グローバル・ナビ by 杉山哲夫

海外資産運用コンサルタントのつぶやき

EREXIT示現以後世界金融に変化、米国の経済は現状は堅調?

2016年07月17日 | 金融市場

英国のEU離脱が示現して以降は株式市場に関す限り市場は意外な展開が始まりました: しかしこの事象はあくまでも短期的な動向であり2年以上の月日がかかる英国の正式なEUからの離脱宣言がまずありそこからの新しい英国の首相であるMAY氏の手腕にすべてかかるのです、閣僚も選出が決まり離脱派の人材特にリーダーでもあつたジョンソン氏の外相就任は意味がありそうです、女性閣僚8人は史上初めてであり、女性の首相はマーガレツト サツチャー女子以来です。
米国の5月の雇用数値を観測し米国の投資家、すべての金融マンたちは政策金利の引き上げは当分無理2017年になるとの観測でした、ところが6月の雇用数値は驚きの287Kプラスであり市場のセンチメントは突如変わり株式市場に資金の流入が始まり、米国ドルの対主要通貨に対しも強気に変化日本円は一転円安にぶれはじめ日本の株式市場も15日までには16,497円と回復しました、その間英国は米国のウオール街との連携強化の外交戦略に入り、英国自体も金利の離脱後の金利引き下げは行わず、債券買い入れによる経済刺激先を見送り週間では0.22%、月間では10.76%株価の上昇を示現しています、225も月間では+5.76%の上昇となりました、ここではあくまでの現状までの英国と米国の経済、金融市場の観測に基ずく動向であることに留意すべきです: 米国の週間動向は下記となり、合わせて世界市場の動向と比較してください:

アジア地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
NIKKEI 225 16,497.85 111.96 0.68% 5.76% -20.11% 7/15/2016
TOPIX 1,317.10 5.94 0.45% 5.30% -20.80% 7/15/2016
HANG SENG 21,659.25 98.19 0.46% 7.38% -14.78% 7/15/2016
CSI 300 3,276.28 -0.48 -0.01% 5.33% -21.08% 7/15/2016

欧州地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
FTSE 100 6,669.24 14.77 0.22% 10.76% -1.56% 7/15/2016
DAX 10,066.90 -1.4 -0.01% 4.52% -13.76% 7/15/2016
CAC 40 4,372.51 -13.01 -0.30% 4.26% -14.67% 7/15/2016

アメリカ地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
DJIA 18,516.55 10.14 0.05% 4.76% 2.38% 7/15/2016
S&P 500 2,161.74 -2.01 -0.09% 4.37% 1.65% 7/15/2016
NASDAQ 5,029.59 -4.47 -0.09% 4.78% -3.47% 7/15/2016


Index starting week ending week change  change% YTD%

DJIA 18146.74 18515.11 368.37 +2.0% +6.3%

NASD 4956.76 5029.59 72.83 +1.5% +0.4%

S&P500 2129.33 2161.65 31.75 +1.5% +5.8%

R2000 1177.33 1206.43 29.10 +2.5% +6.2%

長い間NASDは年初来の数値がネガテブでしたが先週ついに0.4%のプラスに展開したことに注目すべきです、上記の上昇傾向の背景にはFRBが政策金利の引き上げを7月に行うとの予測は2.4%、12月に引き上げとの観測は47.6%と依然として弱気です、英国とEUとの離脱交渉の今後の推移は不透明であり、ドイツのメリケル首相の(事前交渉は受け付けないし配慮しない)との発言を考慮すると新首相MAYは前途多難の感があります:来週からの米株式市場はアルコアの決算報告をはじめ第2四半期の発表等もあり市場は金融市場は内容分析等今後の米国株式の動向を観測するのに以上に有益な週間となるでしょう:今のところ経済指数はCPI、小売り数値、鉱工業といずれも予測の範囲です、市場は日銀の28日、29日に新たな経済刺激策等の発表があるとの期待感があります、日径225の動向に注目します、合わせてドルの対日本円の動向も目が離せません、107.35銭に挑戦するとみています:













BREXITの先行きは当面米株式市場は無視、自国の経済に焦点を?

2016年07月09日 | 金融市場

7/8までの米国市場の展開


アメリカ地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
DJIA 18,146.74 250.86 1.40% 1.58% 2.18% 7/8/2016
S&P 500 2,129.90 32 1.53% 1.61% 2.57% 7/8/2016
NASDAQ 4,956.76 79.95 1.64% 1.27% -0.82% 7/8/2016

週間動向との比較

Index Started week ended week change change% YTD%

DJIA 17949.47 18146.74 193.37 1.1% 4.1%
NASD 4862.57 5956.76 94.19 1.9% -1.0%
S&P500 2102.96 2129.90 26.95 1.7% 4.2%
R2000 1156.75 1177.90 21.15 1.8% 3.7%

数値的には非常に良いのですが金曜日の経済指数がすべてでした、持続できるのか???です
上記の大幅な伸びの要因は6月の雇用関連の経済指数です,175Kの予測に対し287Kと5月の異常に近い低い数値に対する市場の反応とみるべきです、米国経済の景気は落ち込んではいないとの観測が急速に浮上しています、FRBの政策金利の引き上げ観測が投資家の間に今月末にでもありうると可能性も浮上しています、日本円は一時101円前半まで円安にぶれましが持続できず100円前半で終了し政策金利の引き上げは依然としてまだ無理とのセンチメントを表しています、雇用の増加と比較して時間給の賃金の上昇が予測の0.2%に対して0.1%しかないとの報に焦点が集まりました、10年債券のイールドは1.368%と史上最低数値で終了しています、市場の観測とコンセンサスを先物市場から見れば金利の引き上げは9-11月との見方もあれば来年の6月まではないと。見方すらあるのです:

BREXITの先行き観測が英国の首相の再任すらない中では不透明でEUに対する離脱宣言がいつ行われるのかも現状では不明なのです、EU問題はまず現状は考慮せず米国自体の経済の現況と大統領選挙年は株式が好調との過去の経験則から年初来の高値を示現しているとの見方しかありません:日本市場は明日10に参議院議員の入れ替えの投票が行われ来週の日本市場は安倍政権の今後の動向に焦点が当たるでしょう: もし与党が3分の2を占めれば憲法改正がこの先の政局を左右しそうです、アベノミクスを公約の野党との成功の形に持続するためにも経済対策を日銀とともにどのように行うか日本円の100円割れを防ぐためにもどのような対策をしなければならいか野党とのこの先の駆け引きも過熱するでしょう:






BREXITが現実に: 英国民は正しい選択をしたのだろうか?

2016年07月03日 | 国際・政治

2016年7月3日  歴史的なデキゴト激動の6月23日

BREXITが現実となり英国国民の将来を熟慮しない感情が理性を超えた投票の展開は大きな禍根を残すものと展望されます:
リーマンショツクよりも深刻な地政学的にも経済、外交的にも大きな衝撃をもたらすBREXITが現実のものとなりました、英国民の多くは離脱することの先行きに対する十分な理解もなく国民投票した翌日からの世界的な反応と自国内からの再投票の要望がインターネツト上で300万人を上回るような事態を示現してしまいました、23日(24日JST)の金融市場の反応は直前までのマスコミの情報が残留派が優位との分析を信じ株式市場等はむしろ上昇志向が強く、23日市場オープン時からは投票の内容が暫時公開されるにつれ売りが先行し離脱確実と報道される前後には米国の株式市場はダウベース$600を超す下げとなりました、24日に入るとアジア市場は全面的なパニツク展開となり225は一時は14500円の最悪水準も視野に入る展開となりました、日本円は99.99銭の円高を一時ですがつけていました(終了時には102円の水準に落ち着きましたが):
この先どのような展開になるのか2-3年の長期にわたるカオス、不透明な歳月が移行するでしょう: 
7月1日金曜日までの米国市場の展開は4日月曜日が独立記念日のため市場は休日となるため3連休中の展開が不透明の中理解に苦しむ高値引けとなりました: 離脱確定のイムパクトが過剰な反応なのかそれに対する冷静な観測なのか苦しい展開です:英国国内PITコインは異常な高値でした、投票まえは先週のブログにもコメントしましたがむしろ離脱の観測があることに対する警戒心を反映したポートフォリオです:金価格などは5連騰となり5年ぶりの高値$1338.90/onzで終了しています:
10年債は1.381%と史上最低の水準、  金融市場は日本含め事態に対応する金融緩和等の対策を英国中央銀行並びにECBに期待することも株価上昇の先読みかもしれません: 今後の米国市場の焦点は経済指標次第で政策金利の動向が左右されることもあり冷静な観測が必要となります:  日本円のこの先は大きくは105.35銭から95.35銭のレンジ、小幅では100円を挟み2.50銭の+―とみています:多少市場が落ち着くまでは新たなポートフォリオの構成は見送るかもしれません: 今のところは順調なので: 

筆者は最近では多数決に対して大きな疑問を持ち始めています、英国の先行きの運命を決める国民投票が僅差で離脱が決まりました、PARADOX(ギリシャ語)です: 多数決は3分の2がすくなくとも受け入れることができる水準だと思います、憲法の改正等は3分の2のひょうけつでしょう、もし憲法改正が国民投票になる場合あなたはどうしますか? 欧州離脱は法的拘束がないとのことですが果たして再投票は可能なのでしょうか? 次期首相の有力候補であるメイ内相は再投票はあり得ないと述べています、しかし離脱派のウソの公約(投票後ウソを認める)等を含め政治家のウソの公約は免罪符なのでしょうか?日本の政治家も多くがウソの公約だらけです、米国の大統領候補も同様です。民主主義そのものがターニングポイントに来ているような気がする今日昨日です。  杉山拝

EREXITが現実に、今後の展開は?6月の展開は?

2016年07月03日 | 国際・政治
2016年7月3日

EREXITが現実となり英国国民の将来を熟慮しない感情が理性を超えた投票の展開は大きな禍根を残すものと展望されます:
リーマンショツクよりも深刻な地政学的にも経済、外交的にも大きな衝撃をもたらすBREXITが現実のものとなりました、英国民の多くは離脱することの先行きに対する十分な理解もなく国民投票した翌日からの世界的な反応と自国内からの再投票の要望がインターネツト上で300万人を上回るような事態を示現してしまいました、23日(24日JST)の金融市場の反応は直前までのマスコミの情報が残留派が優位との分析を信じ株式市場等はむしろ上昇志向が強く、23日市場オープン時からは投票の内容が暫時公開されるにつれ売りが先行し離脱確実と報道される前後には米国の株式市場はダウベース$600を超す下げとなりました、24日に入るとアジア市場は全面的なパニツク展開となり225は一時は14500円の最悪水準も視野に入る展開となりました、日本円は99.99銭の円高を一時ですがつけていました(終了時には102円の水準に落ち着きましたが):
この先どのような展開になるのか2-3年の長期にわたるカオス、不透明な歳月が移行するでしょう: 6月の最終週間の推移を下記します: 分析してみてください:

アジア地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
NIKKEI 225 15,682.48 106.56 0.68% -5.77% -23.65% 7/1/2016
TOPIX 1,254.44 8.62 0.69% -6.19% -24.07% 7/1/2016
HANG SENG 20,794.37 358.25 1.75% 0.16% -20.78% 6/30/2016
CSI 300 3,154.20 0.28 0.01% -1.10% -18.83% 7/1/2016

欧州地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
FTSE 100 6,577.83 73.5 1.13% 5.93% -0.12% 7/1/2016
DAX 9,776.12 96.03 0.99% -3.24% -11.60% 7/1/2016
CAC 40 4,273.96 36.48 0.86% -3.34% -11.11% 7/1/2016

アメリカ地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
DJIA 17,949.37 19.38 0.11% 0.80% 1.24% 7/1/2016
S&P 500 2,102.95 4.09 0.19% 0.18% 1.26% 7/1/2016
NASDAQ 4,862.57 19.9 0.41% -1.62% -2.93% 7/1/2016

Index Start week End Week change  change% YTD%
DJIA 17400.75 17949.37 548.62 3.2% 3.0%
Nasd 4707.98 4862.58 154.89 3.3% -2.9%
S&P500 2037.41 2102.95 65.54 3.2% 2.9%
R2000 1127.54 1156.90 29.36 2.6% 1.8%

7月1日金曜日までの米国市場の展開は4日月曜日が独立記念日のため市場は休日となるため3連休中の展開が不透明の中理解に苦しむ高値引けとなりました: 離脱確定のイムパクトが過剰な反応なのかそれに対する冷静な観測なのか苦しい展開です:英国国内PITコインは異常な高値でした、投票まえは先週のブログにもコメントしましたがむしろ離脱の観測があることに対する警戒心を反映したポートフォリオです:金価格などは5連騰となり5年ぶりの高値$1338.90/onzで終了しています:
10年債は1.381%と史上最低の水準、  金融市場は日本含め事態に対応する金融緩和等の対策を英国中央銀行並びにECBに期待することも株価上昇の先読みかもしれません: 今後の米国市場の焦点は経済指標次第で政策金利の動向が左右されることもあり冷静な観測が必要となります:  日本円のこの先は大きくは105.35銭から95.35銭のレンジ、小幅では100円を挟み2.50銭の+―とみています:多少市場が落ち着くまでは新たなポートフォリオの構成は見送るかもしれません: 今のところは順調なので:  杉山拝