Hiramatuさんは今日も緑綿の糸を織っている
飽きることもなく織り続けている
それに没頭する時間と、心を持っている事が羨ましい、
無心の時とおしゃべりの時 心の曲線を描くように
なめらかな時を楽しんでいるようだ。
「あら、緯糸が無くなったわ」
「糸を作ります」
糸車を設置して緑綿を用意すると糸を紡ぎ出す
”足りなくなったら足せばよい”
計画通りの社会や生活に慣れてしまうと足りない事が事件になる
足らなくなったら作れば良い
それが当たり前のように紡ぎ出す生活がある
食料が無くなったら採取や狩りに出るように、
私はそんな生活に憧れていたが
目の前のHiramatuさんはそんな時を楽しんでいた。