もあり、模様眺めムードが広がることもありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=112円台の前半(29日終値は111円92-94銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=127円台の後半(同127円68-72銭)と小動き。29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、LINE<3938.T>、パナソニック<6752.T>、ファナック<6954.T>などが、29日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所終値比70円安の2万1030円だった。
<きょうの個別材料>
○プラス材料
日本ドライ<1909.T>―19年3月期第2四半期(18年4-9月)の連結業績予想を上方修正、営業損益が黒字に転換
レーザーテク<6920.T>―半導体関連装置が好調に推移、19年6月期第1四半期(18年7-9月)の連結決算は大幅な増収増益で着地
●マイナス材料
DOWA<5714.T>―銅や亜鉛などの金属価格相場が大幅に下落し原料在庫に対する期末低価損の影響などで、19年3月期第2四半期(18年4-9月)と通期の連結業績予想を下方修正
ITFOR<4743.T>―システムソリューションにおいて一部案件の販売時期や大型受注案件の決裁が下期へと遅れていることなどから、19年3月期第2四半期(18年4-9月)の連結業績予想を引き下げ
上記の材料はあくまでも相場の参考です。個々の銘柄の株価位置、あるいは相場の流れなどにより、その反応は不確定です。
<きょうの狙い>更新 : (更新予定時間:8:30頃)
アルフレッサホールディングス<2784.T>が29日引け後、19年3月期の連結業績予想を増額した。
営業利益は前期比0.3%増の419億円と増益に転じる。期初予想は同14.7%減の356億円だった。
医療用医薬品卸売事業で、C型肝炎治療薬や抗悪性腫瘍(しゅよう)薬などの医薬品の売り上げが想定を大きく上回り、継続的なローコスト経営に力を注いだことが効く。
29日の終値は前週末比11円高の2839円。
<ダイジェスト>
インフォコム、19年3月期の連結業績予想を上方修正更新 : 18/10/30 7:30
インフォコム<4348.T>が29日、19年3月期の連結業績予想を上方修正した。
通期業績予想で、売上高を500億円から510億円(前期比11.4%増)に、営業利益を65億円から67億円(同14.9%増)に引き上げた。ネットビジネス・セグメントにおいて、電子コミック配信サービスが好調に推移する見通しを織り込んだ。
19年3月期第2四半期(18年4-9月)の決算は、売上高が231億2800万円(前年同期比9.1%増)、営業利益が25億9600万円(同9.8%増)だった。
29日終値は、前週末比190円高の3770円。
SRタカミヤ、19年3月期第2四半期連結業績予想を上方修正更新 : 18/10/30 7:31
エスアールジータカミヤ<2445.T>は29日、19年3月期第2四半期(18年4-9月)連結業績予想を上方修正した。
売上高を195億円から207億円(前年同期比15.8%増)に、営業利益を9億円から10億5000万円(同30.6%増)に引き上げた。
販売事業は次世代足場「Iqシステム」の新規顧客からの受注が増加し、既存顧客への継続販売も相まって好調に推移、レンタル事業でも、建築用仮設機材の稼働率が高水準で推移し、特に「Iqシステム」は過去最高の稼働率となった。販売費および一般管理費が当初計画より抑えられたことで増益幅が拡大した。
29日終値は前週末比28円高の650円ザラバ引け。
日工営、バングラデシュのダッカ都市交通整備事業を受注更新 : 18/10/30 7:32
日本工営<1954.T>は29日、バングラデシュのダッカ都市交通整備事業(1号線)を7社のJV(共同企業体)で受注したと発表した。
これは、バングラデシュ国初の地下鉄案件として、総距離約52kmの都市鉄道をダッカ都市圏にて建設するもので、同社が受注したのは先行開発区間である、カマラプール-ハズラット・シャージャラール国際空港/プルバチャール間の19駅(暫定)、総距離約28kmの地下区間と高架区間を含むMRT建設を26年の開業を目標に行うもの。
29日終値は前週末比4円高の2443円。
オリンパス、東大発のベンチャー企業エルピクセルに資本参加更新 : 18/10/30 7:33
オリンパス<7733.T>は29日、東京大学発のベンチャー企業エルピクセルの第三者割当増資を引受け資本参加する。
エルピクセルは、ライフサイエンス領域の画像解析ソフトウエア・システムに強みを持ち、医療画像診断支援技術の研究開発に注力しており、これまでにも、オリンパスの内視鏡/顕微鏡画像診断支援のAI(人工知能)技術開発において、両社による共同研究を進めてきた。
両社は、今後の業務提携も視野に入れ、新たな協力体制についても協議を進める。
29日終値終値は前週末比70円安の3715円。
アステラス薬、前立腺がん治療剤XTANDIが欧州委から追加適応で承認を取得更新 : 18/10/30 7:34
アステラス製薬<4503.T>は29日、前立腺がん治療剤XTANDIが欧州委員会からハイリスクの非転移性去勢抵抗性前立腺がんへの追加適応で承認を取得したと発表した。
今回の承認は、第3相PROSPER試験のデータに基づいたもの。日本では、すでに去勢抵抗性前立腺がんの適応症で承認を取得おり、米国では18年7月に追加適応が認められ、去勢抵抗性前立腺がんの全患者層に対する治療薬として使用されている。
29日終値は前週末比40円安の1704.5円。
窪田製薬、遠隔眼科医療モニタリングデバイスが臨床試験の評価項目を達成更新 : 18/10/30 7:35
窪田製薬ホールディングス<4596.T>は29日、遠隔眼科医療モニタリングデバイス「PBOS」が臨床試験を完了し評価項目を達成したと発表した。
これは、米国の100%子会社アキュセラ・インクが開発しているもので、臨床試験は米国内の1施設において、12人の健常者と20人のウェット型加齢黄斑(おうはん)変性や糖尿病黄斑浮腫(しゅ)などの網膜疾患の患者を対象に、PBOSで網膜の状態を測定し、その精度と解像度を評価した。
今後は、超小型量産機の開発に着手し、製品化を目指す。
29日終値は前週末比35円高の300円。
日ハム、19年3月期第2四半期と通期の業績予想を下方修正更新 : 18/10/30 7:36
日本ハム<2282.T>が29日、19年3月期第2四半期(18年4-9月)と通期の連結業績予想を下方修正した。
第2四半期業績予想で、売上高を6500億円から6180億円(前年同期比1.4%減)へ、営業利益を300億円から214億円(同28.2%減)に引き下げた。売上高は、国産食肉の相場下落や競争激化による水産部門の販売苦戦が影響。利益面では、食肉相場の下落やファーム事業における飼料価格の上昇などに加え、台風21号および北海道胆振東部地震の影響による棚卸資産の評価損や固定資産減損損失などが重しとなる。通期業績予想は、売上高を1兆3100億円から1兆2600億円(前期比0.1%減)へ、営業利益を500億円から360億円(同21.4%)に減額。第2四半期までの業績進ちょくと足元の業績動向を織り込んだ。
29日終値は、前週末比160円安の3860円。
東京綱、19年3月期第2四半期と通期の業績予想を下方修正更新 : 18/10/30 7:37
東京製綱<5981.T>が29日、19年3月期第2四半期(18年4-9月)と通期の連結業績予想を下方修正した。
第2四半期業績予想は、売上高を300億円から297億円(前年同期比0.9%増)に引き下げ、営業損益はトントンから8000万円の赤字(前年同期は9億9000万円の黒字)に転落する。台風21号に伴う同社工場の操業停止による影響や、棚卸資産の棄損などによる損失、建物の現状回復費用などを見込む。通期業績予想は、売上高を690億円から650億円(前期比2.3%増)に、営業利益を34億円から15億円(同51.5%減)に減額するとした。6月以降の中国の停滞が想像以上に継続していることや、CFCC(炭素繊維複合材)事業、海外インフラ事業の受注遅れの影響などを織り込んだ。
29日終値は、前週末比100円安の1121円。