金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

カリフラワー

2015年09月04日 19時43分22秒 | 日々あれこれ
また、なっとるよ・・・


やっぱりコイツには向いてなかった。
お寺の和尚さんって言えば、
朗らかで
優しく
包んでくれそうなイメージでしょう。

昔話に出てくるような・・・

各ありたいと思うも
コイツは真逆でして
そんな慈愛の深い仏さまのような存在ではありません。

虫の鳴き声だけが聞こえる静かな食卓で
そんなことを話すと
坊守に否定されることなくバッサリ切り捨てられました、
「その通り!」って。

僧侶になっていなかったら何になっていたでしょうねって逆に問われ、
何もないコイツをまた突きつけられる。

少々、辛かったな~・・・

本当に何もないのです。
だから、寺にしがみついているのです。
ホンマの自分を抑え込みながら
昔話の和尚さんを被っている。

こんなにいい人ですよ~。
こんなに優しい人ですよ~。

これも何もないコイツの唯一の生業の姿。

恐ろしく、
深き罪を造ることです、コイツ。

唯々、外面を飾ることをイメージしているコイツの頭。
そんなことばかりで溢れており
他のことはなにもありません。

そのくせ、無駄に大きい・・・

「また、カリフラワーになっとるよ」って、ず~っと娘に言われていました。
散髪嫌いなので伸ばしっ放し。
終いには、ボワンボワンになって
どうにもこうにもならなくなります。

そろそろ、いかんと行けんな~ってブツブツ。

思い付いて行ってきました。

「すみませ~ん、いつも伸ばしっ放しで」
「いえいえ、大丈夫ですよ。ほんじゃ~切りましょうかね~」

カリフラワーに鋏が入れられます。
「グサリ、グサリ」2度ほど切ってバリカンに持ち替える。
鋏ではラチがあかんって思ったのでしょうか、
最近はバリカンで刈られます。

コイツ、刈り上げだけにはしないでって以前にお願いしてたのですが
最近ではお構いなしです。
コイツも、誰も見んからもうどうでもいいやって成されるがまま。

いつの間にやら、季節外れの土筆ん坊になっていました。

3か月程、ほったらかしです。
だから、カバーの上に重なっている髪を見ると3センチ程の長さ。

真っ白のモノ、
真っ黒のモノ、
モノトーンのモノ、

これもコイツと一緒に歩んでくれた相棒。
何も入っていない頭をカバーして一緒にコイツの外面となる。

何もできないコイツを支えてくれて・・・

お陰で無駄に大きな頭も軽くなりました。
これでお取り越し明けまで願生れます。
コメント
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