東野としひろ活動NEWS

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『墨彩画爛漫』

2016-05-21 04:40:55 | 地域行事
 西脇市旧來住家住宅では、5月18日~31日の会期で、『墨彩画爛漫』と題された北詰教室の皆さんの作品展が行われています。『墨彩画爛漫』と題されている通り、北詰八千代先生の作品をはじめ教え子の皆さんの力作が、数多く展示されています。



 北詰教室の皆さんの墨彩画展は、毎年この時期に旧來住家住宅で行っておられます。13名の教室生の皆さんは、月2回のペースで行われる教室で、北詰先生の指導のもと、熱心に墨彩画に取り組まれています。



 私もよく知っている光風流の長谷川操先生も、5年前から北詰教室で墨彩画に取り組まれています。ご高齢ですが、いけばなだけでなく墨彩画等の新しい分野にも挑戦されている姿勢に感心します。また、梅吉亭で『日替わりシェフ』として頑張っておられる來住さんや中川さんの作品も見せていただきました。忙しい生活の中でも、自分の時間を見つけて取り組まれておられます。



 会場に展示されている作品は、どれも意欲的な作品ばかりで、素晴らしかったです。その中でも、北詰先生の作品は、やはりさすがと感心しました。北詰先生の作品の中、禅宗で有名な『雪中断臂』と『不識』(ふしき)について描かれた墨彩画がありました。私はよく知らなかったのですが、北詰先生が丁寧に説明してくれました。
 『不識』は、梁(中国)の武帝と達磨大師の間で取り交わされた問答の中で達磨大師が答えた言葉です。不識は、「しらぬ」ということではなく、「ただ頭の中で考えたり、本で学んだ知識などでおしはかれるものではない。あらゆる偏った見方、考え方を捨てて、仏様に身も心も預けて、仏様とともにその教えに生きるとき、初めて真理と自分とがひとつになり、悟りがひらけて、自分も仏様になれるのだ」ということです。慧可(えか)が達磨大師に仏法を求めた時、達磨大師は“仏法を求める人は、自分の身体を身体にすることはできない。自分の命を命にする事はできない」と言いました。そこで、慧可は雪の中で何日間も立ちつづけた後、自分の腕を切り落として、その決心を示したのです。達磨大師は慧可の決意を知って、仏法を教えることにしたのでした。この『雪中断臂』は禅宗の有名な話しとして広く伝えられています。



 良いことを教えていただいたと、喜んでいます。会場入り口に、会場に来られた方々へのお礼として、次の文が掲載されていました。
 「ようこそ、ようこそ。おかれた場所で咲きなさい。そんな言葉を信じながら、日々描くことに専念して来たのでございます。何かを感じ、何かをそっ と温めて帰っていただければ、幸いに想うのでございます。」
 北詰教室の皆さんには、健康に留意され、これからもお元気で墨彩画に取り組まれ、良い仲間づくりをしていただきたいと願っています。
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