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へんないきもの日記

今日も等身大で…生きてます😁

旅先で出会った人情

2013-01-05 07:27:26 | 旅とランニング
 年末から昨日まで旧山陽道走り旅に出ていた。前半は、来年、失礼、今年・・・日本縦断するメンバー、そして昨年、トランスヨーロッパを完走したメンバーと一緒に。

 後段は、一人で岩国から広島まで(途中まで、埼玉のT中さんと一緒)、広島から先は、山陽道から離れて呉と宮島の観光オプションで。3日は、恒例の北九州のランニングメンバーと新春ラン&新年会。

 
 旅の途中、さまざまな人情に触れた。
 一日目、この日は朝から冷たい雨が降っていた。いっそ、雪ならよかったのに・・・!と誰しもが思った。雨はほとんど終日降り続き、どんな手袋も効果が無い。時間の経過とともに、指先はどんどん冷たくなっていく。そんな時に限り、街道の筋道で道に迷う。みんで知恵を出し合い、何とか正規ルートを発見。でも、ほとんどしゃべるのもおっくうになり、いっそこのまま国道へ行こうかとも考えた。

 ようやく道を見つけて登って行くと、道路を横切るオヤジがいて、何か話している。どうやら、すぐそこの小屋のようなところで休んでいけ・・とのこと。我々3人が入ると、そこは「あったか庵」と書かれた炭焼き小屋のような小屋。しかし、そこには火が燃やされ、切り株の椅子があり、十分、外気を避けて暖をとれる。そして、なんと、我々一人一人にホットの缶コーヒーが差し出された。ものも言えぬくらい口が寒さでかたまっていただけに・・・感謝、感謝!!

 そして3日目のこと・・・実は、この恩恵に授かったのは約10人中私だけ?みんなには、幻覚だろ?って言われるけど、本当だ。

 この日も、やや雨っぽい日、でも初日ほど寒くはない。山間の町を走っていると、急に左手からオジサンが現れた。散歩でもする格好で・・・すると、ハイ、と私に差し出したのが・・・紙コップに注がれた温かい緑茶・・・ふだん、緑茶なんて飲まない私だが、どんだけうれしかったかわからないし、緑茶が本当においしかった。あまりのナイスタイミングに、「どうして、ここを走ってるってわかったんですか?」と尋ねると、「さっき、クルマで走っていたら、あなたたちを見かけたので、そろそろ家の前を通る頃かと思ってね。」と。聞けば、オジサン、元ランナー。北海道マラソンに出たことがあるというから(当時の北海道マラソンは参加資格が厳しかったから)それなりの実力派だったと思われる・・・

 そして、観光オプションで訪れた宮島の帰り道、広島市内の電車、通称「ヒロデン」で広島港から広島駅へ向かう車中でのこと・・・男の子が両親に手を引かれ、電車を降りた。男の子がいた場所には、宮島の露店で買ってもらったと思われる「チャンバラセット」が・・・「お兄ちゃん、おにい・・・」となぜか私は声が出ない。そのまま傍観者になる・・・と、そこへ、一つとなりに座っていたオバサンが、すかさず「チャンバラセット」を手に出口向けて走り出した。運転手に「忘れ物です。」と言って、電車を降り、すでに電車を降りて信号待ちしていた親子に届けた。そして何事もなかったかのごとく、再び電車へ。関心したのは、自分の荷物を電車に置いて降りて行ったこと。見習わなくては。


【番外編】
 広島に向かって走っていると、後ろから大音量の軍歌が流れてきた。こんな狭い道を右翼の街宣車が通るんか。思わず、「やかましい~」と言いながら走っていると、音量が小さくなった。やば、聞こえた。内心ヒヤヒヤしつつ、でも、なんで聞こえたんやろ?と不思議に思って振り返ると・・・右翼の街宣車だと思っていたのは、自転車に二人乗りしている少年だった。

 上で紹介した電車内での武勇伝?は、実は自分の荷物を持ったまま電車を降りて、そのまま走り去ると、なんてことはない、無銭乗車だよね~なんて、フェイスブックに書いたら、落語家の師匠曰く、「実は同様の話で居酒屋バージョンがある。でも、居酒屋での飲食代より、電車賃150円の方がせこくていいね!今度、使わせて貰うよ!」って。ひょんなところでお役に立てて何よりでした(笑)アハっ。