涙の味

泣いていいんですよ・・・


しんどかったのでしょう、
苦しかったのでしょう、
辛かったのでしょう、

安心して泣いていいんですよ、
阿弥陀さまの前ですから！

同じ痛みが分かるから
尚のこと
辛かったのでしょう、きっと。


きれい事では生きていけない現実。
生きていくって
本当に大変です。

いつもいつも生きていくことには
いろんな選択が伴いますね。

「いつだって背伸びして欲出して空回り・・・」　　矢沢永吉「居場所」

最近ハマっているこの曲に教えられます、
空回りしてばかりだと・・・

背伸びして欲出して選択する数々は
自分可愛いの事ばかり。

そんな自分が見えてくると
涙、出るよね・・・

「何もなくても幸せだ
　お前と一緒だぜ
　とびっきりの最高の笑顔
　ありがとう」　　　　　　矢沢永吉「居場所」

「一緒」って言葉、大好きです。

空回りの人生ですけど
一緒にいてくれる温もり、
大切にしたい・・・

仏さまに向かっては

コイツは何もできませんから・・・


２，３日夢見が悪い。
嫌な感じの夢ばかり見ます。
こんな時もあります。

きっと、寒いから身体に力が入っていたのでしょう・・・

今朝は冷えましたね。
夜中からグングン気温が下がるのを感じました。

寒いの苦手です、コイツ。


電話がありました。
怪奇現象に悩んでおられるって感じの。

以前であれば、
そんなもの幻覚ですから気にせんでいいですって
感じで即答していた。

でも、数年前、
やはり怪奇現象で悩むご門徒の話を聞いた息子は
「そりゃ、大変やん！」って
そんなしんどさが分かるように言ったのです。

そうだよな～、
しんどい思いされて電話されるのですから
少しはその思いになることも大切なのだと
息子に教えてもらったことがありました。

それからは
「そりゃ、しんどいですね・・・」
って話を伺っています。

・・・で、どうやって祓ったらいいのでしょう？

私は浄土真宗の僧侶ですので
祓ったり、清めたりっていうことはできません。
ただ、御念仏申しつつ阿弥陀さまの温もりを思うことしかできません。

阿弥陀さまに向きを向けさせていただき
穏やかな気持ちで座ってみてはいかがでしょうか・・・

そうですか・・・

って力落ちの声のトーン。
何か変わったことでもしたかったのでしょう。

どれだけの力の持ち主か知りませんけど
阿弥陀さまの温もりを役不足に感じる愚かさ。

自分を知るって大事なことです。


境内があまりにも明るいので
思わず外に出てみた２日間。

昨日は満月だったのですね・・・

こちらが気付かなくとも
常に寄り添い
ここにいてくださる

そのことの有難さ・・・


南無阿弥陀仏、ナンマンダ～ブ

何事もなかったように

穏やかに・・・


７月の豪雨災害。
大変な状況の中、
ひたむきに復興に歩まれた。

そんなことがあったのかっていうような
穏やかな空気が流れる。

義父を案じ
息子と肩を並べ座り
孫を膝に抱く
そのお顔は優しく微笑まれていました。

何もすることもなく
以前と変わりない仏間に
エラそうに特等席に座るコイツ・・・


土石流が流れ始め
孫を抱きかかえ安全なところに移し
急ぎ帰り
年老いた義父を背負い安全なところへ。

当時聞いたご主人の行動・・・

阿弥陀さまは
「十方衆生を救う」とおっしゃられながら
網を放ちて全部をって救い方ではありません。

「衆生ごと・・・」

正にひとりひとり立ち向かい
しっかりと抱きしめてくださる親心でした。


そんなことを思いつつ
今日も阿弥陀さまに向きを向かせていただいたひと時。

ウチのオードリー

ローマの休日・・・


先日、録画してハードディスクの中。
一度は見てみないとって思いつつ
なかなか、再生のボタンが押せなかったコイツ。

正直、
何も考えずにドタバタしているような映画しか観ないものですから
洋画の名作ってハードル高くて、
ましてや白黒となると尚更でして、コイツ。

この度、初めて観ました、
オードリー・ヘップバーン「ローマの休日」

オードリーの映画自体初めてでして
つまらなかったら直ぐに消そうって思いつつ
ず～っと引き込まれていました。

可愛い人だったのですね、オードリー。

ストーリーもさることながら
胸が締め付けられるような表情が何とも・・・

爽やかなひと時をいただいたことです。


ウチのオードリーは「島根の報恩講」

丁度いい

幸せなんて・・・


年末ジャンボ宝くじが発売開始っていうニュース。
朝早くから長蛇の行列。

夢見ますね・・・

当たったらどうしよう、
お前を幸せにできるかもしれない・・・

そんな思いでチケットを握りしめる人も
いるかもしれません。

今回からネットでもくじを販売するという。
そんな試みをインタビューすると

「そんな楽をしたらいかん！
　苦労して苦労してチャンと並んで買わないといかん！」ってお客のオジサン。
このオジサンには申し訳ないけど
苦笑しっちゃったよ、コイツ。

楽を夢見ず働かな～！


何気に聞いた永ちゃんの「居場所」
結構好きな曲のひとつ。

聞く度に男の愚かさが見えるよう・・・

「丁度いい傘を探せずに二人は・・・」
ずぶ濡れになりながら愛しき人の肩をギュッと抱き寄せ
凍えた手を包むことしかできなかった俺。

「丁度いい居場所が見つからずに二人は・・・」
俺の背中にしがみつく小さな手を
包んで走ったよ、どこまでも。

「丁度いいしあわせなんてあるのかい・・・」
背伸びして、欲出して、空回り。

何かを掴むところに、
どこかに行けば、
しあわせがあるのだろう！

そう思い走る姿を支える優しさは
一緒にいてくれる。

そんなはたらきのなかにあることが
しあわせだと気付くのです。

「何もなくてもしあわせだ・・・
　お前と一緒だぜ。
　飛び切りの最高の笑顔、
　ありがとう！」


ひたむきな愛ってありがたい。

この居場所に気付いてくれっておはたらきくださるのだから、
ず～っと。