金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

愚か者よ

2015年03月18日 22時00分03秒 | 日々あれこれ
飛び出てくだされる・・・


コイツが京都にいる頃、
近藤マッチやショウケンが歌っていた「愚か者」
偶に友だちと飲みに行ったりするとよく歌っていました、

「お~ろ~か、ものよ!」って、懐かしい。

息子がまた京都に戻って行きました。
娘も一緒に行ったのですが用事が済めば娘はすぐに帰ってくれるとのこと。
布教が重なった坊守と3人で午後出発してしまいました。

「お互いに願生ろう!」
優しい微笑を浮かべつつ握手を交わし車に乗り込む息子。

あ~、また何もしてやれなかったな~・・・

それどころか愚かなコイツを勇気づけてくれる、
コイツよりはるかに大人な息子は、
「親父、願生れ!」って。

ご縁いただいて阿弥陀さまに向きを同じくさせていただきながら、
一緒に御飯いただきながら、
度々にコイツを見ては「親父、願生れ!」
そんな優しさを与えてくれていました。

嫌な思いばかりさせてしまった宇和島での18年。
息子にとって「故郷」って地が安らげない、
そんなところにさせてしまったコイツがいました。

本当に申し訳ない・・・

ご縁いただいてご門徒宅のお内仏の前、
飛び出て下さるように御立ち向かいのお姿に
かたじけなく涙がこぼれ出ました。

あ~、なんて有難いことか・・・

こんなコイツを一子地のごとく抱きしめてくださる。
我が息子にさえ優しくできないようなコイツを・・・
どうしようもない愚かなコイツを・・・

許す、許さんってものでなく
抱きしめずにおれない親の業。
そんな親の業を聞かせていただいたようなひと時でした。

また明日からバイト・・・

これもまた我が道とばかり微笑む息子。
ひたむきに歩む。

オレも願生ろう!

息子に負けないように、
大切に精一杯、
頂いたご縁を過ごさせて頂こう。
コメント
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