グローバル・ナビ by 杉山哲夫

海外資産運用コンサルタントのつぶやき

6/13-6/17 3株式市場動向 BREXIT(ブレギツト)に強い警戒感

2016年06月18日 | 金融市場
世界の金融市場はブレギツトに対する強い警戒感に影響され同時株安展開でした。BREXITの文字は欧米の紙面を連日見出しとなる状態です、ではBREXITとは何でしょう(英国のEU圏からの離脱)欧州から離脱の合成語です:来る23日木曜日に英国はEU圏にとどまるか離脱するか国民投票をします、もし離脱すればその影響は英国当事国のみならず世界中に大きな影響を及ぼします:ここ1-2週間の日本のマスコミの報道も事の重大性を認識し始めています;: 英国内の世論は離脱派が多少優勢と伝えていましたがついに残留派の国会議員が撃たれなおかつ刺殺される異常な事態も誘発英国内でのすべての投票に対するキャンペーンは中止されているようです: 英国は4つの国から成り立つUNITEDKINGDOMです;ウエールス、ブリテン、スコツトランド、そして北アイルランドで成り立ちます、数年前に独立を希望しEUに正式に加盟したいスコツトランドは離脱が決まれは独立を宣言するでしょう、もしそうなれば英国海軍の拠点が位置するスコツトランドの離脱独立は残り3国はどのようにして国家として存続するのでしょう、のみならず欧州EU圏の単一金融市場に英国はアクセスできなくなり、合わせて英国に存在する(シテー)は多くの国が欧州内に移動し英国金融市場は事実上崩壊するかもしれないのです: すでにユーロと英国ポンドは対ドルレートが大幅に下降しています: 皮肉にも日本円は安全通貨として多くの買いが入り円の高値は103円後半をテストしています:離脱の要因はEU圏における各種の規制と移民問題です: 他人に干渉されることを嫌い英国独自のアイデンテテーを堅持したい英国の国民性は当初からEU圏に加盟することには懐疑的でした、一れとしてユーロを通貨として採用せずポンドを堅持していることなどです: 米国にとつては英国の離脱は重大事です、地政学的のみならず外交上もすべてやり直しとなるのです:
離脱後のドイツ、フランスの動向が焦点となります: 米国の政策金利引き上げ、原油市場の動向、大統領選挙戦とは23日まですべて見送りです: 金融市場のリスクは描き切れません:筆者は離脱となれば日本円は100円に挑戦、株式市場は225基準で14500-14000円まで瞬時に示現するとみます: すべてはそれからです:

世界市場の動向は下記します:

アジア地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
NIKKEI 225 15,599.66 165.52 1.07% -6.79% -22.68% 6/17/2016
TOPIX 1,250.83 9.27 0.75% -6.89% -23.31% 6/17/2016
HANG SENG 20,169.98 131.56 0.66% 1.60% -24.63% 6/17/2016
CSI 300 3,110.36 15.69 0.51% 1.04% -32.92% 6/17/2016

欧州地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
FTSE 100 6,021.09 70.61 1.19% -2.20% -10.27% 6/17/2016
DAX 9,631.36 80.89 0.85% -2.87% -12.76% 6/17/2016
CAC 40 4,193.83 40.82 0.98% -3.68% -12.91% 6/17/2016

アメリカ地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
DJIA 17,675.16 -57.94 -0.33% 1.00% -1.89% 6/17/2016
S&P 500 2,071.22 -6.77 -0.33% 0.92% -1.84% 6/17/2016
NASDAQ 4,800.34 -44.58 -0.92% 0.65% -6.19% 6/17/2016

24日に寄稿します、お待ちください

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