生んでくれて

ありがとう・・・


昔話を繙くように
思い出さる顔はどんな顔なのでしょうか。

どんな空気なのでしょうか・・・


コロナは勿論
熱中症も話題に上がるようになった今。

生きる、そのことの大変さを痛感する毎日。

その毎日を案じ
親は故郷より子を思うのでしょう。

大切に生きろと
汗にまみれ
泥にまみれ
流した涙も感じさせない優しき笑顔で案じてくださる。

そんなおはたらきの中にあるいのちを思うと
本当のしあわせを感じるのでしょう。

あなたの子として・・・って。


御袈裟の組紐がギリギリ一糸で耐えていました。
もうこれ限界ってヤツでして
坊守に相談すると
ササッと組紐で飾りを作って御袈裟に付け替えてくれました。

流石です・・・

こんないのちでも
生まれてきてよかったって思えて。

今の私は

分かってるんだ・・・


悍ましきひと時。
この醜き姿を目の当たりとしつつ
このひと時の勿体なさ。

あなたはあの姿をどう思ったのでしょう・・・


「あの時あなたが・・・」

そう語りかける「沖縄慰霊の日」

「ありがとう」

そう括られていました。


そんな生き方でありたい・・・

贈り物

うれしいものです・・・


重い荷物が届けられました。
中身もさることながら
想いもいっぱい詰まったもの。

申し訳ないな～って・・・

生きんがために
汗流し、
声だし、

疲れ切った帰り道、
涼やかな風に吹かれながら
疲れと共に流れる涙もあるのでしょう。

こんなコイツを想って下さり有り難いことです。


日に日に夕方のお荘厳がきつくなってきます。
そう、ふざけた格好であるがゆえに
心配される熱中症。

しかし、たまらんのですよね
あの滴り落ちる汗・・・

苦しくて
つらいんですけど

たまらないのです・・・

生きている今を感じるようで。


そして、
カラッカラになった喉に流し込む
最高のビール。

坊守が伽をして下さるひと時。

最高の贈り物。

心地いい

アッ、ヒグラシだね・・・


坊守と一緒に生き抜いて
それぞれの今日を生き抜いて

美味しい食事を頂きつつ
いつもの如く
今日の反省。

カナカナカナ・・・

涼やかな風と共に
今季初の
聞き入るような愁いを帯びた鳴き声。


今日もありがとう・・・

かまいますかい

気になさらんでいい・・・


ちょっと無理やりやったかな～って思い
少し遅れるかもしれないと了承の電話。

続けて受けてしまっているご縁の時間。
ギリギリ大丈夫かなって思うのですが
折角のご縁が粗末なひと時になっても申し訳ないので
気持ち的にゆっくりお勤めさせていただけるように
相談の電話をさせて頂いたのです。

「かまいますかい（気になさらんでいいですよ）
　どれだけ遅くなってもお待ちしていますから
　気を付けておいでて下さい。」

安心するのです。

これで心配なくご縁頂けるって
安心したことです。

結果、ギリギリでしたが遅れることもなく
お参りさせていただいたのですが
なによりも
許されてそのひと時があること
安心させて頂いたことです。

時間に追われるとしんどいですね・・・


母方の祖父の遺品の腕時計。
ネジ巻き式ですが
結構正確でいまだに機嫌よく動いてくれます。

でも、夏になり暑くなってくるとエアコンとの兼ね合いで
外と室内との温度差が生まれます。
そんななかでお勤めを始めると
決まって大経は大汗が流れ
必然的に腕も汗をかきダラダラ流れる。

すると
腕時計のガラスの内側も汗をかくのです。
真っ白に曇るフェイス硝子。

古いものですから気密性が薄くなっているのでしょうね・・・

その曇りが嫌なものですから
腕時計を外しお経本の横に置くことがあります。

クォーツの独特の針の動き方、
視界に入るその動きを感じると
焦るような
ゆっくりできるような

いけませんね・・・

許してもらっているんだから
ゆったりすればいいものを
やっぱり
約束の時間に間に合いたい、
要らぬ頭を下げたくないって
ホンマの自分。