東野としひろ活動NEWS

東野としひろの活動報告やメッセージをお届けします。

特別養護老人ホーム『なごみの杜』

2014-06-07 05:25:40 | 福祉・医療
 先日、6月議会で介護保険制度について一般質問を行いたいと思い、小野市民病院後に建設された社会福祉法人栄宏福祉会の特別養護老人ホーム『なごみの杜』の廣田施設長に話を伺ってきました。



 廣田施設長は、2年半前、私が訪問介護ヘルパー2級資格を取得したいと思い、講習会に参加した時、講師の先生でした。当時、社会福祉法人栄宏福祉会の特別養護老人ホーム『ぬく森・こもれび』の施設長でした。5日間の実習もお世話になり、以来いろいろとお世話になっています。
 『なごみの杜』と『ぬく森・こもれび』の理念は、「住み慣れた地域で共に楽しく生きる感謝の心を持ち、正直に職務を遂行する」です。利用者の方や家族の目線を大切に、高齢社介護の仕事を崇高な職務として考える廣田施設長の思いでもあります。



 介護保険制度は、平成12年4月に始まり、3年に一度の見直しが行われています。保険料も、当初の倍以上の負担になっています。介護保険法の改正により、来年4月より、要支援1・2の方が地域支援事業に移行され、各市町の取り組みに任されます。国は、施設介護から在宅介護にシフトを強め、市町の取り組みに任せる方向が打ち出されています。そのため、各市町の取り組みの力量が問われると、廣田施設長は強調されました。
 介護保険の利用者が急増し、「年金は減らされるのに、介護保険料が倍になっている。高い保険料を取ながら、利用したいときに利用できない」と、高齢者の方は嘆かれています。在宅介護を続けるためには、利用したいときに在宅サービスが利用でないとだめです。特に、ショートスティの充実が必要だと話されます。現在、ショートスティが特養待ちのロングスティになっており、在宅で介護を頑張っている方がショートスティを利用できません。
 また、保険外のサービスを市町が提供するためには、高齢者介護の有料ボランティア(サポーター)の要請が急務です。60代から70代の元気な高齢者の活用が必要だと話されました。
 さらに、介護職が素晴らしい仕事であるとの教育を、小・中学校の授業で意識的に取り上げてもらいたいとも話されました。将来、介護職員が増えないと、超高齢社会を支えきれないからです。
 そして、行政任せではなく、地域が自分たちでできることは自分たちで頑張ろうという意識が重要であること、「福祉案内人」(福祉コンシェルジュ)の養成をはかり地域力をアップさせることが必要であると話されました。
 廣田施設長のお話を伺っていると、介護保険の問題点と共に、自治体として、地域として、個人として何をしなければいけないかがよく理解できました。ありがとうございました。
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