広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

オミクロンワクチン@秋田市

2022-10-31 20:43:49 | 秋田のいろいろ
新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した、ワクチン接種が始まっている。
以前ほど話題にもならず、報道もされなくなっている感じがしている。接種率が低いと報道されることもあるが、これは前回の接種との間隔により、受けたくても受けられない人がいることもあるだろう。
参考になればと思い、現時点での秋田市の状況を記しておきます。今後変更になる可能性があるので、最新の公式情報を確認してください。

現時点で一般の大人の場合、これまでに3回の接種を受けている(高齢者は4回)。それから5か月経過しないと、4回目となるオミクロン対応ワクチンは受けられなかったが、いつの間にか3か月に短縮されたらしい。
5月末に3回目を受けていた僕のところには、5か月に達する直前(曜日の関係か)に、オミクロン対応ワクチンの接種券が届いた。
封筒に「接種間隔が5か月から3か月に短縮されました。」のスタンプ

今回は正しくは「オミクロン株対応2価ワクチン」で、従来株(起源株)とオミクロン株 BA.1のワクチン。メーカーはモデルナとファイザーがある。【11月1日補足・「BA~」はオミクロン株の中での「亜系統(マスコミでは派生型と呼称)」を示すそうで、現時点の流行の主流はBA.5。BA.4-5対応ワクチンも接種が始まっているが、秋田市ではまだのようだ。】

案内文書やサイトに、このワクチンは「初回接種(1・2回目接種)を完了した」人が対象とある。これだと「3回目を完了した人」が対象外のように読めてしまうが、そうではない。3回目以降を受けたかどうかは問わないということのようだ。秋田市ではなく、国による言い回しか。

封入された文書は、5か月間隔のままだし、後述のように集団接種会場の変更にも対応していない古いもの。やむを得ないが、最新情報は予約サイトやコールセンターに頼るしかない。


前回の接種は、秋田駅前の西武秋田店が集団接種会場となり、とても楽だった。
今回も西武会場はあり、リーフレットでは唯一の集団接種とされているのだが、その後、秋田大学医学部体育館でも実施されることが報道されていた。
予約サイトを見ると、西武ではモデルナとファイザー両方を接種することになっていて、システム上は別会場扱いになっている。秋大医学部と、市中の医療機関での個別接種は、すべてファイザー。

11月の予約状況を見てみると、
左モデルナ、右ファイザー
そもそも接種日が少ない。週3日ほどで、モデルナとファイザーの日が半々。しかも11月前半はすでに埋まっている。
西武は、乳幼児の接種会場にもなったようなので、その兼ね合いもあるかもしれないが、もうちょっと大人枠を増やしてもらえたらありがたいのだけど。

個別接種も、似たような状況のようで、となると医学部会場。
選び放題
曜日問わず毎日行われ、連日予約可能【11月11日追記・1日600人接種可能とのこと】。ただし、時間ごとの枠では埋まったところもあるようだ。
11月に入ると、4回目接種から3か月経過した高齢者が、次々と本ワクチンの接種対象になるはずだから、早くしないとここも埋まってしまうかも。
だけど、ここで受けるならアクセスが問題。以前のようなシャトルバスがあるのか。

秋田市ワクチンポータルサイトには、今回も秋田駅東口からシャトルバスがある旨は記載されていた。
しかし、以前は掲載されていた、その時刻表がない。【11月1日追記・秋田市へ要望したのだが、さっそく11月1日に時刻表をアップしてくれた。】
例えば、以前より減便されているかもしれないし、時刻表を見ずに予約はできない。そこで、東口乗り場へ行くと、すでに運行が始まっていた。以前と同じスタイルで、時刻表も以前と変わらないようで、30分間隔。
車両は小型の路線車・日野リエッセがいた


※同じ乗り場から、イオンモール秋田行きなどほかのシャトルバスも出発することがあるので、利用の際は充分に確認を!

これから寒くなって厚着になると、いろいろと面倒だから、さっそく予約を済ませた。
差し当たっては副反応がどうなるか。以前のように、ファイザーとモデルナで副反応がどうこうという話も、聞かなくなってしまったが。【11月1日追記・秋田県 新型コロナウイルス感染症 保健医療情報ポータルサイト(県サイト内 コンテンツ番号68125)に、信頼できそうな情報は掲載されていた。】
その後、5回目、6回目と受けなければならないのか。オミクロンの次の変異株は出てこないのか。

4回目接種時の記事
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静鉄ハロウィン電車

2022-10-30 20:32:06 | 旅行記
10月31日は、ここ数十年で日本に定着してしまったハロウィン(最近のマスコット【31日訂正】マスコミはハロウィーンと伸ばすことが多い)なので、便乗記事。
唐突ですが、先週、静岡などへ旅行してきた。旅行記はおいおいアップするとして、その中から。

静岡市中心部と清水(旧・清水市)を結ぶ私鉄が、「しずてつ」「静鉄電車」こと静岡鉄道。
JR東海道本線とおおむね並走するが、途中駅の数は多く、両端のターミナルはJRの駅とは別の場所に、新静岡駅、新清水駅として所在する。
静岡には何度も訪れており、しずてつのバス部門「しずてつジャストライン」にはそこそこ乗ってきたが、鉄道は、2001年に乗って以来、21年ぶり2度目のはず。
その間に、Suicaで乗車できるようになり、新静岡駅ビルと車両が新しくなった(車両は導入途中で2023年度完了予定)。※車両については後日改めて


新しい「A3000形」電車は、現時点で2両編成×10本。うち7本が「shizuoka rainbow trains」と称して、それぞれ静岡にちなんだ7色の車体。
今回は3回乗って、うち2回目の乗車時。新清水駅の改札を入ったら、ちょうど黄色い「A3004号編成」が到着し、折り返し新静岡駅行きになるところだった。
新清水駅にて
行き先表示に、カボチャのジャック・オー・ランタンがいるのが目についた。
側面の表示。前面と同じかな

正面左には「ハッピーハロウィン」のヘッドマークも。電車だから反対側=テールマークもあるわけだが、絵柄が異なるとのこと。見ないでしまった。
新清水側クハA3500のマーク
↑写真右上・運転席内にも、プラスチックのランタンが。写っていないが、白いランタンもあるようだ。

車内は、
天井にオバケ


吊り手の支柱や壁には、カボチャや花。窓ガラスには、子どもが描いたオバケ。

全体的にはおとなしい車内
控えめで見過ごしそうだけど、ハロウィン仕様の車両だ。ローカル私鉄・3セクでは、行事に合わせてもっと大々的に装飾する列車もあるけれど、都市の輸送を担う静鉄電車では、この程度に留めておくのが無難か。
他の編成ではやってない(行き先表示も文字のみ)から、この編成だけなのだろう。

後で調べた公式サイトによれば、10月9日から31日まで運行している「ハロウィン電車」とのこと。
窓に貼ってあるのは、「ワークショップにて子供たちが描いたカボチャやオバケでデコレーション」だろう。
10月30日・日曜日には、乗車した子どもがお菓子をもらえるダイヤもある。

A3004号編成が、ハロウィン電車に抜擢された理由は不明だが、黄色い車体色がカボチャっぽいからかもしれない。ほかに黄色系統の車体色はないし。
ただし、この色は「Brilliant Orange Yellow(ブリリアントオレンジイエロー)」で「みかん」をモチーフ、「暖かさ 幸福感」をイメージしたもの。たしかに、旧国鉄のいわゆる湘南電車のオレンジ色よりも、ミカンに近い、β-クリプトキサンチンの色合いだ。

新静岡を発車すると、すぐに巴川を渡り、「ちびまる子ちゃん」の世界へ。
後部運転席越し
【12月13日追記・1985年の映画「ビー・バップ・ハイスクール」の伝説的シーンと言われる、走行する電車から川へ落ちるシーンが撮影されたのが、この橋でもあった。】

2駅目・桜橋駅で下車。右に東海道本線が並走

旅行記として続く
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駅仮壁の正体

2022-10-29 20:16:31 | 秋田の季節・風景
秋田駅自由通路の工事現場の仮壁に、秋田らしいアイテムで構成された柄が描かれていた。その作者や意図は分からなかった。

現場西端、駅前交番の上付近の白い仮壁に、以前はなかったはずの掲示ができていた。
「仮囲い通路アートプロジェクト」「パラアートウォール」
右下にリーフレットもあるので、もらってきた。

抜粋すると、
「最後の工事区間を支える仮囲い通路壁面を、通る人々が少し楽しくなるようにと企画した、アートで彩るプロジェクト。」
「“PARA ART(パラアート)”と呼ばれる、アウトサイダーアーティストが創った芸術作品たち。」

全体の問い合わせ先として「アイキアプランニング内 パラアートウォール実行委員会」。山王にある広告代理店(チラシ右下の「IKEA」のロゴ)。

以前の記事とそのコメントにあるように、壁の柄と別に、動く歩道(三菱電機トラベーター)から見える壁には、1枚ずつ独立した絵が並んでいる。
それらは、新屋の「NPO法人 アートリンクうちのあかり」に関わる人たちの作品。

そして、壁の柄は、「アーティスト GOMA」によるものと判明。
裏面によれば、弘前市(旧相馬村)出身、平川市在住。2つの発達・学習障がいをもつ。
秋田公立美術工芸短期大学卒業後、デザイン事務所を設立して、創作活動中。
スプレーアートや油性ペン画の作家として存じ上げていたが、こういうデザインもなさるのか。

壁の柄の詳細については、チラシおもて面に、
このカラーのは、壁とややデザインが異なるようだ
「よく見ると、秋田を象徴するアイテムやキャラクターが盛り込まれ、曼荼羅のようにまとめたデザイン。」といった程度の説明。なぜネコがいるのかとか詳しいことは分からない。

つまり、「秋田らしい仮壁にしたい」と始めたものではなく、「パラアートで楽しい壁にしよう」から始まって、結果的に秋田らしい仮壁になったということのようだ。


いただいたコメントやネット上も含めて、仮壁の柄を、今後は他の場面でも使っていけたらと考える人が多いが、これは個人の作品ということになる。あちこちで使うとなると、手続きがいろいろありそう。でも、この場限りで終わってしまうのはもったいない。
そして、作ったのが青森の人ならば、これの青森県版も作ったらおもしろそう(すでにあるのかな?)。

【11月10日追記・魁の報道について】
11月3日に電子版に「よく見ると秋田のいいものが… 工事中の秋田駅に曼荼羅風アート」が掲載された。
目新しい情報は「年内いっぱいまで見ることができる。」程度。
Web限定で紙の紙面には載らないようで、それもあってか、ネット上での反応は薄く、当ブログの記事へのアクセスも別段増えていない。
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帰ってきた消火栓

2022-10-26 23:39:01 | 秋田の季節・風景
今年春頃から、秋田市内の路上の2つの消火栓が撤去され、台座(?)だけが残っていた
保戸野のものは台座の上にコーンが設置され、楢山のものは、台座が布とテープで覆われていた。
(再掲)赤いきつねのカップのように見えた

保戸野のほうは、今も変わらず。
楢山のほうは、おそらく今月中旬に、
消火栓が設置された!

秋田市では、ピカピカの新品の消火栓に更新されることが多いが、これはそうじゃない。

赤い塗装が薄れ、塗り重ねの結果かデコボコしている。白だったであろう「消火栓」の文字も赤くなった。秋田市内ではまれに見る、ボロっちい消火栓だ。機能としては問題ないのでしょう。

ストックしてあった予備の消火栓を取り付けたのかもしれないし、Googleマップストリートビューを見ると、以前ここにあった消火栓に似ているから、同じものが帰ってきたのかもしれない。
どういう事情だったのか知らないけれど、これで周辺の皆さんは安心。じゃあ、保戸野のほうは?【27日追記・楢山は城東消防署、保戸野は秋田消防署と、管轄署が異なる。】
【2023年6月27日追記】保戸野のほうは、2023年度に入ってすぐでも変わらず。6月26日に通ると、新品の消火栓がやっと設置されていた。
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のど自慢の珍ピアノ?

2022-10-23 21:01:27 | その他もろもろ
「NHKのど自慢」のバックバンドのピアノの話。
2020年秋頃から、アコースティックなグランドピアノでなく、デジタルグランドピアノ(グランドピアノっぽい形の電子ピアノ)が使われることが増えたのを、以前記事にした。その後、毎回見て追記していたが、2022年3月13日を最後に、以降は毎回アコースティックが使われている。そのため、今後変化がない限り、追記はやめることにします。
新型コロナウイルス感染症が関係していたのか、ほかの都合や理由があったのか。いずれにしても、素人が歌う、のど自慢の伴奏にはアコースティックピアノが向いているということなのだろうか。

今回は、そのアコースティックピアノのこと。まったくの素人なので、見当違いならごめんなさい。ご指摘があればお願いします。
昭和ののど自慢は、「なんとか村立なんとか中学校体育館からの放送でございます」という回もあったが、市町村合併が進み、かつ立派な公共ホールがあちこちにできたここ数十年は、なくなった。
そういうホールでは、グランドピアノを自前で所有することが多いから、それを使うのだろう。レンタルする業者もあるので、状況によっては借りることもあるだろう。

ピアノといえば、素人の日本人はヤマハかカワイを連想する。日本の高温多湿な環境には、国産ピアノが最適と聞いたこともある。
しかし、のど自慢各会場で使われるピアノのうち、メーカーが確認できたものは、アメリカ製「スタインウェイ・アンド・サンズ」が過半数(分母にメーカー未確認分を含めても、半分はありそう)。あとはヤマハ、まれにカワイ(白いのもあった)やスタインウェイの第2ブランドだという「ボストン(カワイが製造?)」といったところ。
実は昔からそうだったのか、近年は輸入やホールの空調等が改善されて、増えてきたのか。


話がそれますが、秋田県の2つのホール備え付けのピアノについて。
(のど自慢会場にはならなそうだけど)秋田市のアトリオン音楽ホール(秋田県の施設)では、スタインウェイとヤマハなど4台の「フルコンサートグランドピアノ」を所有しており、選んで借りられる。
2018年9月7日の秋田魁新報によれば、アトリオンのスタインウェイは2代目として同年に2416万円で購入した「D-274」。1989年のアトリオン開館時からあった初代も同型で、アトリオン引退後は秋田県立秋田工業高校で使われている。

また、2018年11月18日の魁では、閉館した秋田県民会館のピアノが報道されていた。
1990年に1255万円で購入した、スタインウェイD-274と、1991年に714万円で購入したヤマハCF3(3はギリシャ数字)-S。吹奏楽や学校の合唱コンクールでは、CF3-Sが使われた。
閉館後の譲渡先を、県や市町村の施設から募集。その結果、スタインウェイは県立秋田南高校へ。ヤマハは2件申し込みがあり、抽選で湯沢市立湯沢南中学校へ。湯沢南中は創立50周年を記念したらしく(それで中古ってのも…)、体育館での記念式典に使った後、音楽室で使用。

ピアノは、調律などメンテナンスをしっかりすれば、100年でも持つと聞いたこともあったが、ほんとうにいい音を追求するならば、30年しか持たないということなんだろうか。


のど自慢で、とても珍しいと思ったのは、9月4日の福島県南会津町・御蔵入交流館。王冠マークの「ベヒシュタイン」という、ドイツ製。
同館のホームページ(https://www.town.minamiaizu.lg.jp/section/okura.minamiaizu.org/culture/piano.html)には、たしかに所有している旨が紹介されている。
再掲)これがベヒシュタイン

さらに“珍しい”のが、10月2日の佐賀県江北町・佐賀のへそ ふれあい交流センター ネイブル。ピアノを所有しているかは不明だが、ホールというより体育館(アリーナ)のような会場。

第一印象は「小さい」。ローランドのデジタルグランドピアノよりは大きい。小さめのアコースティックグランドピアノのようだ。
アップライトとグランドでは、音質や響きなど「表現の幅が違う」とかで、グランドピアノが圧倒的だそうだが、グランドピアノの中での大小はどうなんだろう。のど自慢程度の用途では大差ないのか。



さらに、袖と言えばいいのか、奏者から見て右側の側面手前、スタインウェイや一部のヤマハなどでメーカーロゴが金色で入る部分。
この回の編曲・ピアノの西原悟氏は、うさじいを置く。その下
光沢のある黒のボディの中、そこだけが光沢のないグレー。

幅5センチ弱のテープを縦方向に4本貼っている?!
養生テープやガムテープ、ビニールテープだろうか。その意図は?
NHKだからメーカーを隠した、というのは違うだろう。上記の通り、これまでもその後の回でも、ここに記されたロゴが映ることで、メーカーを判別できていたから。それに、ピアノにテープなど貼ったら、所有者に怒られそう。
じゃあ、所有者が貼ったか。にしても音に影響が出るかもしれないし、理由は? そう壊れるような場所じゃないだろうし。まあ、少なくとも放送には耐えられる音なのでしょう。

弘法筆を選ばず。宮下先生・西原先生ピアノを選ばず(選べず?)。

【追記】さっそくイレギュラー。10月30日の三重県松阪市は、ローテーションからすれば西原氏担当の回だが、宮下氏が出演。宮下氏は2週連続。録画放送ではなく、生放送のはず。
スポーツ中継や年末年始で放送がない時期は別として、ローテーションが崩れるのは珍しい。【11月2日追記・コメント欄の通り、西原氏の病気療養のため。】

11月20日の宮城県富谷市からの放送で、8か月ぶりにデジタルグランドピアノが使われた。担当は宮下氏。
会場は富谷スポーツセンター(のメインアリーナ?)。アップライトピアノしか配備されていないので、NHKが持ち込んだと思われる。ステージが少し狭く見えたので、スペースの都合もあるかもしれない。あと、観客の拍手でカメラが上下に揺れるという現象が発生し、冒頭に小田切アナウンサーから気を付けて見るように注意あり。

11月27日の群馬県藤岡市で、病気療養していた西原氏が復帰。宮下氏が5週連続担当で乗り切った。

※そして、2023年春、のど自慢に大きな変化
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方向幕の変化'22.10 経由地編

2022-10-21 23:31:24 | 秋田のいろいろ
2022年10月の秋田市内のバスの行き先表示の変更。前回・ぐるる編に続いて、一般路線編。
2022年10月のダイヤ改正(この記事この記事)が関係してくる。

まずは御野場団地行きについて、古い写真から。
2002年8月撮影
1灯×2の日野レインボーCITY。バンパーが銀色だから、交通局からの譲渡車でなく、中央交通発注車。導入時はグレーと緑の旧塗装だったはずで、この時点で新塗装に塗り替えられている。新塗装当初は、現行とは異なり屋根は白だった。この車は方向幕左右も白いので、なんか清潔感がある。
ナンバーは「秋22(たぶん)あ」の「1570」。市営バスでいちばん最初に新塗装で入った1986年度の車が1550前後なので、その頃の導入か。
なお、レインボーは1988年にモデルチェンジして、頭の出っ張りがなくなって、2灯×2になった。

行き先表示は「直通・牛島・御野場」。モリサワの丸ゴシック体(MBD101?)。
今改正で系統廃止となった、秋田駅西口に寄らない、大川反車庫~県庁~御野場の直通便。車によっては、「直通」が青文字のもあったかもしれない。秋田駅に寄る便では、「秋田駅前」と書いてあったかどうかは、中央交通に興味がなかったので知らない。

2001年までは、市営バスでも同経路で御野場団地線(駅発着)を運行しており、行き先表示はやはり「牛島・御野場」であった。
市営バスと中央交通で、行き先表示が同一なのはこのコマだけだったかもしれない。※秋田駅西口のことを、市営バスは「秋田駅」、中央交通は「秋田駅前」と表示するなど、微妙に異なっていた。

中央交通だけが御野場団地線を運行するようになったわけだが、中央交通の方向幕は気まぐれ。「牛島」を上段に小さく表示するものもあったはず(後で他路線の写真あり)。
また、LED式行き先表示器も増えていった(方向幕と共存し段階的に移行)。たしかその頃から、表記が「御野場」でなく「御野場団地」とする表示が出てきた。御野場団地と別に「ニュータウン御野場」というバス停もある(御所野行きが通る)ので、それと区別する意図があったのか。


全車両がLEDとなった後、2011年10月からは系統番号が(+行き先バス停名を正確に)表示されるようになった。
(再掲)当初の長崎屋・西口経由御野場行き
当初は、始発から終点まで表示が変わらなかったが、後に車内放送に連動して、通過した経由地を消すなど、途中で変わるようになった。
それに、「大きく表示するのは行き先(終点バス停名)のみ」にこだわり、経由地は小さい文字だったため、行き先が同じものの経由が異なる系統の区別がしづらかった。それが徐々に軟化して、経由も大きく示す場合も出てきた。
その結果、
2022年9月。車庫発県庁経由御野場行きの、駅時点での表示
かつては上段にあった「牛島」が下に大きく表示され、ここで表示しても無意味な「秋田駅西口」は消えている。結果的に「牛島・御野場団地」と、昔の幕時代の表示に近くなった。【29日補足・この変更は、他路線でも途中表示が多用されるようになった2020年10月からか?】
ところで、この車、秋田200か15-65。9月頃から走り初めた、新しく来た中古車。
秋田に来る前は、“普通の路線バス”ではなかったらしい。2021年に閉館した、「東京お台場 大江戸温泉物語」の送迎バス(※)だったという話がある。2009年式のようだ。
※大江戸温泉物語としても中古導入(2019年頃)で、元々は兵庫の「六甲山観光」の車だったようだ。また、台場の閉館後しばらくは、那須の系列施設にいたという情報もある。

2022年10月のダイヤ改正では、御野場団地線は車庫へ行かなくなり、全便が秋田駅西口発着に変更。新たに524系統が付与された。その行き先表示は、
2行に分けて「牛島東五丁目・(改行)御野場団地」
初めて見た時は、「御野場団地」が右寄せなので左下に余白(余黒)があることと、同じサイズの文字×2行という見慣れないレイアウトに驚いた。
でも、上と下で文字を揃えたり、均等割り付け(両端揃え)したりするよりは、見やすいとも思う。


次に、御野場団地線と途中まで同経路の大野線(大野四区行き)。近年は減便が著しく、今改正ではついに1日1往復になるとともに、御野場同様、車庫~駅が区間廃止。
2003年。「牛島・大  野」と独特の配置
幕時代の中央交通では、西口のことを「秋田駅前」行きと表記していたが、この経由地は「秋田駅」になっている(しかも「経由」まで書いてある)。その他の点も含めて、車両によって異なる文字配置もあったはず。

(再掲)LED初期

(再掲)2013年頃。系統番号初期。「牛島」がない
この後、上記、御野場団地線が「牛島・御野場団地」に変わった(戻った)のと同時期に、ただの「大野四区」になっていたのかな?
それも10月から、
LEDのドット欠けが目立つ
「牛島東五丁目・大野四区」に変わった。
2行ではなく、「県庁・大川反車庫」などと同じ、縦に圧縮した文字で1行。御野場に比べれば、ちょっと見づらいかな。


もう1つ。駅~牛島東五丁目~二ツ屋中丁~福島下丁~牛島小学校前~なんぴあ別館前(旧・南部公民館前)~牛島東五丁目~駅と運行する、二ツ屋福島線。駅発はなんぴあ別館前まで、駅行きは二ツ屋中丁から、それぞれ乗車可能。
(再掲)2001年。市営バス時代は「牛島・福島下丁」

(再掲)移管後、LED初期。左の経由は「秋田駅 牛島」
交通局も中央交通も、終点より手前の「福島下丁」行きとしてしまっていたのは、幕の作成をケチった(交通局)のと、あまり考えずに幕の内容をLED化してしまった(中央交通)のもありそうだが、牛島小学校経由日赤病院線との関係で、この表示のほうが分かりやすくもある。

(再掲)系統番号付与時に「二ツ屋中丁」に変更
ただ、半年後の2012年4月には一部表示が見直され、この路線も「福島下丁」に戻っていた。
(再掲)
その後、最近でもこんな表示だったかな? 御野場や大野のような表示ではなかったはず。それも10月から、
大野線と同じレイアウトで「牛島東五丁目・福島下丁」に


後部の小さい表示器では、
狭い所にがんばって2行で「牛島東五丁目・(改行)御野場団地」
大野線は未確認だが、二ツ屋福島線も後部は2行表示。


以上、一般に「牛島経由」と呼ばれる路線の経由地表示が、「牛島東五丁目」に変わったことになる。
牛島経由と対になるものには、イオン秋田中央店前~(国道13号)~卸センター入口~南高校前の、いわゆる「柳原経由」がある。
しかし、柳原経由も、地域としては「牛島」を通るし、牛島駅入口、牛島市営住宅前というバス停もあるから、地理に不慣れな人にはまぎらわしい場合があり得る。
牛島経由を、強いて明確に区別すれば「牛島旧道経由」とか「牛島商店街経由」と呼ぶべきだと思っていたが、途中バス停名を用いて、明確に「牛島東五丁目経由」としたのは、妥当かもしれない。
なお、柳原経由の御野場団地線の表示がどうなったかは未確認だが、市営住宅前まで同じルートの大住・みなみ野団地線では、表示は特に変わっていない。

また、9月までは、牛島経由であっても、東五丁目より手前、牛島東一丁目でルートを外れる、南大通り・城南中学校経由日赤病院線があったが、改正で下り便が廃止された(上り駅行きは存続)。
これにより、下り牛島経由の全便が、牛島東五丁目を必ず通ることになったので、表示したのかもしれない。
ただし、1本だけの南大通り・牛島小学校経由日赤病院行きは、表示変更なし。東五丁目は表示されない。


牛島以外では、終点が梨平から大平台三丁目に変更された、西口発城東消防署経由桜ガ丘線。
以前は、(上段に小文字で「城東消防署・桜ガ丘?」)大きな文字では「 梨 平 」だけだった。それも、
「桜ガ丘・大平台三丁目」
これが妥当だ。
東口発は、以前は大きな文字では「大平台三丁目」だけだったかと思うが、変わっただろうか。未確認。【22日コメントをいただき追記・東口発も変更されているとのこと。29日さらに追記・終点近くなどさらに多くの路線で変更されているようだ。】


このほかには、経由地表示が変更されたものは確認していない。【22日コメントをいただき追記・新屋線・割山線で、表示と放送で経由地に「通町」が加わったとのこと。】
以前から時折文句を言っている、経由地が複数ある「秋田厚生医療センター」行きを何とかしてほしいところ。
また、「スクール」のコマに英語が表示されるようになったようだ。「SCHOOL【下の追記参照】」と。だけどそれじゃあ、この乗り物が「学校」になってしまうのでは? 「SCHOOL BUS」ではないでしょうか。【22日追記・回送などの英字表示は2020年10月から。これまでは前の表示だけだったが、今回から後部でも表示されるようになった。】【2024年3月1日追記・2024年2月にスクールの英語表示が「SCHOOL BUS」になっているのに気付いた。2023年10月のデータ入れ替え時に書き換えたのかもしれない。】
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方向幕の変化'22.10 ぐるる編

2022-10-19 17:55:13 | 秋田のいろいろ
バス停の話に続いて恐縮ですが、路線バスの行き先表示(方向幕)についての話題。
2022年10月のダイヤ改正と同時に、秋田市内の行き先表示に、若干の変化が生じたことを確認したので、2回に分けて紹介。今回は、秋田市中心市街地循環バス「ぐるる」(秋田市が運行主体で、秋田中央交通に運行を委託。赤字分は税金から補填)。
2021年9月6日に新車で入った、いすゞエルガミオ
現時点では、中央交通の車両で唯一、白色LEDの行き先表示を搭載したバス。※フルカラーLEDではなく、白色のみ。
(おそらく)10月から、正面の行き先表示が上の写真のようになった。

従来は、
側面の表示が変わった、ミルハス乗り入れ後時点でも旧表示
すべて同じサイズの文字で2行で「中心市街地循環バス(改行) ぐ る る 」。メリハリがない。

現在は、

「ぐるる」の文字が大きくなったほか、下に「AKITA INNER CITY LOOPING BUS GURURU」の英語、左には、ぐるるのキャラクター(? 認知度低)である犬の顔に「100」を描いたロゴマーク(? 認知度低)も表示される。
表示される英語は、車内放送やリーフレット等でも見られる、ぐるるの公式な英名。

下に英語を入れるのは、全国的に見られ、中央交通では2020年10月から回送などには英語が出ている。しかし、中央交通の営業運行するバスでは初ではないだろうか。国際教養大学方面の路線は、下でなく大きく表示されたはずなので。
キャラクターやロゴなど、文字でないものが表示されるのも初。

東京の立川バス(小田急系列)の「リラックマバス」など、絵入りLEDの例はある。
(再掲)
(再掲)
各バス会社において、ドットを埋めて描くのは難しいだろうから、依頼を受けて表示器メーカーが作るのだろうか。

ぐるるに新車が入る以前は、一般路線車の中型バスが代走として充当されることもあった。その時は、オレンジ色LED表示器で、上記の2行の旧表示だった。
では、今後、一般車代走があれば、その時はオレンジ色で英語・絵入りの表示になるのか?
おそらく、ならないと思う。
なぜなら、白色と中央交通既存車のオレンジ色とでは、表示器のドット数が異なるから。既存車オレンジ色のほうがドット数が少ないので、特に英語は難しそう。

中央交通も、小田急系列も、降車合図ボタンの老舗でもある「オージ」製の表示器を採用している。
オレンジ色表示器では、小田急などは30×140センチ・40×192ドットの製品で、中央交通はおそらく30×130センチ・40×168ドットの製品だと思う。
白色表示器では、前者1種類しかないようで、秋田でも詳細な表示が可能になったのではないだろうか。【21日訂正・いただいたコメントによれば、白色でもドットが少ない製品もあるらしい。となると、ぐるるのはどっちか?】


後部は、

小さくてちょっと苦しいが、マーク入り。
「中心」を抜いた「市街地循環バス」で、英語は「LOOPING BUS GURURU」に省略。

側面は、6月のミルハス乗り入れ対応時と同じで、変化なさそう。【22日訂正】側面上部の横書き部分で、スクール表示しないドアを閉めている時(走行中を含む)には、「[キャラクター]中心市街地循環バス」と表示されるようだ。後部より小さい。


他のぐるる専用車。オレンジ色小型LEDの小型バス・ポンチョ
以前は、中型と同様に2行・同サイズで表示(もちろん文字そのものは中型より小さい)。
やはり「ぐるる」が大きく、英語を追加
これは正面も「LOOPING BUS GURURU」。

幕式表示器の小田急中古の短尺エルガミオは、文字のみで変化なし。


メリハリが出て分かりやすく、少し遊び心もあって楽しい表示だと思う。中央交通自ら発案したのか、運行主体である秋田市からの提案・要望があったのか。中央交通直営のイベント時のシャトルバスなんかでも、同じようにできそう。
続きは、一般路線での経由地の表示法について

※おそらくこれと同じタイミングで、ぐるるにもう1コマ、新たな表示が追加された
コメント (5)
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原の町バス停上屋撤去

2022-10-17 22:38:56 | 秋田市営バス
前回に続いてバス停シリーズが続いてしまいますが、今回が今シーズン最後。
過去の記事やコメント欄で少し触れていた、愛称「原の町通り」にある神田線・添川線・泉八橋環状線用の「原の町」上り(環状線は八橋回り側)バス停の上屋が、壊れて撤去された話。【18日追記・初回アップ時に抜けていて、後の話がつながらなかった「壊れて撤去された」を追加。】

市営バス時代に設置された、屋根と三方が透明なアクリル板で覆われた上屋。
2005年3月撮影(雪が多い!)
ポールは設置せず、壁面にバス停名や時刻表掲出枠があった。
2代目バスロケに描かれていたのと同じ、市の花さつきが使われていることからして、1990年代半ば以降に設置されたと考える。
原の町のは、上のリンクにある「帝石前」バス停の上屋とよく似ているが、サイズや文字や枠の配置は異なる。
市営バス 保戸野原ノ町
「保戸野原ノ町」とされてしまっているが、正しくは「ノ」がひらがなだし、そもそもバス停名としては「保戸野」が付かない。※1966年までは「保戸野字原ノ町」が存在した。
秋田市交通局では、「からみでん(旧町名・搦田)」バス停を「からみ田」と表記してしまってもいた。なまじ秋田市の歴史や地名を知っている、秋田市職員が配属されていた交通局だからなのか、電話や手書き文字でのやり取りと確認不充分により、誤植されてしまったのか。

通町など、1990年代後半頃には公営交通事業協会からもらった上屋が設置されたが、それは壁がない屋根のみ。冬は北西の吹雪が激しい秋田市では、心もとない時がある。秋田市の気候を知る交通局だからこそ、壁付きにしたのではないだろうか。

それがどう壊れたかというと、
2022年5月
屋根がなくなって、壁だけ残ってしまった。
2022年始の暴風雪によるものだそう。
「市営バス」をはがした跡が残る
経年劣化と汚れで、アクリル板の透明度は落ち、くもりガラス状態。ただ、上の写真右上の1枠だけは、透明な新しいそうな板に替えられている。
時刻表の隣に「お知らせ」
「バス待合所の屋根が壊れた為、後日、解体・撤去します。」考えてみれば、「何を」撤去するのか書かれていない。「屋根を」と受け取ることもできるが、屋根自体はすでになくなっているのだから、残る上屋全体が撤去されるであろうことは察しがつくけれど。
だが、写真のようにツツジが咲く5月になってもそのまま。8月になっても9月になっても。


いただいたコメントによれば、10月12日にアクリル板だけ撤去された。翌13日には柱も撤去されていた。

柱が刺さっていた場所だけでなく、電柱・民地側まで歩道の幅いっぱいを、新たにアスファルト舗装し直している。丁寧だけど、必要だったのか?

跡にはダルマ型ポースがぽつんと置かれた。
仕様は、この夏交換されたものと同一で、台座が金属枠で囲われる。
表示板は、2021年9月に交換されていた向かいの下り側、2021年秋以降に交換されていた、近くにあるもう1つの原の町バス停の秋田高校線御所野行き側と同じ。
なお、もう1つの原の町の、秋田高校行きと楢山大回り線側は、市営バス時代の表示板のまま、支柱と台座だけきれいにされていたが、それは現時点でも変わっていない。


悪天候のみならず直射日光下でも、バスを待つのはつらいもの。上屋はありがたい存在だが、道路環境や地域の理解、費用を考えると、どんどん整備できるものではなく、バス会社や行政が最優先でやることでもないとは思う。でも、本数も減らされ、気候も厳しくなる昨今、もうちょっとなんとかしてほしくもある。
ただ、原の町の場合、ここから乗る人はさほど多くはないとも思う。手前の保戸野八丁や桜町のほうが多そうだけど、やはりそれらにも屋根はない。
そして、既存の他の待合所も老朽化が進んで、いずれはなんとかしなければいけない時が来る。
コメント (2)
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バス停名称変更'22.10

2022-10-16 22:22:10 | 秋田のいろいろ
バス停表示板更新シリーズの番外編。2022年10月のダイヤ改正時に、秋田市内の3つのバス停の名称が変更された。いずれも、由来となる施設名の廃止や名称変更によるもの。

「八橋下水道終末処理場前」→「八橋汚水中継ポンプ場前」
国道7号(通称・臨海バイパス)にある、スケート場線、臨海営業所線のバス停。秋田市の下水施設(かつては下水道部、今は上下水道局)にちなむ名称。
昭和の時代から、ここが下水処理場として機能(というか下水道部の庁舎もここだったはず)していたが、向浜にある秋田県の下水処理場「秋田臨海処理センター」と接続し、段階的にそちらへ処理を移行していたらしい。県処理場へ全面移行した2020年8月に名称が変更された。
名称変更から2年経って、バス停名が変わった。

なお、すでに下水処理場があったはずの1988年の時刻表では「下八橋」という名称。
その隣の、今の「市立体育館前」に相当するのは「環境保全事務所前」だった。秋田市立体育館は1994年に現在地移転。

再掲)2017年下り側
2017年に見た時は、下り側(写りが悪いですが上の写真)が角ゴシック体、上り側は丸ゴシック体のJTCウインRで、いずれも日本語のみを2行に分けて表記していた。Googleマップストリートビューによれば、2019年10月時点でもそれ。

2022年9月に行くと、
きれいになってる?!
両側とも、表示板が新品に交換されていた。下り側は支柱も新品交換ではないが、少しきれいになっている。
下り側の片面は、ローマ字最後の「E」が欠落
施設名変更の直前に、表示板が新しくされてしまったことになる。その段階では中央交通が名称変更を知らなかった可能性はあり、結果として無駄なことになってしまった。
奥は秋田市立体育館


「文化会館・八橋球場前」→「八橋球場前」
あきた芸術劇場・ミルハス開館に伴い、秋田市文化会館が9月末で閉館となったため。文化会館で催しがある時は、その参加者の乗降も多かった。

文化会館は1980年6月開館。いつからバス停名になったかは知らない(市の施設で、当時は市営バスだったから、開館と同時かも)が、平成初期頃は八橋球場が付かない「文化会館前」というバス停だった。
以前、隣の「八橋市民広場・裁判所前」で触れたように、その頃は、その隣のバス停が「八橋球場前」だった。

1997年10月に、「八橋球場・文化会館前」と「八橋市民広場前」に改称。
その後、前者はいつの間にか、順番が入れ替わって「文化会館・八橋球場前」になり、後者は2005~2006年辺りに裁判所の要望により「八橋市民広場・裁判所前」となっている。
今回の変更により、「八橋球場前」バス停が、25年経って1つ隣へ移動した形となった。実際のところ、駅方向から八橋球場へ来る時(下り)は、道路横断の位置を考慮すれば、球場前よりも八橋市民広場・裁判所前で降りたほうが近いと思う。

2020年の記事でも触れたが、このバス停は、羽後交通のポールもあるほか、中央交通用としては上下とも、ダルマ型のほかに、元市営バスの電照式(今は点灯しないかも)も設置されていた。2社3本。
電照式は、上り下りで同じものに見えそうだが、実は異なる。上り側は、2代目バスロケーションシステム(バス接近表示)対応だったもの。下り側は、元からバスロケ非対応のバスロケもどきの電照式。両者で、脚、点灯部の配置、通風孔の有無などが異なる。
ダルマ型の表示板は、上記リンクの2020年に更新されていた。
(再掲)
その時点で、秋田市文化会館がじきに廃止されることは、報道により多くの秋田県民が知るところとなっていた。下水処理場とは違い、知らずに交換したとは思えない。前の表示板が特段劣化していたわけでもないのに、この時に交換したのが理解できない。こういうところを切り詰めないと。

「八橋球場前」化後上り側。向かい奥が文化会館

下り側
羽後交通の表示板は、上下とも変更されず「文化会館」が残る。

下り側
中央交通のダルマ型は、もちろん変更された。上り側の旧表示板でボルトの位置がずれていたのが、新表示板ではそうでないから、(名称部分だけ書き換えたのではなく)板ごと交換したのだろう。そして、バス停名部分に黄色いマスキングテープのようなものが残っている。

電照式のほうは、「文化会館【17日補足・電照式には中黒「・」がない】」の部分に黒いテープを貼って隠す、お手軽変更。「交通公社前」→「川反入口」の時は、よく似たプレートを作って差し替えていたのに。
元バスロケの上り側。短辺上部に通風孔がある

バスロケもどきの電照式下り側。短辺は全面が金属
バスロケもどきでは、短辺側に照明が透過するバス停名表示部がなく、緑色の文字を貼って表記。その緑色では「文化会館」が残っている。
反対面も
↑長辺東向きの透過部分の「橋」「場前」は黒い細かい部分がはがれて、危なくなっている。

このバス停の車内放送は、J2リーグ「ブラウブリッツ秋田」の選手の声で流れる(2021年頃から?)。「次は八橋球場・文化会館前」から始まり、応援よろしく的なあいさつ、「お降りの方はボタンを押して…」まで。
名称変更後も、引き続き行われている。部分差し替えでなく、全編を収録し直したようで、人(選手)は変わったかもしれない。



「幸町交番前」→「高陽幸町交差点前」
新国道経由各線。交番が2021年12月に移転・改称したことによるもの。
命名に悩んだのがうかがえる。中央交通では、新しく命名するバス停名には、施設名や企業名は採用しない方針らしい(交通公社前→川反入口の時の報道より)。加えて、近隣の他路線のバス停【17日補足・高陽幸町、鉄砲町、千代田町、保戸野学園通り入口】と名前が重複するのもマズいと判断したのだろう。
そして、交差点名を名乗るバス停は、秋田市内に山王十字路、臨海十字路、川尻十字路、大町西交差点と、いずれも市営バス時代から存在する。ここが特異なのは「~交差点『前』」であること。このせいでまどろっこしいバス停名になってしまった気がするのだが、「前」は必要だったのだろうか。

この記事の通り、元々は「いすゞ前」で、秋田いすゞ自動車は2006年に移転していた。バス停は、市営バスが設置した、埋め込み式赤色LED点滅のポールだったが、後にLEDなしの板に替えられ、さらに上り側は2010年代前半にダルマ型に交換。
残る下り側の表示板は、「市営バス」ではなく「秋田市交通局」と「いすゞ前」の文字が透けており、長く使われていた。
(再掲)

改称を機に、下り側がどうなるか気になっていたが、
変わらず。傾きも変わらず
表示板だけを替える対応か。ローマ字表記が加わったほか、白文字が薄れていた社名部分も更新され、市営バス時代のまま緑だったその地色が、標準の青になった。
板はいろいろデコボコ
下に「秋田市交通局」「いすゞ前」が透けている!(幸町交番前は見えない)今回も使い回しで、さらに長く使うことになった。

上り側
ここでもマスキングテープが残っている。
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みちのく弁当の旅・駅弁屋祭仙台

2022-10-14 20:52:13 | 各地お土産・食べ物
山形へ行った続き。好きな駅弁の1つが、山形駅・もりべん(森弁当部)の「みちのく弁当の旅」。
以前は正方形の容器だった(2003年)のが、2013年頃に細長い容器(2017年)に変わっていた。
その後、さらに変化が生じたと聞いていた。
まず、2017年に、もりべんの経営者が代わったそうだ。前経営者が高齢で跡継ぎがいないため、米沢駅の駅弁業者の1つ「松川弁当店」が引き継いだという。
経営統合とか子会社化とか、どういうことかはよく分からないが、商品の表記は現在も「合同会社もりべん」のままだった(詳しくは後述)。そうした変化のせいか、仙台駅の駅弁屋でもりべん商品が売られているとのこと。


山形駅へ着いた16時頃。改札外待合室内の売り場をのぞいた。
2017年時点では、駅弁単独の売り場(もりべん以外にも米沢駅弁も扱っていた?)があったが、なくなっていた。同じ位置に駅弁ケースはあって、隣接する「おみやげ処やまがた」のレジで会計する方式に変わっていた。
その時点では「みちのく弁当の旅」が数個、米沢・新杵屋の「牛肉どまん中」などもあったか。この時は買わず。

翌朝10時に行くと、牛肉どまん中はたくさんあったが、もりべん商品はなし。「次の入荷は14時」の旨の札が出ていた。
そのまま仙山線で仙台へ行ったので、例の駅弁屋へ。何年か前に改札外・2階(在来線改札のあるフロア)にできた、「駅弁屋 祭 仙台駅店」を初めて訪れた。
在来線中央改札に向かって左(北)側に、お菓子など各店が連なっている(名称は「コンコース」でいいのか?)ところの、いちばん右寄りの手前。
階段のすぐ左
東京駅の駅弁屋祭グランスタ東京店をイメージしていたら、かなり小さい。【15日補足・ただ、駅弁販売店としては大きい。駅弁屋 旨囲門 エキュート大宮店よりは広い。】
【19日関連店舗について追記・祭の、駅の外から見て奥側の通路をはさんだ向かい(ATMビューアルッテやお忘れ物センターの並び)には「牛たん駅弁屋」なる対面販売形式の弁当販売店。祭と運営会社は同一。扱うのは駅弁業者ではない、複数の業者が製造した、牛たんを使った弁当らしい。】

時刻は昼過ぎ。店内は常に客が1~数人いて、1つだけのレジに列ができるかどうかといった程度の客入り。
ラインナップは、東北各地(後述のように福島県を除く)かつ肉(特に牛)か魚介の弁当がメイン。
東京駅とは規模が違うということなのか、コロナで製造・販売を絞っているせいなのかは知らないが、選択肢はそう多くない。もっと幕の内系がほしいところ。
駅弁じゃないが、レジ近くに冷凍ケースがあり、車内販売がなくなって入手が難しくなった、あの「シンカンセンスゴクカタイアイス」ことスジャータのアイスクリームが売られていた! 東海道新幹線東京駅には自動販売機ができたそうだが、東北では貴重。
ところで、10月5日付の、JR東日本とJR東日本サービスクリエーションの発表では、新幹線車内販売の一部でホットコーヒーの扱いを再開するとともに、「アイスクリーム等のご要望の多い商品についても、今後販売線区の拡大を検討してまいります。」とのことなので、今後に期待。


東京駅の祭にもあるそうだが、店の隅の壁に、駅名・業者名を記した札が並んでいた。
中央は食品サンプルなのだが、駅弁まつりのポスターで隠れている
札は38枚あるが、うち11枚は業者名ではく「祭」のロゴ。ということは、その時入荷している業者名を示し、そうでないものは裏返しているのかと思った。
しかし、その時店内に在庫がない業者の名前も多いばかりか、花巻・まるろく(2018年)、一ノ関・あべちう(2020年)と、廃業したはずの業者名の札が出ている。

オープン当初はひっくり返していたのかもしれないが、現時点では単なるオブジェに過ぎない。そのほか、「JR東日本フーズ」になった(2020年)はずなのに、旧社名の「NRE(仙台と大増【14日補足・NRE大増は2018年に「日本ばし大増」に】)」だったり、「新潟三新軒」が新発田駅にあったり、いろいろおかしい。

名前があっても良さそうな「海苔のりべん」の郡山・福豆屋や、横浜・崎陽軒の札はないから、本当に来ないのでしょう。
一方、札がある、厚岸・氏家待合所、神戸・淡路屋、奈良・柿の葉寿し本舗 たなか、富山・ますのすし本舗 源は遠方だけど、スーパーの駅弁大会の常連でもある。ただ、それらの商品はなかったと思う。
珍しいところでは(やはり現物はなさそうだったが)、宇都宮・松廼家(まつのや)、高崎弁当、新潟の三新軒3社と神尾商事、長野・デリクックちくま、そして、横川の…
「萩野屋」=「はぎのや」???
…って「荻野屋」でしょ!!!
日本を代表する駅弁屋の名を、JR東日本系列の企業(JR東日本クロスステーション)が運営する、しかも駅弁専門店が間違うとは…

なお、企業名が「荻野屋」で、掛け紙などブランド名としてはひらがなの「おぎのや」を用いているので、この札は「おぎのや」のほうが良かったかもしれない。「日本レストランエンタプライズ」を「NRE」としているように。
【19日追記・本件について、運営会社へ指摘し一考を求めた。どうなるか。】


目当ての「みちのく弁当の旅」は、1個だけ残っていた。スペースからして、せいぜい5個の入荷だろう。この後、午後も入荷するのだろうか。
5年ぶり
外観は、ほぼ同じ。箱のサイズも変わらないはず。税込み1250円と150円値上がり。
正面のもりべんの連絡先の記載はなくなっている。側面を見ると、「販売者」として「合同会社もりべん」、「製造者」は「株式会社松川弁当店」。

経営が同じになっただけでなく、製造を米沢市の松川側で一括して行っているらしい。だから、輸送もいっしょにできるわけだ。
【14日追記・2017年に首都圏の駅弁大会で売られていたもりべんの商品が、今回のように松川製造だったとの情報があった。両社には、以前から提携関係のようなつながりがあったようだ。】

中身もほぼ同じとしたいところだけど、
変わっている
ネットで多少噂は目にしていた。2022年始時点では、2017年と同じ仕様だったのが、つい最近の変わったらしい。
第一印象として、これまでは茶色がほとんどを占めていたのに、緑が多くなった。要は肉が減ったか。そして、肉と並んで特徴的だった、手作りっぽい「の」の字の卵焼き2つが見当たらない、と思ったら漬物付近に、幕の内弁当に入っているような大量生産の四角い卵焼きが1つ。
2022年9月

(再掲)2017年のみちのく弁当の旅
茶色部分は、肉のほか、ぜんまい煮とヒラタケ煮もあったが、それらが消えた。緑のはワラビのようだが原材料名欄は「醤油漬(わらび、木耳、細竹、その他)=ゼンマイも入ってはいそう」。以前はワラビ酢漬が少量入っていた。
タケノコが細い笹竹のタケノコになり(東北らしくはあろう)、紅生姜がなくなり、小さい栗が2つ加わり、山形らしい玉こんにゃくは2個から1個に減って、カラシの添付廃止。
白米だと思って食べたが「炊込みご飯(山形県産米使用)」だそう。以前はどうだったか。

全体的に、劣化というか実質値上げというか、以前より魅力が落ちてしまったと言わざるを得ない。昨今の経済情勢と、経営変更に伴う合理化の結果だろうか。
肉の味付けは以前と変わっていなかったようなのは一安心。
だけど、このおかずだと、ごはんがちょっと余ってしまったし、そもそも量が多め。ごはんを減らすのも一案ではないでしょうか。
【20日追記・以前は、ぜんまいやヒラタケも、肉と一体感のある味付けで、違和感なくいっしょに食べられたと記憶する。変更後のわらび等の醤油漬けは肉と味が異なり、しかもインパクトがない味で、飽きる。肉の量を増やせないのなら、醤油漬け部分の量や味付けに工夫の余地があるのではないか。】

駅弁は一期一会。その時逃せば、もう食べられないことも少なくない。経営が代わっても、中身が貧素になっても、同じ味をまた食べられることがありがたいのではあるけれど。
それと、もりべんホームページに、以前はなかったはずの「だし巻玉子と山形牛しぐれ煮弁当」という商品(1250円)が掲載。だし巻玉子はのの字ではないが、大きめの楕円形で、みちのく弁当の旅のかつての姿に若干似ている。今度はこれが気になってしまう。【14日追記・ネット上の情報によれば、2022年8月の新商品のようだ。実物では、卵焼きは楕円でなく長方形。一般的な駅弁のそれよりは、大きくて厚そう。】


話が前後しますが、山形駅の「駅弁ではない弁当」というのも食べることができたので後日
コメント (7)
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バス停表示板更新'22夏

2022-10-13 19:29:53 | 秋田のいろいろ
秋田市街地のバス停表示板更新シリーズ。※直近は2022年7月アップ(更新作業は2021年秋以降)。

コメントで教えていただいたように、2022年8月頃から、再び更新が動き出した。
8月30日に確認したのが、県道28号、柳原経由(※)の隣接するバス停2つ。※柳原経由とは「イオン秋田中央店前経由」のこと。かつては「柳原新田」という地名だったことにちなむ。
「東部ガス前」と「イオン秋田中央店前」の上下とも。

更新前「東部ガス前」上り。南向きのためか色あせ激しい
東部ガス前は、上下とも、市営バスからの移管間もない頃に、中央交通によって更新された、JTCウインRの文字の表示板。
更新後
表示板は最近のものと同じ仕様。
支柱と台座も交換。新しい台座は、桜町上りバス停で初めて確認された、側面が、角を面取りした金属枠で囲われたタイプ。「頭でっかちタイプ」の台座と似ているが、面取りの角度などが異なる。


「イオン秋田中央店前」。
2011年4月に「サティ前」からの名称変更時に交換された表示板だった。よその転用品で、書体は細いスーラでローマ字なし。以前取り上げた(リンク先後半)ように、最近は色あせて、転用前のバス停名が浮き出ていた。
上り
更新方法は東部ガス前と同じ。
強いて挙げればローマ字
東部ガス前は「TOBUGASU MAE」。「ガス」が「GAS」でないのは、中央交通の方針(?)通り。一方、「イオン」は「AEON」。中央交通方式では「ION」なのでは?

この近隣のバス停では、更新なし。
東部ガス前と同世代の表示板である、「刈穂橋」「給食総合センター前」「卸センター前」もそのまま。
「卸センター前」上り。表示板は色あせ、支柱はサビサビ


少し離れた、南大通りでは、同時期に更新されていた。
いずれも下り側の「中通七丁目」「南大通り・中通病院前」「中通六郵便局前」。いずれも、上記2つと同じく、支柱と台座も交換。
七丁目は、平日に1本だけの、大学病院発 明田地下道・県庁経由大川反車庫行きだけ(片方向のみ)。病院前と郵便局前は、それに加えて、駅西口発牛島経由日赤病院行きが通るが、2022年10月改正で平日1本に減便された。
なお、この次の「五丁目橋」は2021年初夏頃に更新済み。病院前と郵便局前の上り側は、秋田市中心市街地循環バス・ぐるるのバス停に間借りする形(下に写真あり)。
また、牛島経由日赤病院線が南大通り経由になったのは2013年から、ぐるる運行は2012年から。それ以前は、南大通りを東進する路線バスはなく、上り側バス停はその時に新たに置かれたもの。下り側より新しい。

交換前は、(五丁目橋と)七丁目が、パソコン印字丸ゴシック体の透明シール、病院前と郵便局前がJTCウインR。
8月初めに撮影していた

作られたのは交通局時代なのか、移管後なのか(交通局っぽい?)

交換後

これは問題あり
交換後は「中通六丁目郵便局前」と表示されたが、間違い。交換前の「中通六郵便局前」が正当。
なぜなら、由来となった郵便局の名前は「秋田中通六郵便局」だから。勝手に「丁目」を付けてしまった。
日本郵政ホームページより。「なかどおりろく」と読む

ぐるるのバス停は、ちゃんと、
「中通六郵便局前」なのに
一般路線は知らないが、ぐるるでは、車内放送の音声(英語含む)、運賃表示器の表示とも、ちゃんと「中通六」なのに。【29日訂正・改めて確認したところ、運賃表示器は「中通六」、日本語放送は「中通六丁目」、なぜか英語は流れなかった。】


このほか、南大通りから東進し明田地下道を越えた一帯や、勝平の豊町の一部でも交換されたとのことだけど、とりあえずここまで。
そして、10月から名前が変わったバス停でも、もちろん表示が変更されているので続く。 それと、上屋の破損により、新たにポールが置かれた原の町バス停について。
コメント (2)
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駅の仮壁の模様

2022-10-11 19:04:50 | 秋田の季節・風景
JR秋田駅の東西自由通路・ぽぽろーど(駅舎と同時竣工の部分)の天井耐震補強(天井板の落下防止?)工事。
今年度は、最後に残ったいちばん西側の工区が施工中で、7月の選挙の期日前投票所の影響を記事にしていた。現在は、その付近の工事が続く一方、未着工だった動く歩道部分にも仮壁・仮天井が設置された。
9月下旬。動く歩道東側

10月上旬
工区東端は、当初は天井の足場がむき出しだったのが、今は壁で覆われて見えなくなった。

期日前投票所近く、駅前交番の上付近

動く歩道北側の階段付近。右の壁の向こう側が駅ビルトピコ

仮壁に模様がある。
これまでに工事を終えた工区、また現工区でも当初は、白い仮壁だった。それが、9月下旬頃から、柄入りの壁に替わっている。動く歩道の両側(絵が展示されている?)や、広告が設置された面など、白い壁のところもある。


その壁の模様。
青系統とピンク系統の2種類があり、それぞれ横方向にグラデーションのように色が違っている。光の当たりかたでも見えかたが違うかもしれない。
柄は2色で共通らしく、四角のような丸い花のような模様が、規則的に繰り返されている。レース編みのような、曼荼羅のような、アラベスクのような???
フラッシュを当てて撮影
秋田駅の工事現場の壁が、こんな模様なのはなぜ?
歩いていてちらりと目に入って気付いた当初は、そう考えていた。



しかし、模様をじっくり見てみると、秋田駅だからこそ、この柄なのだった!

花のような形のものを中心とすると、四隅には、棒付ききりたんぽとハタハタ。
その内側(花の外周)には、稲穂と米粒、桜の花【11月14日追記・コメントいただいたように、本来の桜は花びらが5弁なのに、ここでは6枚描かれる。形からすれば桜なのだが】、棒付ききりたんぽ、顔がある花?【13日追記・フキノトウではないかとのコメントをいただいた。外周は花弁でなく苞葉と見れば、そうかもしれない。】、目が×のネコ?、提灯、○に「米」?、ナマハゲ。
いちばん内側では、秋田県の形が1周して、中心の「AKITA」を囲む。
左上が中心部
ちょっと分からないアイテムもあるし、秋田ならば「雪」をイメージするもの、ネコがいるなら秋田犬もほしいところではあるが、秋田らしいアイテム満載の壁だ。

誰が発案して、誰がデザインしたのだろう。【末尾のリンク先参照】
秋田駅の立体駐車場の工事を行った、JR東日本系列の鉄建では、新年あいさつのイラストを掲出していた。
今回は、別のJR東日本系列会社、第一建設工業が請け負っているようだが、そのアイデアなのか。

この工事が終わったら、もう見られなくなるのだとしたら惜しい。
魁さんもこういうのに気付いて、意図や経緯を取材すれば、充分新聞記事になると思うのだけど…
通行人の皆さんは、壁に気付いている人は少なくないようだ。ツイッターでつぶやかれたり、現地で会話されたり、写真を撮ったりするのを何度か見かけている。

壁のデザインの意図や作者が分かった!
※11月3日に、魁でWeb限定で記事が掲載された(大した内容ではなく↑上のリンク先、当ブログ続編のほうが詳しい)。それによれば「年内いっぱい」見られるらしい。
コメント (6)
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仙台→福島→山形

2022-10-10 23:09:46 | 旅行記
久しぶりの新幹線旅行の続き。
今回は狙ったわけではないが、H5系を除く、東北新幹線を営業運行するすべての車両に乗ることができた(E5系は帰りに乗車)。
秋田から新幹線(盛岡・仙台)回りで山形まで行くのなら、仙台で仙山線に乗り換えたほうが早くて安い。しかし、今回の破格のポイントキャンペーンだと、時間はともかく消費ポイント数では、福島で「つばさ」に乗り換えたほうが少なく済む。【12日追記・今回は乗り換え時間を含めて4時間43分かかった。】
201~400キロの区間は3900ポイント。新幹線回りで秋田~福島は389.8キロだから、秋田~仙台と同ポイントで最大限乗車できる。※同じ方向なら、改札を出ずに列車を乗り継げ(ただし、えきねっとで乗り継ぎ候補として示された列車)ば、通し距離で計算される。
なお、つばさの福島~山形は1000ポイント、仙山線回り仙台~山形は1170円。

そんなわけで、「こまち」を仙台で降りて「やまびこ」に乗り換え。仙台始発で、福島でつばさを連結する列車。
E2系
E2系は1997年、長野新幹線(北陸新幹線)「あさま」用と、秋田新幹線こまちと連結する「やまびこ」の一部用(当初はE2’(ダッシュ)と呼ばれていた)として登場。
その後、追加製造されて八戸開業時(2002年)には「はやて」にも使われ、上越新幹線にも入り、200系に代わってJR東日本の新幹線の主力になったが、今は置き換えも始まっている。
上越新幹線からは今年度で引退するそうだが、東北新幹線はもう少し走りそうな感じ。でも仙台以北の運用はないから、今後乗る機会は少ないだろう。
1000番台・J63編成
八戸開業時に登場し、今は東北上越で運用されるのが1000番台J編成。搭載機器、帯色、座席などが北陸用N編成とは異なる。
J編成のロゴマーク

普通車車内(6号車)
後期製造のE2系の大きな特長が窓。2席分で1つの横長の窓。新幹線では珍しい。眺望性のためとされているようだが、コスト削減もあるのかも。
座席は座面がスライドするタイプ。そして、座席の生地の柄と色が独特。写真では紫ベースだが、同じ柄で色が違う緑みたいなオレンジみたいな車両もある。号車の偶数/奇数で違うらしい。落ち着いているような、ごちゃごちゃしているような、よく分からない色柄だと思う。
北陸用では、座席の形状が違い、1つの号車内で青系統の色違いの座席がランダムに並ぶものだが、柄は東北用とちょっと似ていて、同じような雰囲気。同時期製造のE3系とはまったく違うセンスの座席だが、2000年前後らしいデザインのような気もする。
上の写真の車内誌の位置で分かるように、今回乗った車両は、座席前の網が袋になっていない(底が固定されていない)。初期のE3系こまちではゴムバンドだったが、これらの使い勝手が悪く、後の新形式(もしかしたらE2系の末期製造分も?)では、網袋に戻った。

E6系から乗り換えた直後だから、違いがよく分かった。
当然、窓は大きい。ちょっと下寄りに感じたが。
座り心地は、以前から感じていた、背もたれの腰の辺りがきゅっとホールドされる感覚。きゅうくつに感じる人もいそうだけど、僕は好き。今回分かったのは、座面が、E6系と比べて、反発力があるというかふわっとした感触。

総合的にE2系は、シンプルでカジュアルな新幹線車両といったところだろうか。
あっという間に福島到着。
乗り換える山形行きは、同じホームだが、eチケットの都合上、いったん改札を出て入り直さないといけない。
その前に、乗ってきたやまびこと山形から来るつばさとの連結を見ようと待っていたが、5分以上遅れているとのことで、あきらめた。
ホームの発車標
すっかり当たり前の存在になった、フルカラーの発車標。

秋田近辺では、角ゴシック体で表示されるが、仙台や福島では明朝体で表示されていた。3色LEDの時代と同じ。発車標のメーカーや機種が違うのか、各支社・駅の判断でフォントを変えているのか。【14日補足・発車時刻の数字は、昔のワープロ、シャープ書院の低価格機種の印字文字でも使われていた、JIS規格24ドットの書体(写研の石井明朝体がベース?)ではないだろうか。新幹線車内の文字装置でも現役だが、フルカラー・高精細の表示装置なら、より視認性が高い、21世紀のフォントでも良さそうなのに。】

ホーム足元の乗車位置表示
左からE6系、こまち用E3系、つばさ用E3系。【19日補足・2015年に仙台駅にあったのと同じデザイン。】
E6系はやまびこ運用で停まる。こまち用E3系は、秋田新幹線からの撤退後、やまびこで使われていた車が2編成だけあったが、2020年10月で運用離脱(コロナによる利用減が名目らしい)し、2021年で廃車。ひっそりと消えた車両の乗車位置が、ひっそりと残る。

あっという間に福島発。
つばさを先頭にやまびこが続くかと思いきや、つばさだけ。今は、昼間を中心に、フル規格区間もつばさ単独で走る列車が増えていた。
つばさのE3系は、2000年前後に初代400系の増備として造られた1000番台が3本(うち2本は、元・こまち用からの改造。また、別に2本は廃車済み)と、2000年代後半に製造された400系置き換え用の2000番台が12本ある。両者で細かなデザインや座席が違う。
乗ったのは、2000番台のL68編成。

実はつばさに乗るのは今回で3度目のはず(うち1回は新庄→山形)。19年ぶりでE3系化後初。
そして、奥羽本線・福島~山形の板谷峠を越えるのも3度目のはず(うち1回は普通列車)。17年ぶり。さらに、以前2回は山形から福島の上り列車だったので、下りは初めて。
山形駅にて。2000番台はライトが横一直線でなく、ややツリ目なのも特徴
山形新幹線E3系といえば、個性的な塗装。
E3系登場当初は、400系から引き継いだ銀色緑帯だったが、2014年以降、山形県知事の意向だというこんな塗装になった。E6系も手がけた、山形出身奥山清行氏のデザインで、オシドリやベニバナをモチーフにしたというけれど、先頭部は紫のマスクを着けたみたいで、なんとも… 山形県知事はこの塗装を見て、満足されているのだろうか。

車内。
座席の色柄以外は、基本的にこまち用と同じ。奇抜なデザインではなく、こまちを知る者としては懐かしい。※こまち用E3系の車内(リンク先中ほど)。
壁や天井が白く、窓が大きい
細かく見ると、こまち用E3系の最終グループ、2002年以降製造のR18~R26編成を踏襲している。荷棚にアーチ状の柱がない、座席の形状、普通車にもフットレスト付きといった点。
こまち用になかった装備も追加されている。E6系で装備された、窓際壁面の充電用コンセント(1箇所につき1つ)、座席背面の小物掛けフック、座席網袋の傘固定用ゴムひも、通路ドア上のフルカラー文字表示装置があった。
ロールカーテンは分かりにくいがサクランボ柄
E6系にもない装備があった。上の写真で、荷棚に2つずつ並んでいる円形のもの。読書灯。
JR東日本の普通車で読書灯があるのは珍しい。E3系の車内に、暗い印象は特になかったけれど。

座席の布地は、ベニバナ、サクランボ、蔵王の紅葉にちなむという、赤の濃淡。薄い地に濃い■が規則的に並ぶというか、濃い地に薄い線の格子が入るというか、そういう柄。
E6系の黄色の色違いとも言える(格子の間隔は違うかもしれない【27日訂正・E6系のほうが、■がずっと小さかった。】)。そうそう、秋田市営バスの2人がけ席通路側席の模様にも似ているが、市営バスのほうが格子の間隔が広く【11日訂正・格子の線が細く、■が大きい】、色はエンジ色に近い(他のバス会社にも採用例あり)。
目に刺さるような赤ではなくて、暗すぎず、落ち着いた印象さえして、いい。
そして、E3系もまた、窓が大きい。1席に1窓だが、天地方向が広く感じる。
座り心地は、目立った特徴はないが、いちばんしっくり来るかも。E3系は完成度が高い車両だ。

そんなE3系も、先は長くない。山形新幹線には、2024年~2026年にかけて「E8系」が投入され、E3系を置き換えることになっている。E8系の最初の編成は、今年度中に落成するような情報もある。今後、E3系に乗る機会はあるだろうか。

福島発車直後
大きく左にカーブしながら、地平の奥羽本線へ下りていく「アプローチ線」。
現在の線形では、14番線のみにしか入れず、新幹線の本線を2度交差するためダイヤが乱れた時の影響が大きいので、2026年度末完成予定で新しいアプローチ線を建設中。

福島・山形県境。ビューポイントと呼べるものは少ないが、山深かった。田沢湖線の秋田・岩手県境(仙岩峠)よりも、開けている(山と山の間が広い)感じもした。線路と比べて建物が斜めに建っているようなのや、スイッチバック跡らしきものも見えた。
平地へ下りると、こまめに停車しながら農村地帯を進む。この列車では、米沢以外の途中駅では、降りる人も乗る人もほぼいなかったようで、皆さん山形まで乗車。

ところで、板谷峠に新しいトンネルを造る構想があるという。長さ21.9キロで、山形県のほうから言いだして、JR東日本もやぶさかではなさそう。
一方、秋田新幹線でも、仙岩峠に15キロの新トンネル構想がある。これはJR東日本のほうから出て、秋田県と「秋田新幹線新仙岩トンネル整備計画の推進に関する覚書」を結んでいる。
どちらも、具体性は低いが、まったくの夢物語ではなさそう。しかし、人口が減る地方、新型コロナで鉄道業界が変化を迫られる状況の中、実現するのだろうか。


帰りの仙台駅のホーム。
床面の「編成のご案内」
ここにも、やまびこ用として、元こまちE3系が残っていた。
上の全体画像とは左右が逆です


山形市はほぼ泊まっただけ。以前も泊まった蔵王温泉の宿に、県民割(ブロック割)で安く泊めさせてもらった。続きは山形の食べ物や帰路について。→山形駅弁とそれを売る仙台駅の駅弁屋について
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新旧秋田市立病院

2022-10-07 20:52:03 | 秋田の季節・風景
秋田市川元松丘町(広域な地域名としても、市民の感覚としても「川尻」地区)にある、いわゆる秋田市立病院。正式には「市立秋田総合病院」。

起源は1927(昭和2)年までさかのぼり、その翌1928年から現在地にあるらしい。川尻村は1926年に秋田市に編入されたばかり。
9月末の秋田魁新報のスリバチ学会の人の連載によれば、当初は、伝染病患者を隔離する「避病院」であり(こまごめピペット発祥の都立駒込病院も同じ)、川尻村に病院を置くことを条件に、秋田市への合併を認めたのだとか(細かい言い回しはうろ覚えです)。
その後、川尻は人口が増えて秋田市街地の一部となり、市立病院は秋田市を代表する総合病院の1つとなった。日赤病院が郊外移転したこの20年では、秋田市中央地域にある総合病院は、市立と中通総合病院の2つだけ。【8日・旧脳研(秋田県立循環器・脳脊髄センター)は、大規模ではあるが診療科目からすれば総合病院とは違うのだと思う。】
なお、かつては地方公営企業であったが、2014年に「地方独立行政法人」へ移行している。4つあった秋田市の公営企業は、交通とガスは民間移管したので、今は上下水道事業のみ。


僕は、市立病院にはかかったことも、見舞いに行ったこともなく、建物を外から眺めるだけだった。時折前を通ったり、遠方から眺める程度だが、その建物には親しみがあった。
子どもの頃、新しい建物ができて、その存在を認識し(それ以前の建物は記憶がない)、ハーフミラー(?)も用いられた都会的なビル然とした建物の形状と、茶色いレンガ風の外壁(秋田空港などもそうで、当時の流行りの設計だろう【9日追記・そのほか平安閣(改装済み)、秋田キャッスルホテル、北都ビルディング等々も似ている】)がかっこよく感じていた。1984年10月開院とのこと。
【9日追記・コメントで教えていただいたが、1983年にできた函館市役所の庁舎によく似ている。】


そんな市立病院も、2019年から建て替え(全面改築)が行われていた。
まだ新しい病院なのに…と思いかけてしまうが、38年も経って医療業界も変化が著しいだろうし、何より、秋田市内の他の総合病院は、この20数年でいずれも新しい建物に代わっている。市立病院がいちばん古い建物になってしまっていたはず。
敷地内南側の駐車場だった場所に建設。現在地で3代目ということになるのだろうか、新しい病院は、2022年10月1日に開院した。

市立病院の敷地は、西側を広めで交通量がある市道が通っている。新屋西線のバス通りで「市立病院西口」バス停がある。以前の建物では裏口で、救急車はこちらに入る。
東側には、県道56号(広義では新国道)からつながる、そこそこ広さの市道が突き当たる。そこが病院の正面。突き当たった市道はとても狭くなって左右(南北)に続くのだが、ここを割山線が通る。バス停は「市立病院前」。

県道56号の交差点は「市立病院前」。350メートルほど離れているのだけど。
2002年3月。交差点東・割山線下りが通る寺町側の一方通行路から
市立病院前交差点やそこに続く寺町側から見ると、まっすぐ突き当たりに、先代市立病院がそびえていた。(上写真では電柱で隠れてしまっているけれど)真正面が見え、左右対称のカキッとしたスタイルに、上から下まで連続するガラスが輝いていた。
そこの現在の風景。
割山線上りは、左折して県道→長崎屋バスターミナル→寺町
旧病院の前に、低層の新しい病院の建物ができていて、旧病院の下側が隠れてしまっている。
新しい病院の本体は、南側だから、この位置から見ると左。引くと、
手前の建物に隠れて、頭だけ見える

近くから。
新旧
新しいほうも東側が正面のようだが、突き当りでなく狭い道なので、正面からきちんと見るのは難しい。【8日訂正・新病院は、旧病院の前の低層の建物が出入り口(そこに東西両側から入る?)のようだが、北側が正面になるような感じもする。旧病院の解体が終わっていない現段階では、よく分からない。】
新しい病院の第一印象は「デカい!」。以前の建物も大きいと思っていたが、並んでしまうとちっぽけに見えてしまう。
旧病院は8階建て(正面側は連続ガラスで数えづらい)、新病院は13階建て。
反対側、南西角から
旧病院は正面から見える幅(南北方向)が狭く、上の写真で見える、奥行き=東西方向は長かった。新病院のそれよりも長い。そうしたことが分かるこちら側から見ると、正面側ほど新旧の大きさの違いは感じないかも。
新しい病院は、東西・南北とも同じくらいの長さ。デザインも、特に上階はどの面も同じようだ。
新しい病院も茶色系統の外壁で、特に4階くらいまでの下側は旧病院とよく似た色合い。

旧病院西面
西側北寄りには、本体と同じ壁ながら窓がない建物。塀も外壁と同じだ。

北側・川元松丘町街区公園越しに
隣の川元松丘町街区公園の一部が、工事用地に使われている。
旧病院は11月頃から解体が本格化し、跡に病院の駐車場ができるとのこと。
コメント (9)
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久々の新幹線

2022-10-05 17:39:06 | 旅行記
先週、久しぶりに新幹線で旅した。
2022年が、JR東日本の多くの新幹線の開業周年であることを記念して、「JRE POINT特典チケット 新幹線YEARスペシャル」が、期間を定めて設定された(10月7日で終了)。
Suica、ビューカード、駅ビル店舗などで貯まるJREポイント(1ポイント=1円相当)を使って、新幹線指定席に乗車できるJRE POINT特典チケットが常設されている。その特別版で、本来必要なポイント(=正規運賃+料金より少し安い)の半分以下で利用できてしまう。100キロ以内なら1000ポイント、秋田~東京など401キロ以上でも6000ポイントなど、普通乗車券相当額以下という破格の安さ。
マイナポイントをJREポイントでもらったこともあり、ありがたく利用させてもらった。
秋田→(仙台乗り換え)→福島、福島→山形、仙台→一ノ関、一ノ関→盛岡、田沢湖→秋田と乗車して、計7900ポイント使用。山形→仙台、盛岡→田沢湖は、普通乗車券で普通列車利用。
秋田駅12番線
そんなわけで、新幹線、特にフル規格の東北新幹線区間を久々に堪能した。
ここ数年は、「いなほ」「つがる」の在来線特急ばかり乗っていた。新幹線に最後に乗ったのは、3年前・2019年の上越新幹線だけど、「現美新幹線」という特殊な車両に短区間。2016年も上越新幹線2駅。2017年はミニ区間の盛岡→秋田。
盛岡以南に乗ったのは、2015年以来らしい。
7年ぶりの本格的な新幹線は、速かった!
そして、変化していた点もあった。

2020年頃かと思う。秋田駅の新幹線改札口内に、自動券売機っぽい機械が新設された。
中央改札口を入ってすぐの所にあるのだが、在来線側や改札外からは、機器の背面と側面しか見えないという絶妙な配置。やっと確かめられた。
中央改札を背後に。奥の改札は在来線乗り換え改札、左が在来線側
「きっぷ・チャージ」と表示がある通り、やはり近距離券売機。Suicaチャージも可能なのは、改札外の同種券売機と同じく、2021年からだろうか。
IC乗車や秋田までのきっぷしかない人のための、乗り換え先在来線乗車券購入用であるとともに、Suicaで新幹線に乗車して残高が足りなくて出場できない人のためのチャージ用だ。
※きっぷ購入はおそらくSuica残高使用可。チャージは現金のみ。モバイルSuica非対応。また、新幹線改札ではオートチャージはされない。
ちなみに、以前は次項の座席票発行機の位置に、無人駅にあったのと同じ食券券売機風の近距離券売機があったそうだ。


券売機の奥(券売機と乗り換え自動改札の間)には、少し小さい黒と緑の端末もあった。「新幹線eチケット座席票発行機」。
新幹線eチケットとは、座席を予約して、紙のきっぷを発券するのではなく、予約をSuicaなどICカードやスマホに紐づけて、そのSuicaを改札機にタッチして乗降するもの。Suicaの残高は差し引かれない(ただし、初乗り運賃分の残高がないと、自動改札を通過できないそうで、そのためにも上記券売機があるのだろう)。
列車名や座席番号はカードでは分からない(予約サイトや自動送信メールでは、当然分かる)から、知りたい時はこれにタッチすれば、レシート状の紙に予約内容が印字されて出てくるらしい。

今回のJRE POINT特典チケットも、eチケット限定。
きっぷなし&Suicaで新幹線や座席指定車に乗るのは初めて。在来線でのSuica乗車を思えば、改札通過には違和感はない。でも、その後、席に着く時、座席指定を証明する実体としてのきっぷがない状態なのは、なんだか不安。席を間違えるおそれと、うっかりしていると、発車/到着時刻を勘違いして、乗り遅れ/乗り過ごす可能性もありそうで、ちょっと緊張。
そんな場合に備えて座席票があるのだが、いちいち印字するのもスマートじゃない。そこで、あらかじめスマホにメモするとともに、紙の手書きメモも財布に入れて旅行した。手書きメモがいちばん便利だったのは、なんだかアナログ。※改札通過時に、座席番号などがメール送信されるサービスもある。
Suica1枚で、旅行の全行程を済ませることも可能だから便利ではある。これからは主流になっていくのかしら。

それにしても、秋田駅の座席票発行機は、置く位置が悪い。
改札を「入って」、これからホームへ「下りる」人が使うのに、この位置では側面(在来線から乗り換えた人は背面)しか見えないし、そもそも奥すぎて視線が向かないかもしれない。もっと右側の階段寄りの位置に、改札口向きに置くか、せめて近距離券売機と場所を入れ替えたほうがいいのでは。


冒頭の、秋田駅12番線で発車を待つ、E6系こまち。この写真も、以前と変わった。
(再掲)2013年の同じ位置
ホームと反対(東側)の線路の外は、草も茂る空き地。その向こうに、東口の駐輪場(秋田駅東自転車等駐車場)が見えていた。
今は、薄っぺらで高いビルが建ち、見た目としては少し都会的になった?

2020年にできた、10階建ての「ディークレスト秋田駅前」。食事付きの学生用マンション80室と合宿所からなり、JR東日本が建てた(運営は別会社らしい)。
ホームから見える側が居室のようで、ベランダもある。しかし、ベランダに洗濯物を干すことは禁止されているらしく、カーテンは備え付けの同じもののようで、生活感がなく、知らない人は何のビルか分からないだろう。
ただ、正体を知っている者としては、それを背景に写真を撮ったり、発車待ちの間に車窓から見るのは、なんだか気が引ける(と言いつつ撮ってますが)。
16・17号車の車窓。外側の線路は木製枕木の狭軌
今さらだけど、もっと南など、ホームにかからない位置に建設することはできなかったのでしょうか…

マンションはグレー系の外壁だが、部分的に赤い棒状のものが付いている。
E6系を意識したカラーリング?

マンションの北側に目をやると、大部分が隠れてしまった駐輪場の一部と、秋田駅東西自由通路ぽぽろーどが見える。

そのぽぽろーどの窓に、
竿燈が上がっている?!
窓枠というか窓の間の柱に貼られた写真だ。こういうふうに見えることも狙ってデザインされているのか、たまたまなのか。
(再掲)2014年撮影。ホームからはこの反対方向が見える


ここは変わらぬ風景かつベストシーズン。発車して40分強、大曲から田沢湖線に入ってまもなく。
田沢湖線・羽後四ツ屋駅(大仙市)で反対列車と行き違い
駅の東側に広がる水田は、一部は稲刈り済み、残りは黄金色。その中に建つ、米の集荷施設「JAおばこライスターミナル」。「大自然の美味しさ 秋田おばこ米」の文字とともに、壁に大きくキャラクターが描かれる。

秋田おばこ農業協同組合(JA秋田おばこ)のイメージキャラクター「おばこ娘」。だいぶ以前(ライスターミナルは2004年頃竣工)に同組合の職員が考案して描いたそうで、ここのJAは不祥事と経営難もあったが、車窓風景としてはすっかりおなじみ。

それにしても、乗車した秋田11時07分発「こまち22号」は、行き違いの運転停車が多い。和田、羽後四ツ屋、刺巻、大釜と4駅。雫石駅通過で秋田→盛岡は、速い列車だと1時間34分ほどのところ、1時間42分かかった。


車内もいくつか変わっていた。
車内の通路ドアの上に表示されていた「文字ニュース」は、2021年春で終了。目に入るとついつい見入ってしまうが、なくてもいい。

車内の自動放送は、日英とも、不審物対応やSOSボタンの文言が加わっていた。
さらに、英語の自動放送が、いきなり「Wellcome on board the ○○ Shinkansen」や「We will soon make a brief stop at ○○」から始まるようになっていた。冒頭「Ladies and Gentlemen」がなくなった。
ジェンダーとか多様性の観点から、航空業界で言わなくなったそうだから、同じ趣旨だろう。
日本航空が2020年10月、東海道新幹線でも2021年3月から使わなくなったそうだ。全日空やJR東日本については分からなかったが、JR東日本は今年春辺りからかもしれない。その頃のツイッターで、東北新幹線区間では言わないが、山形新幹線区間では引き続き言っているという投稿があった。今回は、東北、山形、秋田の各新幹線とも、1度も言わなかったと思う。
この翌11月に乗った「あずさ」では、「Ladies and Gentlemen」も、最後の「Thank you」もまだ言っていた。一斉に変えたわけではない。

恒例の放送に続いて、車内換気の説明や、車内での過ごしかた(会話は控えめに、座席回転するな)を説明する、日英の自動音声が流れた列車もあった。従来の自動放送とは違う声で、おそらく車掌用タブレット端末から出る音声を、車掌用マイクで拾っていそう。


始発駅発車直後や終点到着前の、肉声放送で、ちょっとだけ英語をしゃべる車掌に遭遇。奥羽本線の在来線でもいるし、新幹線でも言わない人もいたから、所属や各自の判断か。
「ウエルカム~」とか「サンキュー フォー トラベリング ウィズ アス」程度。

行きの秋田発では、車掌だけでなく運転士の所属(秋田運輸区)と姓も紹介された。
JR西日本では、運転士の紹介がわりとあったかと思うが、JR東日本ではとても珍しい。国鉄末期だったかJR東日本になった直後には、されていたかもしれない。
次の大曲駅で運転士が交代する(スイッチバックの時間短縮のため)が、その紹介はなかった。


座席の網袋に入っている車内誌「トランヴェール」。
前より薄くなっていた。28ページ。巻末の路線図もなくなった。


それでも、新幹線の速さと快適さは変わらず。続く。
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