City of Joy 1992年 アメリカ作品
監督 ローランド・ジョフィ
主演 パトリック・スウェイジ ボーリン・コリンズ オーム・プリー ジャバナ・アズミ
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
貧しい村に住んでいたハザフの家族は、金を稼ぐ為にカルカッタの街に来た。だが、そう簡単に職が見つからない。そんなある日、外国人相手の少女売春に巻き込まれ傷を負ったアメリカ人のマックスを助ける。彼は医師だったが、ある事情で辞めていた。治療をしてくれたイギリス人の女医に医師ならばここの仕事を手伝っくれと頼まれるのだが、断り続けるマックス。しかし、ハザフや彼の家族、そしてその土地の人々とのふれあいの中で彼は再び医師としての自信と使命を取り戻すのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
昨日話した映画とはまるっきり正反対の作品。社会派ドラマというべきか。
定番の“好青年”を熱演している。
だが、今までリーダー的な頼れる男を演じてきた彼にとって情けない普通の人っぽい役柄は珍しいかもしれない。それに、“演技派”としての顔が窺える。
公開当初からこの映画は知っていたが、どうしても重いテーマの為に避けていた。
シティ・オブ・ジョイ=歓喜の街 という意味なのだそうだ。
路上で暮らす人々。裸足で人力車を引っ張り、車が行き来する道路も平気で渡っていく。そんな貧しい人々の中、青年医師が彼らを出来る限り助ける。街の権力者の容赦ない嫌がらせ。物資不足。もろもろ、悲しい出来事が次から次へと襲いかかってくる。見てるだけで、心苦しくなる。
スウェイジの役は心に傷を持つ青年医師マックス。
自分一人の力ではどうにもならないもどかしさや、それでも希望を捨てないように皆に話しかける姿など、いままで以上に人間らしいというか身近な感じの男を熱演している。かっこいいし、渋いのだ。意外なというか、演技派という感じを受ける。本当に上手いよなあ。
ラスト、ハザフが自分の娘の為にパーティーを開くのだ。嬉しい場面なのだが、もの凄く心打たれる。子を思う親の気持ちがひしひしと感じられる。
彼はあの後どうなったのだろうか?マックスがきっちり治療してくれたのだろうか?
この映画、避けてきたと話したが、どうも見たことはあったようだ。(苦笑)
何故か覚えているシーンがいくつもあった。
また始まったか?記憶の欠落。それとも、あまりにも重い映画で辛すぎて記憶から追い出したか?
ともあれ、考えさせられる映画だ。自分のようにちょっとなあ~と思う人は避けた方がいいが、渋くてかっこいい彼を見るなら必見!
歳を重ねた今、このような映画に再び出演してもらい気がするichなのだった。