東野としひろ活動NEWS

東野としひろの活動報告やメッセージをお届けします。

村上しま子人形展

2017-08-12 04:21:25 | 地域行事
 村上しま子さんの人形展が、西脇市茜が丘複合施設「みらいえ」で8月10日~16日の一週間、開催されるという案内をいただき、初日に楽しみに行ってきました。



 会場には、多くの方が詰めかけておられ、村上さんが製作された人形を熱心に見入っておられました。村上さんの会場におられ、新聞記者の取材を受けておられました。また、村上さんをしっかり支えてくださっている絵手紙の北詰美千代先生も、手伝われていました。
 村上さんは鳥取県出身で、織物会社へ集団就職で西脇に来られ、和田町にお住いのご主人の結婚されました。



 村上さんのお兄さんは、昭和20年5月にフィリピンで戦死されたそうです。お兄さんの遺骨を抱いた時の悲しさを、自分の得意な和裁で、人形作りを始められました。空襲警報で防空頭巾をかぶって逃げている様子や白い鉢巻をし「本土決戦」に備えて竹やりを持つ婦人達、兵士を送る母と子、遺骨を抱いた婦人像など、様々な戦時下の様子を人形を通じて表現されておられます。



 村上さんの人形展は、1994年(平成6年)に地元和田町公民館で開かれたのをスタートに、県下各地開催されてきました。私が町長時代に、黒田庄町平和展で、平成12年に中央公民館(現黒っこプラザ)で開催させていただきました。
 人形展は、今年で24年目を迎えますが、東京の昭和館に人形を寄贈するために、今回で最後の展示会なるそうです。残念ですが、東京都の常設展で、多くの方々に村上さんの作品を見ていただけることは素晴らしいことだと思っています。



 村上さんの人形展を見ると、自然に平和の大切さを実感できます。ぜひ、多くの方に、特に子ども達や若者にも見てもらいたいと願っています。村上さんは、「戦争は決して繰り返してはならない。そして、つらくても懸命に生きた人たちの姿は忘れてはならないと思う。日本人の心を伝える人形を作って生きたい。」と力強く話されていました。
 久しぶりにお会いした村上さんは、相変わらず元気で、会場を訪れる方々に声をかけておられました。これからも、健康には十分気を付けられ、人形を通じて村上さんの想いを伝え続けていただきたいと、強く願っています。
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