『貸し出し絵本文庫』

　黒田庄町津万井には、６年前に『貸し出し絵本文庫』が開設されています。『絵本文庫』を始めたのは、私の同級生の藤原（旧姓岡本）ひとみさんです。



　藤原さんとは、幼稚園からの幼馴染みです。特に、黒田庄中学校３年４組で、担任の故中川晴子先生から２人とも大きな影響を受けたと思います。子ども好きだった藤原さんは、念願かなって京都で保育士として働き始めました。６年前に退職したのを機に、故郷黒田庄にセカンドハウスを建てられ、そこで『貸し出し絵本文庫』を始めました。
　『貸し出し絵本文庫』開設のお知らせ文には、「絵本の世界を親子やご家族で楽しんでいただき、少しでも『ことば育て』のお手伝いができたら…少しでも子どもたちが喜んでくれたら・・・と願い、保育士経験を生かし始めることにしました。」とありました。
　毎週金曜日の夜に京都から黒田庄に帰省し、土曜日の午前１０時～午後５時に『絵本文庫』を開いています。近所の子供たちが、喜んで集まっているようです。私が訪ねたときには、私の教え子の子どもも来ていました。



　藤原さんが絵本を読んであげたり、一緒にゲームをしたり、それぞれが自由に遊んだりしているようです。子どもたちが自然に本に親しみ、友達と一緒に遊ぶことを大切にしています。
　夏には、子どもたちの要望に応え、「お泊まり会」もしたそうです。本当に、子ども好きだなと感心します。
　私も、我が家に図書室を作っています。近所の子どもたちが、本に親しんでくれたり、勉強しに来てくれたらとの願いで作りました。同じ思いを持っている同級生がいることをうれしく思います。
　藤原さんは、やがて京都を引き上げて、ご主人と一緒に黒田庄で暮らすそうです。