小野市役所ロビーで開催されている有馬真美子さんの水彩画展『生命(いのち)を描く』を観てきました。
有馬さんは、猫や鳥などの動物たちを表情豊かに水彩画で描かれます。赤ちゃんなどの人物画にも取り組んでおられます。有馬さんの水彩画は、動物や人物の目、表情全体、背景を見る中で、一つの物語が生まれてきそうです。有馬さんは、絵本の挿絵を手掛けてこられたそうですから、一枚の絵を通して物語が分かるのかもしれません。
小野市役所のロビーには、所狭しと有馬さんの水彩画が展示されていました。一枚一枚の絵に魅入られました。その中でも、私が気に入った作品は、『鹿王』と『イヌワシ』です。
『鹿王』は、王と呼ばれるのにふさわしい凛々しい鹿の上半身が描かれています。多くの鹿たちを従え、鹿たちの安全を守るづ脳と決断力を持っているように絵を見ていた考えました。『イヌワシ』は、鋭い眼光を持つ親鳥と2匹のひな鳥が描かれています。背景には岩肌が見える厳しい山が描かれています。
また、『さくらみみのさくら猫』も描かれていました。さくら猫とは、捕獲された後に、不妊去勢手術を受けて地域に戻された猫のことです。不妊去勢手術を受けたあかしとして、耳を桜の花びらのようにV字カットされています。有馬さんの猫に対する優しい想いが伝わってきました。一人でも多くに方々に、観ていただきたい作品展でした。
有馬さんは肖像画も書かれているそうで、自分の家族や大切なペットを描いてもらえるそうです。皆さんも、依頼されたらいかがでしょう。