グローバル・ナビ by 杉山哲夫

海外資産運用コンサルタントのつぶやき

波乱の1月 最終週間動向 日銀の最終金融緩和スタンス もう後がない

2016年01月31日 | 筆者のひとりごと
波乱の2016年 1月の最終日主要国の株式市場大幅反騰 日銀の史上初の金融政策 マイナス金利ついに発動、アベノミクスの危機にカンフルとなるか世界が注目しています: 世界経済のネガテブ要因一つである原油相場がOPECvsNonOPECの話し合いにイランは生産調整に賛成はしないと述べましたがWTI原油価格は一時$35.00まで上昇終了時には$33.73/bblと1.5%のプラスです:

アジア地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
NIKKEI 225 17,518.30 476.85 2.80% -7.96% -0.88% 2016/1/29
TOPIX 1,432.07 39.97 2.87% -7.45% 1.20% 2016/1/29
HANG SENG 19,683.11 487.28 2.54% -10.18% -19.68% 2016/1/29
CSI 300 2,946.09 92.33 3.24% -21.04% -14.22% 2016/1/29

欧州地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
FTSE 100 6,083.79 152.01 2.56% -3.65% -10.67% 2016/1/29
DAX 9,798.11 158.52 1.64% -9.78% -8.75% 2016/1/29
CAC 40 4,417.02 94.86 2.19% -6.05% -4.63% 1900/1/0

アメリカ地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
DJIA 16,466.30 396.66 2.47% -7.08% -5.46% 1900/1/0
S&P 500 1,940.24 46.88 2.48% -6.65% -4.01% 1900/1/0
NASDAQ 4,613.95 107.28 2.38% -9.67% -1.48% 1900/1/0


日銀の市場参加者が驚くマイナス金利政策導入(-0.1%)は投資家の買い意欲を誘発日欧市場が上昇し米国株式市場も原油市場のWTI+1.5%動向あわせて好感し大幅高にて終了しています、世界的に資金コストが低下し運用コストの低下と合わせ安心感が要因です:しかしDJIAの1月の下落率は958ドル(-5.5%)であり昨年8月以来の下げ幅です:需要と供給のバランスに悲観的な観測をし世界市場の大きなネガテブな要因である原油市場はOPECvsNonOPECの話し合いの進行に好感し一時はWTI原油価格$35.00まで上昇しましたが生産調整にはイランが同調しないとの報も入りWTIは$33.73 で終了しましたがこれも株式市場の上昇の大きな要因です:テクノロジー関連MSFT,FB,AAPL等もふくめhighBetaチツプメーカは値を戻しました半導体数値 PHLX +4.6%です。 過日にもコメントしましたが産業経済の先行指数と観測されるダウ運輸関連指数は$6906. +204.79 +3.9%です: 債券市場では各国の国債金利差を考慮した新たな戦略が始まります:長期金利の指標となる10年債は1.93%のイールドです。米国経済並びにFRBの金利政策にも影響する経済指数は強弱があり不透明感を増しています:
商品先物市場: WTI $33.62/bbl Brend oil $34.74 Natural Gas $2.30
Gold spot $1121.28 +2.88 April $1116.40 +0.80 Silver 14.26 copper $
206.70 +1.56 と先物市場は活生し始めています、更なる先物物市場の
        活生が望まれます
週間動向のみ

 指数  週初め  週末     週間変化 
DJIA    16093.51-16466.30 +372.79 +2.3%
NASD 4591.18-4613.95 +22.77 +0.5%
S&P500 1906.90-1940.24 +33.34 +1.7%
R2000 1020.76-1035.38 +14.62 +1.4%

S&P500の10セクターの中で8セクターが0.7%-4.3%週間としては上昇しましたが日常消費財,公共とテレコムの3部門のみだけがプラスで1月は終了し残りはすべてマイナスでした


原油市場に変化、米国市場 株価反騰

2016年01月27日 | 筆者のひとりごと
アジア地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
NIKKEI 225 16,708.90 -402.01 -2.35% -10.98% -5.96% 2016/1/26
TOPIX 1,360.23 -32.4 -2.33% -10.29% -4.64% 2016/1/26
HANG SENG 18,860.80 -479.34 -2.48% -14.80% -23.97% 2016/1/26
CSI 300 2,940.51 -188.38 -6.02% -23.39% -17.75% 2016/1/26

欧州地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
FTSE 100 5,911.46 34.46 0.59% -5.49% -13.73% 2016/1/26
DAX 9,822.75 86.6 0.89% -8.44% -9.03% 2016/1/26
CAC 40 4,356.81 45.48 1.05% -6.57% -6.81% 1900/1/0

アメリカ地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
DJIA 16,167.23 282.01 1.78% -7.89% -8.55% 2016/1/26
S&P 500 1,903.63 26.55 1.41% -7.64% -7.46% 1900/1/0
NASDAQ 4,567.67 49.18 1.09% -9.52% -4.28% 1900/1/0

ダウ運輸関連平均の数値は米国経済活動の先行指数です

2016年01月26日 | 筆者のひとりごと
米国市場のDow Jones Transportation Ave.は米国経済の先行指数といわれます、週明けの市場では6651.78 -126.76 -1.87%と非常に悪い数値です
市場筋ではダウ運輸関連指数は20年ぶりの悪い展開を予測させると述べています、チャート上では3000レベルが1992年以来の支持線とみられており、5500レベルリーマンショツク前の高値であり3000レベルはその時点でのサポートラインでした、現在はその水準から観測すれば161.8%の上昇点にあり5500水準に向けて下降しているチャート上での展開です,市場投資家の心理的なネガテブな要因と観測され重要視されています、ボーイング、フォード、鉄道部門 ではKSU,CSX, UNPと大手三社の株価も売り込まれています、、原油、中国等の展開が米株式市場の最近の悪い展開要因といわれますが米国経済の活動の動向は航空、陸上、海上等すべて関連銘柄の株価動向に代表されるのです:今後の株価動向の中にダウ運輸関連義数も必要かもしれません 週明けの米市場ではエネルギー関連(-4.5%)、素材関連(-3.3%)、金融関連(-2.3%)とS&P500 10セクターの中の下降幅の主たる部門です: 債券部門は株式市場からの資金移動もあり値を上げ10年債券のイールドは2.1%となりました:
最近の商品先物市場の展開は活性が所見できません、CRB商品指数は160.97と1年前の原油140ドル、CRB 250等の数字が考えられません、商品先門市場の活性が始まらなけれ経済が活性し始めたといえないのです: WTI原油価格は再び30ドルを割り込み$29.80と-7.42%です

週明けの米市場 27日FOMC待ち、原油売られる、買いムードなし

2016年01月26日 | 筆者のひとりごと
欧州地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
FTSE 100 5,877.00 -23.01 -0.39% -6.04% -13.99% 2016/1/25
DAX 9,736.15 -28.73 -0.29% -9.24% -8.58% 2016/1/25
CAC 40 4,311.33 -25.36 -0.58% -7.55% -7.10% 1900/1/0

アメリカ地区
指標 数値 増減 変化 1ヶ月 1年間
DJIA 15,885.22 -208.29 -1.29% -9.50% -10.11% 1900/1/0
S&P 500 1,877.08 -29.82 -1.56% -8.92% -8.52% 1900/1/0
NASDAQ 4,518.49 -72.69 -1.58% -10.50% -5.03% 1900/1/0

アジア地区はポジテブ展開でしたが欧州、米市場は大幅なネガテブ展開でした

新常態、内需活性にシフト? 現状は異状態です

2016年01月24日 | 筆者のひとりごと

中国 新常態 内需活性? 外交に専念 何かが違う

昨年来の中国経済のあまりにも悲惨な経済の事象は何が原因なのか、中国経済びに株式市場の崩壊に近い動向は中国だけの問題ではなくその影響は世界同時株安の事態を招き、さらに経済の先行きの活性が望まれない実情からは天然資源市場の低迷を招いています、素材関連のみならず原油等の需給バランスを崩しエネルギー市場には最悪の影響を与えています、まず中国政府が大改革をしなければならないのは《過剰投資》の清算、過剰労働力の他分野《サービス関連》への移行、(過剰債務の清算)です、製造業等の人件費は過去10年で4倍といわれています、更に人民元の対ドルレートの8.225元の長い間の為替レートを徐々に切り上げを始め昨年ついに6.05元:1US$までの移行は付加価値を伴わない各種商品が他の先進国との輸出競争に敗れ自国内の輸出産業に壊滅的なダメージを与え習政権は人民元の国際ルールを無視した対ドルのレートを突如6.4880元まで切り下げチャイナショツクの幕開けにしてしまいました、人民銀行の再度にわたる資金の市場金融機関に対する放出も国営企業に対して優先され民間企業は《闇銀行》の高利の資金を借りざるを得ずさらに事態を悪化させているのが実情なのです、世界の投資家は中国経済の実状はGDP7%どころでは4-5%ぐらいが本当ではないのかと疑問を持ちそれまでに投資導入されていた外資の還流が加速し始めました、原油価格の最高値から2-30%の水準まで価格が低下し中東の多くの国々《サウジ》は赤字財政となり投資資金の引き上げを始めたのです、ブラジル等他の新興国にも同様な事態が起こり今後も継続するでしょう、米国は超低利政策から引き上げに転じる唯一の国です、しかしその米国経済にも変調の兆しが所見されます、ダウ運輸指数の継続的な安値です、この指数は経済の先行指数とみられているのです、欧州や日本は更なる金融緩和が必要な事態です、世界経済はまさにカオス事態です、中国経済のハードランデングすら起きても不思議はないのです:日本経済も正念場に来ています、人工的な中国方式のPGIF等による株価対策は海外勢に売り場を提供するようなものです、26日の米国のFOMC待ちが実情であり賢明な行動です