東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

組合せの問題(5)

2019-11-18 11:05:38 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、組合せの問題です。

問題は、
「0,1,2,3,4,5,6 の7個の数を一列に並べる。このとき、すべての連続する4個の数の和が3で割りきれるような並べ方は何通りか。」
です。

1,a2,a3,a4,a5,a6,a7
を条件を満たす並べ方とすると、
1+a2+a3+a4=(3の倍数)   (1)
2+a3+a4+a5=(3の倍数)   (2)
3+a4+a5+a6=(3の倍数)   (3)   
4+a5+a6+a7=(3の倍数)   (4)
になります。

ここで(1)+(4)から
 a1+a2+a3+a4+a4+a5+a6+a7
=a1+a2+a3+a4+a5+a6+a7+a4
=(3の倍数)
で、このとき、
+a2+a3+a4+a5+a6+a7
=0+1+2+3+4+5+6
=21
=(3の倍数)
なので、
4=(3の倍数)
です。

すると(1)と(4)から
1+a2+a3=(3の倍数)-a4=(3の倍数)
5+a6+a7=(3の倍数)-a4=(3の倍数)
です。

ここで、0から6までの3で割ったときの余りをまとめると、
数  余り
0 → 0
1 → 1
2 → 2
3 → 0
4 → 1
5 → 2
6 → 0
で、このとき、a4 を3で割ったときの余りは0なので、残りの余りは、0、1、2がそれぞれ2個ずつになり、したがって、(a1,a2,a3) と (a5,a6,a7) のいずれの組も、余り0、1、2の並び替えになります。

一方、(1)-(2)、(2)-(3)、(3)-(4)から、
1-a5=(3の倍数)
2-a6=(3の倍数)
3-a7=(3の倍数)
で、a1、a2、a3、a5、a6、a7 を3で割った余りは、a1 と a5、a2 と a6、a3 と a7 で同じになります。

以上をまとめると、
① a4 は、0、3、6 のいずれか
②(a1,a2.a3)と(a5,a6,a7)の組は3で割った余りが(0,1,2)の並び替え
③ 3で割った余りは、a1 と a5、a2 と a6、a3 と a7 で同じ
になります。

あとは組合せ数を計算してお仕舞いです。

①②③のそれぞれの場合の数は、
① a4 の選び方は3通り
② a4 を除いて残った数を3で割ったときの余りは0、1、2が2個ずつなので、(a1,a2,a3)と(a5,a6,a7)の2組への振り分け方は、2×2×2=8(通り)
③ a1、a2、a3 の数を決めるとa5、a6、a7 の数が決まるので、(a1,a2,a3)、(a5,a6,a7)の並べ方は3×2×1=6(通り)
です。

したがって、条件を満たす並べ方は、3×8×6=144(通り)で、これが答えです。


合同式を利用すると簡潔になります。