金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

その顔を思うと

2018年11月18日 21時08分24秒 | 日々あれこれ
ジッとしとられんのよ・・・


癌が見つかってね、
力なく仰るご門徒。

でも、年齢が年齢だから
進行も遅く心配ないよって。

メニエルモあるし、しんどい身体。

もう、テレビの番でずっと横になっているのよ
って、力なく微笑まれる。

お佛壇に向かうと美味しそうな牡丹モチがお供えしてある。
「オバチャン、美味しそうなお供えが仕上がってますね」
「お茶、入れようか!」
「ゴメン、急いで次に行かんといけんのよ・・・」

そんな答えが返ってくるのもお見通し。
「包んでいますから帰っていただいてね・・・」
「すみません、勝手ばかりで・・・」

「そうやってよろこぶあなたの顔が浮かぶとジッとしとられないの。
 材料買ってきて作りました・・・」
「すみませ~ん!!!」


勿論、最高に美味しい牡丹モチはうれしいのです。
でも、何よりも増してそう思い立つ心の有難さ。

コイツはしあわせ者ですね!


コイツはコイツのペースで
追い越されようが、
馬鹿にされようが、

願生ります!!!
コメント
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